2018.02.25(日)21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM
メンバーゲストの後編です。「スピッツメンバーと漫遊記 Part 2」!!
草野「先週はメタル中心だったんですけど、今週は? トーク中心になって曲がフルでかかんないのかな。でもみんな無口だったりして・・・」
いやいや・・・(笑)。
オンエア曲
01 ハイファイ・ローファイ(スピッツ)
02 スタンドアップ & シャウト(ディオ)
03 The Spirit of Radio(ラッシュ)
04 LOUDNESS(LOUDNESS)
05 Lonesome in a crowd(THE GROOVERS)
06 Cum on Feel the Noize(クワイエット・ライオット)
07 ロマンスがありあまる(ゲスの極み乙女。)
08 Lady Reiko(ブリザード)
1曲目はリクエスト。スピッツで「ハイファイ・ローファイ」。
中学生のときに初めて行ったスピッツのライブ1曲目がこれ、だったそうで、スピッツ熱が高まったと(おおっ!)
まずは自己紹介から。「江戸! 江戸!」というテツヤくんの掛け声?とともに。
テツヤ「ギターを弾いている三輪テツヤでござる」
田村「それ? ベースの田村でござる」
﨑山「ドラムの﨑山達男でござる」
ふふ。
草「それしばり? そういうバンド?」と力なく(笑)。
草「先週はメタリックな傾向が強かったけど、今週はどうでしょうか」
1つ目のお題は「これこそロック! オレのマスターピース」だそうだ。
テ「これでしょ!」と力強い言葉で。ディオの「スタンドアップ & シャウト」。
なんか、いつ聴いても体がシュッとなる!
曲終わりで、
テ「ロックと言ったらこれでしょ。オレだけじゃないでしょ」
草「移動中とかに聴くものに迷ったら、オレはとりあえずはこの曲よ」
田「上がるね」
テ「夜、走りたくなる曲。『ロッキーのテーマ』か、これだね」
そうとうダッシュしなくちゃいけない曲だね、と言い合うメンバー。
草野くんがZO-3でリフを弾きながら(メンバーの笑い声も楽しそうで)
草「メタルってこういう開放弦のリフがあるよね。メタルあるある」
この番組、お昼に流れる地域もあるそうで(新潟)、昼間からメタル聴くって・・・と笑う彼ら。
眠いランチタイムに刺激を与える、というような発言も。
ディオは、レインボーやブラックサバスのボーカリストだったロニー・ジェームス・ディオが中心となったバンド。80年代アメリカのヘビメタバンドといえば・・・という感じか。
世代的には「ナンバーワンロックボーカリスト」とメンバーたちは言う。
テ「ビジュアル的にもすごかったよね!」
数年前に亡くなったときは、メンバーもそれぞれにショックだったようだ。
草「オレにとっても、これこそロック!という感じの」曲だそうだ。
24曲目は田村くんの「これこそロック!」で、ラッシュの「The Spirit of Radio」。
田「ラッシュはさ、日本では人気ないよね~」
世界的にはアリーナツアーをするほど人気があるバンドだと草野。
田村と草野 said「ベースのゲディー・リーは日本が大好きで、来日して楽器を買いまくっている」らしい。私にはハイトーンの声がすごく印象的。
草野くんの「田村とテツヤは幼なじみだから」という紹介に、きっと知らない人は「ああ、そうなんだ~」と納得するような掛け合いが続く。
昔「田村バンド」を一緒にやっていたとき、ギターが3人、ベースが2人いたという話。
で、ベースのオオハタくんがラッシュを大好きで。「しぶいね」「通だね」という声。カバーしたときもとてもうまくて、
田「オレ、あんまりベースのライバルとか考えたことないんだけど、昨日、ああ、彼がライバルだったかもって思った」
田村くんはそんな思い出もありつつ、この曲を聴くとこみあげてくるものがあると。
草「ラッシュはいい曲がたくさんあるんだけど長いんだよね。この曲は『イントロがかっこいい曲』でかけようかと思ってた。コピーできなさそう(笑)」
プログレっぽくなる前のデビュー当時?のハードロックな頃の輸入レコードをいち早く聴かせてくれた友達がいたっけ、と思い出す。
草「でもラッシュが好きって言っても、モテなさそうだよ(笑)」
田「モテないよ。もうモテないよ」
草「ラッシュ聴いてる女の人って会ったことない。逆にラッシュファンの女の子に会ってみたい」
アメリカやカナダにはいそうだけど。
「あのゲディー・リーが・・・」とか「あの金切り声がいい!」という女性がいたら会ってみたい・・・だと(笑)。「女の子」じゃないですけど、ファンじゃないですけど、昔聴いてましたよ(笑)。でもそういえば、私にレコードを聴かせてくれたのはロックおたくの男子でしたね。
そして﨑ちゃんの番。
「はい。LOUDNESSの『LOUDNESS』です」
お、﨑ちゃんの声、自己紹介以降、初めてきいた?(笑)
﨑ちゃんといえば、やっぱりここにきますか!
