2024.1.12
SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 “HIMITSU STUDIO”
at 日本武道館
☆セットリストをあげています。
来週の大阪城ホールのアリーナライブに参加される方は、どうかここまでで。
念のため。
最近は、私の武道館と言えば、新春のエレファントカシマシに限られていたし、クラプトンもちょっとご無沙汰しちゃったし。
そんな意味で、この『ひみつスタジオ』のアリーナツアーでここに来ることができたのは、気持ちとしては「奇跡」に近い感じ。
席は、1階スタンド席のちょっとだけ田村くん寄りの2列目!
「アリーナじゃなかったか~」と目の前で発券されたチケットをチラッと見て心の中でつぶやいたけど、席に着いてから、おお!と。
ステージ、近いじゃないか!
武道館と言えば、天井に頭がつきそうな席とか、クラプトンでは解放席で斜め後ろからクラプトンの頭が見える!という席とか・・・、そんな感じがずっと続いていたから、もうここで十分だよ~と笑みさえこぼれる。
スピッツのさいたまアリーナで真正面1列目を経験したけど、私には緊張ばかりで(あとで、メンバーが見てるわけじゃないんだから、と笑われたけど)、あそこはもう望まないし(笑)。
目の前にステージとアリーナが広がって、気持ちのいい一夜だった・・・と先に書いておこう。
Kアリーナではよく見えなかったモニターも堪能できました!
(今までたぶんずっと「スクリーン」とか「大画面」とか書いていたと思うのですが、今回同行した息子1から、「大画面というよりモニター風だよね」と言われ、ああ、そうか~、それそれ!と今さらながら納得しました。遅い!)
ここまで書いて、前回武道館でスピッツを見たときはどんなだったけ?とブログを遡ってみたら・・・。
2014年7月9日(ココ)、2014年7月31日(コチラ)に、席に満足していた私がいました。覚えていない・・・。
だらだらレポですが、10年前はどーだったの?と興味がある方で、お時間があれば、覗いてみてください。今から思えば、セットリストが新鮮! このセトリでのライブも味わってみたい。
昨年秋のKアリーナのレポ(ココ)とだぶっていたり矛盾したりするところは、ご容赦を。気ままなレポなので。
相変わらず照明が美しく効果的で、そこだけでもちゃんと覚えておこうと無駄な努力をしたんだけれど、本当に「無駄」だった。結果的に、ほとんどおぼろげ・・・。
セットリスト
01 めぐりめぐって
02 ときめきpart1
03 けもの道
04 跳べ
05 紫の夜を越えて
06 大好物
07 チェリー
08 青春生き残りゲーム
09 手毬
10 i-O(修理のうた)
11 みなと
12 楓
13 サンシャイン
14 未来未来
15 夜を駆ける
16 俺のすべて
17 美しい鰭
18 オバケのロックバンド
19 甘ったれクリーチャー
20 8823
21 涙がキラリ☆
ENCORE
22 僕の天使マリ
23 醒めない
「6年?月ぶりの武道館公演です」というアナウンスで、会場の熱気が一気に高まるのを感じる。ライブでいちばん好きな時間。
ここでメンバー登場から最初の曲・・・という普通の流れがあるが・・・。
ここでのハプニングはあとで・・・。
最初の曲、「めぐりめぐって」。
スピッツの歴史を感じさせてくれる歌詞と、一気に違い世界につれていってくれる短めなイントロがオープニングの曲にぴったり!
ライブハウスでのライブの定番曲になってもいい!と個人的には思う。
キラキラした照明(そういう印象が残っている)が明るく私たちを包む。
ホールツアーが終わってからセットリストを見たとき、この曲が入っていなかったのでちょっとびっくり。アリーナでの1曲目に遺しておいたのかなあ・・・。
まだモニターがオフなので、﨑ちゃんのドラミングがよくわからなかったのが残念。
次は、かわいいイントロが印象的な「ときめきpart1」。
コナンに比べて映画自体が話題にならなかったせいか、この曲に注目に集まらなかったけれど、楽曲自体はとてもいい。
歌詞の控えめな切なさがいかにもスピッツだし、ここでもサビの「ときめいてる 初めて? 怖いくらい♪」のボーカルの美しさ!
ホールツアーでは1曲目だったんだな。
曲の途中(サビ前?)でモニターがオンになって、メンバーの姿があらわになる演出。
「けもの道」では、田村くんを赤い照明がギラギラと映し出すところから、もうカッコいい!としか表現できない。
『三日月ロック』のオープニングとラストの曲の最強コンビ! 「けもの道」のおかげでスピッツのライブがグンとロックになった!
フロントの3人の手の動き(こういう素人っぽい表現しか浮かんでこないんだけど、ホントにすごいのです)とバックのドラムの音に、武道館が揺れる?
ボーカルの強い声も響いて、あれ、武道館、音が良くなった?
そして、「跳べ」。
『ひみつスタジオ』で、「めぐりめぐって」とともに、大好きな曲。バンドメンバー単独のアレンジ曲は、必ずアルバムに入れてほしい!と願うくらいに好き。
サビのところの手拍子は、いつの間にかお決まりになったのか? 頑張ってやってみて、心地よかった。
ベースの音がギュイ~ンと聴こえてきて気分がどんどん上がる。たぶん田村くん、暴れていた。クスッと笑った記憶がある。
テツヤくんと田村くんが位置を変えて客席に向けてパフォーマンスを見せてくれたのは激しめな曲だったんだけど、「跳べ」だったかどうかは自信なし。でもここに書いておこう。
テツヤくんがいつもより長めに下手にいて演奏を続け、そこからゆっくり上手に戻るときに、交差するように田村くんが走って下手に戻るところがちゃんと見えて、ちょっと得した気分。
スケールのある曲、「紫の夜を越えて」。
間奏のギターソロで、モニターにテツヤくんの手元が映る。
うねるベースを弾く田村くんの姿を目にとらえる。
モニターが、歌い上げるボーカルを斜め下からとらえて、ステキです。
赤みがかった紫のレーザー光線が美しい。
劇場版『きのう何食べた?』の主題歌「大好物」。
この曲もそうだったと思うんだけど、ハンドカメラによるモニターの映像がとてもいい。
Kアリーナのときはステージが遠くてまったく気づかなかったが、カメラマンがハンドカメラでステージ上を動き、メンバーに近づいて、まるでなめるようにその演奏姿を追いかけていたのですね。
あのときも「すごく丁寧な映像だなあ」と感動したのだが、こういうことだったのか。
どの曲でその手法がとられていたのか、今ではすでに定かではないのだが(情けないけど)。
田村くんがカメラ目線でかわいい笑顔を見せたのは、どの曲だったっけなあ??
私たちの席から通路を隔てたところの最前席に座っていた若い女性ファン二人(最前列は「着席して」と注意表示あり)。
ライブが始まる前の会話で、スピッツライブ初心者なんだなとわかっていたのだが、「チェリー」のイントロが流れた瞬間に顔を見合わせて歓声をあげ、サビで力強く腕を振り上げていたのが印象的だった。
スピッツビッグ3は大事な楽曲なのだと思う瞬間。
ミドルテンポだけどスピッツ曲の中ではハードな楽曲と認識されている。だけどなかなかライブではきけなかった「青春生き残りゲーム」。疾走感ではなく、重さが気持ちいい。
2人のギタリストが弾くシンプルなギターリフがズンズンと武道館を揺らすのは、なんて心地いいんだ! ベースのうねりも、落ち着いたドラムの音も!