曲終わりで、「これはオレだけじゃなく」発言。同世代で似たような趣味っていいな。
テ「オレ、歌ってました」(え、うそ!)
みんな納得の選曲みたいだ。
高校のときバンドでカバーしたと。
「ドラム? ベース?」ときかれて(﨑ちゃんのバンド人生は最初はベーシストだったので)、
﨑「ドラムが受験でやめて、で、オレが(ドラムを)やる!って」
テ「自分から、ヤルって言ったの?」
﨑「そう」
草「LOUDNESSがドラマー﨑山達男をつくったんだね」
テツヤ曰く「ロックンロール時代がベースで、ヘビメタになってドラムなんだね」と。
練習してカバーして、間もなくライブで実演だったそうだ。草野くん曰く「ボーカルは声張るし、ギターは速弾きだし、わりと難易度高いよ」と。
田「テツヤは歌ってどうだったの?」
テ「オレ、ずっとファルセットで歌ってて、そんでファルセットが出ない声になってしまった」(笑)
草「(笑)1オクターブ下で歌ってるやつもいたじゃん」
と言って、ちょっと口ずさむ。
田村くん曰く、「テツヤはキー下げなかったよね」
よく話しているけど、草野少年にとって、LOUDNESSは「生で初めて見たロックバンド」。中二の終わりごろ、福岡の筑紫会館で聴いて、音のでかさにびっくりしたと。メンバー全員「そうそう」と。
テ「当時、ヘビメタのライブのあと、ずっと耳鳴りしてた」
草野少年はそれまで親と行っていたコンサート(例えばダークダックス、だそうです)との音量の差に驚いて、「これは親と見れないライブだな」と思ったそうだ。そして、「ロックとは、親に隠れて聴く音楽」にたどり着いたわけで。
スピッツゆかりのプロデューサー笹路正徳さんはLOUDNESSの高崎晃さん(すごいギタリストです)のソロアルバムにも関わっていたというエピソードも。
そして2番目のお題は「スピッツでカバーしたい曲」(あ、これは楽しみ)。
口々に「いろいろカバーしてるよ」「すごいやってるよ」と。最近のイベントではポルノグラフィティの「アポロ」(盛り上がりましたね~)。
「アポロの『ポルノ』」「ロビンソンの『スピッツ』」なんて話も流れて。
まずはテツヤくん、THE GROOVERSで「Lonesome in a crowd」。いいなあ、歌詞もいいし、揺れる大人な危なさ。(The GROOVERSはやっぱりライブをもっと見たくなるバンドだけど、アルバムも大事に持ってます)
テツヤくん、昼間に聴いている地域があるってことを知らないで選んだそうで。そうだね、夜に聴きたい。
テ「カバーしたいってことはリスペクトしてるってことで」
そうだよな~とうなずいている?メンバーの声。
テ「だって衝撃的だったし。今でも・・・。一生リスペクトし続ける日本のバンド」ときっぱり。
一緒にツアーも回ったという思い出。
草「勉強すること多かったよね~」
テツヤ+田村「圧倒的だった! ギターもベースもドラムも」
ギター藤井一彦、ドラム藤井ヤスチカはスピッツと同年代、テツヤ曰く「日本でいちばんロックな街 福山(広島)出身!」
「同い年の藤井くんのギターがうますぎて」、テツヤくんは悩んでボブさん(THE GROOVERSのベーシスト」に相談したそうだ。
「みんなそれぞれだから」と言われて、テ「慰められちゃった」。
とにかくかっこいい!と。それぞれにソロ活動やほかのバンドのサポートなども積極的で、
草「一彦くんのギターだってわかるよね」
「わかるわかる」と。とにかく存在感がすごいと。
草「これ、カバーするならフラカンの圭介くんとか呼んで」(笑)
テ「オレも聴いていたいんだよね」
田「弾かないギター・・・てカバーじゃないじゃん」(笑)
テ「喋らない漫才・・・」に﨑ちゃんの笑い声も。
私ごとですけど、2006年の「新宿ロフト30周年」ライブでの、THE GROOVERS×The ピーズ×スピッツの対バンは、今でも記憶に新しく、本当の心躍る夜でした(もう10年以上前なんて悲しいほど信じられません)。
http://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/ca2aab7cf0f4e604cd5d7bfe1f3813f9
(なんとなく見栄を張って、1989年の頃の自分を若く見せて書いてしまったきらいがあります。すでに結構大人でした・・・。すみません)
田村カバー希望の曲は、「Cum on Feel the Noize」(クワイエット・ライオット)。1983年アルバム『メタル・ヘルス〜ランディ・ローズに捧ぐ〜』から。
スピッツとしてすでにカバーしたことあるよね~と。それでも「ライブでやってみたい曲!」と田村。
当時は歌詞を日本語で書いてカバーしたけれど、今やるとしたら、
草「作り直したい。本物の歌詞に近づけた訳詞みたいにしたい!」
この曲はもともとイギリスのバンドSLADEのカバー曲。
田「ギターソロが好きでさ~。カバーするならギターソロはそのまま弾いてほしい」
テ「じゃ、そこはあてぶりするわ」(笑)
渋谷公会堂でのライブで一度だけカバーしたそうで(いつなんだろう? 94~95年くらいのときは、渋公で「リンダリンダ」とか「星のラブレター」とか聴いた記憶はあるけれど)、ギターソロのあとsing alongな感じで客席を煽ったらしいけど、
田「誰も歌わなかった」
三人で歌ったそうです。
草「今ならお客さん、歌ってくれるかも」って。
草野くんが言うには、オアシスもカバーしていたそうで、
「単純に盛り上がるよね」「SLADEにはこういう曲多いよね」「クワイエット・ライオットはこの曲で全米1位。クワイエット・ライオットといえば、この曲だよね」ということです。
最後は﨑ちゃんで、ゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」。
曲紹介のあと、「マジ?」というボーカルの声(笑)。
曲終わりで、「これカバーするの?」「難しいよ」「大変だよ」の声。
﨑ちゃんは例の年末のイベントで、これをカバーして「メチャメチャ練習した」そうだ。
「絵音くん、ギター一人でやってんでしょ?」という声も。
でもボーカルは、「歌はちょっとやってみたいかも」発言。
「才能ありあまる曲」だから スピッツでカバーするには「合宿しなくちゃ」「(練習に)1年はほしいね」ということでした。
草「ゲスは歌詞もおもしろいし、カバーやってみたくなるね。プログレだね」
﨑「そうそう、いろんな場面も出てくるしね」
テ「いざとなったらあてぶりで」
「弾かないギター」「喋らない漫才」だって(笑)。
次にメンバーに来てもらうときも「濃いお題」を用意してくれるそうで。
草「でも次もやっぱりメタルとフラカンになりそう」(笑)
田「次はおれ、コレクターズ選ぶわ」
(笑)
草「そうだね、コレクターズとかThe ピーズとかね」
ということで、次も楽しみですねえ。
最後は「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
ブリザードの「Lady Reiko」(1984年リリース)
草野くんの「知ってる?」に、メンバー口々に「知ってるよ」。
ジャパメタの中のバンドで、「LOUDNESSやアースシェイカーのちょっとあと」(田村+テツヤ said)のバンドだそうだ。
草野氏は、とにかくビジュアル的にかっこよかった!と力説。とくにギターのランがきれいだったと。
「ドラムもかっこよかったよ」とメンバー。
(そういう路線で売り出したバンドで、ビジュアル系のはしりだった?)
草「ああいう人しかロックバンドをやれないなら、おれには無理だな、と思った」
「みんなきれいだった」「(メンバーに)双子もいたよ」とかマニアックな話題でチョイ盛り上がり。
「Lady Reiko」は「とってもポップな曲で、音はメタルなんだけど、歌詞に『ディスコティック』とか『今もI miss you』とかバブリーな匂いが漂っていておもろいな」と(草野)
草「ギターソロのキューンってアーミングが落ちてく感じ。スピッツの曲でもいつかやりたいな、と」
田「アーム付き、もってる?」
テ「借りる」
草「あ、オレ、持ってる」
なんてやりとりも。そのアレンジ、本気ならちょっとおもしろそう。そういわれてみると、スピッツのギターでアーム操作って見たことない?
草「どうでしたか?」
テ「あっという間だった!」(聴いてるほうも、あっという間でした)
草「4人で選ぶと80年代のメタルっぽい曲が多くなりますが」
田「でもさ、先週今週と聴いてると、なんでスピッツになるの?って思うよね」
テ「この選曲からスピッツだもんね」(笑)
草「そうだよね。この番組、まだ続くので、そのあたりをまた4人そろったら・・・」
そのあたりもまたお願いします。
ということで、2週続けて、いい時間でした。
こんなふうな会話、きっとツアー中やレコーディングのあいまとかに、ふつうに交わされたりするんだろうな、それはやっぱり羨ましい時間であり、羨望に近い思いを抱かせる間柄だなと、そんなことも感じました。
みんな聴いているのに、ラジオ起こし、またやってしまいました。
読んでくださってありがとう。
正確ではないので、すみません。
おやすみなさい。