きれいな青やピンクの照明が印象的。
「手毬」もホールツアーのセットリストにはあがっていなかったんだな。
軽く響くドラミングが優しくて好きだ。CDでも聴き入ってしまうけど、武道館でも優しかったなあ。
ハードで強烈なのもいいけど、こういうふうにアレンジして後ろで支える音がステキ。
メンバーはこういう曲ばかりではきっと不完全燃焼なんだろうけど。
赤い照明だったかなあ。
高音で響くボーカルの声も甘くて爽やか。
アルバムのオープニング曲は、どれも「好きなスピッツ曲!」と言えるのだが、「i-O(修理のうた)」も、そこに仲間入りした。
イントロのキラキラした音を聴くだけで、不思議な感覚で胸が熱くなる。歌詞のやさしさにいつも助けられる。
ドラムが入って、曲が動きだすところも確認できた。
必死な感じのボーカルも好きだし、間奏のテツヤくんの泣きメロと、それに併走するかのような柔らかいベースのうねりも。
スピッツファン仲間のひつじさんがKアリーナのレポで教えてくれた、モニターに映るi-Oくんと草野くんの後ろ姿、今回ちゃんと確認できた。
草野くんのギターだけのところ?(アウトロもそうかな)で、モニターに「2人」が映る演出。
続いて、『ひみつストレンジャー』での「i-O」のパートの絵がモニターに映る。この演出も見事。
そして、「i-O(修理のうた)」から「みなと」への流れも、私にはたまらない。
「みなと」はCDで聴いていてもそうだが、ライブであのイントロが不意に流れてくると、それだけで寂しい風景が広がる。そしてそこから、一筋の光が見えてくるかなあ・・・という、中途半端だけどすがりつきたいような思い。
「楓」は名曲の見本のような曲。ピアノの音にも最後のギターの1音にも。
そして、最後のリフレインが「君の声を~♪」で終わるときの「を~」の深く倍音がかったボーカルの声。いつ聴いても・・・。
ハンドカメラがボーカルに近づいてその表情を浮かび上がらせたのは、この曲だったのでは?
そして、私が圧巻だと感じたのが、「未来未来」~「夜を駆ける」~「俺のすべて」の流れ。
「未来未来」は、朝倉さやさんののびやかで開放的な声をバックに、メロディーではなくリズムを前面に押し出して言葉を畳みかける草野くんの低めのボーカルが効果的に迫る。
そこからの、「まさか!」の「夜を駆ける」。スピッツ史上最高のメロディーラインとも言える(あくまで私的な感想です)この曲が、するりと軽妙に割り込んでくる。
泡が湧いてくるような以前の照明も大好きだが、もう少しシンプルに青のレーザー光線や円形の照明も美しい。武道館の天井を長いこと見上げていたのは、私です。
そして、そこからの再びの「まさか!」の「俺のすべて」。ボーカルがギターを下ろしてタンバリンを持ったことがわかってしまうから、「おおっ!」という驚きにはならないんだけど。
ステージと客席が一気に明るくなって、ボーカルの「燃えるような~♪」が聴こえてくれば、ライブは最高に熱く盛り上がる。
ひたすらギターを繊細に奏でるギタリスト(この姿が大好き!)以外、ボーカルもベーシストもステージを上手に下手に。ハンドマイクで歌うスピッツボーカルは小さな階段を下りて客席に近づく。
目の前では、田村くんがベースを放り出して、何も手にしないで客を煽る煽る。こっちまで笑顔に、というかちょっと苦笑しちゃう。
﨑ちゃんのすぐ後ろの高いところに通路があって、ボーカルがそこから双眼鏡でスタンド階のほうを眺めていた! Kアリーナでもそうだったのでしょうか。全然気づきませんでした。「双眼鏡」という単語でメッセージで送ってくれた方がちらほらいらしたのだが、正直、意味不明だったっけ。すみません。
この曲たちは誕生した年もバラバラだし、曲調も共通するところがないのに、この3曲を続けて聴ける幸せ! 違和感も居心地の悪さもなく、み~んなスピッツ!
昨年の話題作「美しい鰭」。
う~ん、どんな感じだったか、記憶にない(笑)。どうしたんだ? 照明は青だったか?
モニターは?? すみません・・・。
「オバケのロックバンド」は、モニターが丁寧にそれぞれの歌唱時の表情をとらえていた。
まっすぐ前を向いて歌い、最後にカメラに向かってポーズをとる田村くん。
斜め下を見ながら、クールに歌うテツヤくん。
﨑ちゃんは少し笑顔で?
斜め上から、フロント3人がマイクに向かって演奏し、歌っている姿をしっかり目に焼きつける。ああ、バンドだなあ、とこっちが幸せな気分をもらう。気持ち的には、ちょっと泣けてくる感じ。
そして、ラストへの「甘ったれクリーチャー」~「8823」。
大大好きな「甘ったれクリーチャー」!
何年か前までメンバーから存在を忘れられていた「甘ったれクリーチャー」!
ついに、ライブの定番曲の一員になれたのでしょうか??
草野くんが、下手と上手にある少し高くなっている小さなステージに移動して演奏していたのは、この曲だったと思う。
間奏部分で移動していたけれど、その移動のためなのか、間奏部分をがCDより少し長くなっていなかった?
このあたりは、覚えておこうと思ってはいたんだけれど、いつもそういうことが多すぎて、あとでまとめようとするとあやふやになってしまう。
でも、サウンドもパフォーマンスも重くて深くて、ライブの最後の盛り上がりにぴったりの曲。感動!
本編ラストは、「涙がキラリ☆」。かわいい曲なのに、ライブでは化ける。
「チェリー」同様、余裕のパフォーマンス。
そして、アンコール。
1曲目は、なんと「僕の天使マリ」!
私自身は、10年前の武道館以来のこの曲みたいです。久しぶり~。そのときの記憶はないし。
軽快なイントロから、かわいいコーラス(クージーと田村くんでしょうか)まで、気持ちが上がる。
間奏のギターソロも軽やかでキレキレで、すてきだった。
大ラスは「醒めない」。
ドラムのリズムがずっと体に響く。スピッツのバンドとしてのスタイルや彼らなりの「野望」(笑)をちゃんと伝えてくれる大事な曲。
もう最後だーという思いが先に立って、正直パフォーマンスは覚えていないんだけど、会場が明るくなって、アリーナのみなさんがノリノリだったのを目に留めた記憶はある。
武道館は、ステージから物を投げてはいけないらしくて(前にきいたことあり)、ピックやスティックが客席に飛ばされることはなかったけど、客席に手を振ったり、丁寧にお辞儀したりいて、それぞれ退場。
「ありがというございました。また会いましょう」的なボーカルのご挨拶、そして最後は﨑ちゃんが・・・。
そういえば、「讃歌」と「さびしくなかった」を聴けなかったな。
ホールツアーのセットリストには上がっていたけど。
いつかライブで聴けますように。
市ヶ谷まで歩きながら、同行の息子とスピッツを語る。いい時間。
能登の地震もそうだし、個人的にはちょっとショックなことも重なり、少し落ち気味だった気持ち。
家族や友人からの言葉は貴重だったけれど、それとは異なる何かを、この夜にもらった気がする。
音楽は大好きだけれど、「音楽の力」とうたわれることにはずっと違和感があった。今もちょっとある。
けれど、この夜の私がもらったものは大きい。
今、そんなことを思いながら、これをまとめている。
私が年をとったのか、それともスピッツというバンドが深く大きくなったのか(すみません、上から目線で)・・・。
どちらにしても、スピッツに「ありがとう」を。
内藤さん
https://twitter.com/sudan0312/status/1745699135448371652?s=20
『MUSICA』の鹿野淳さん
https://twitter.com/sikappe/status/1745793735504633881?s=20
https://twitter.com/sikappe/status/1745793738436411624
私が覚えている限りのMCは、コチラをどうぞ。
(あとになって、ほかの方がまとめたライブレポを拝見して、「ああ、そうだった~」とか「え、こういうことなのか~」などと感心することが多々あり。最近は特にそう。記憶力も衰えて、そろそろかなあ・・・と思ったりする。自分のためにまとめているのだから、と自己を励まして、続けられるまで呑気にやります。)