隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

日常を一瞬だけ忘れて・・・スピッツ武道館 7/31

2014年08月03日 16時05分33秒 | ライブリポート(スピッツ)

2014.7.31
SPITZ
The Great Jamboree 2014
FESTIVARENA


 余韻に浸りつつ、昨日も今日も仕事に励みました。
 ココに9日の武道館2日目ライブのレポがあります。
 セットリストはアンコール以外は同じなので、漏れていたこととか、新たに発見したこととか、気がつくままに書いてみます。
 いつものように、記憶違いや勘違いはご容赦ください・・・。なにしろ暑いので、頭の中が整理できません。


セットリスト
01 夜を駆ける
02 海とピンク
03 けもの道
04 僕の天使マリ
05 不思議
06 恋する凡人
07 空も飛べるはず
08 プール
09 フェイクファー
10 夏の魔物
11 涙がキラリ☆
12 エスカルゴ
13 ヒバリのこころ
14 スワン
15 楓
16 愛のことば
17 正夢
18 ハニーハニー
19 エンドロールには早すぎる
20 8823
21 野生のポルカ
22 トンガリ’95
23 俺のすべて

アンコール
01 猫になりたい
02 夢追い虫


 
2回目ということで、少し落ち着いていられるかな、あとでレポを書くときに助かるかな、と思ったのは最初のうちで、途中からの冷静な記憶はあまりない。
 でも前回のレポに付け加える感じでまとめてみます。
 読み返さずに、思いついたことをただただ書いていきますので、本当に悪しからず、です。

 前回は田村君側の1階席、それも前から2列目。今回はテツヤ君側の2階席の中段くらい?
 でもステージがそんなに遠くに感じず、武道館天井近くの席に慣れている(笑)私には、「おお、いい場所じゃない!」。
 開演10分くらい前にはほぼ席がうまっているように見えて、すでに気持ちが入っているみなさんの熱気が伝わってくる。スゴイな・・・。

 5分経過くらいで暗転。でっかいどよめき。
 今回は映像もしっかり見ました。前のレポで、「宇宙虫」「scat」以外わからん、なんかいろんな曲のイントロが流れたようなことを書いたけど、全然違っているじゃん。恥ずかしい。
 「リコシェ号」「宇宙虫」「scat」の演奏が流れ、もう一曲は、「トンビ飛べるはず」さんが教えてくれたように、「『名前を付けてやる』の時に収録した未発表曲」なんですね。前のときは、やたらいろんな曲のイントロが聴こえてきちゃって(なわけないか)、時間も10分間くらいかかったように思っていました。失礼しました。
 
 そしていよいよメンバー登場。場内の熱気はすでにMAXとか思ったけど、終わってみて、それは甘かったな、と。MAXはもっとあとに何度も何度も訪れました。

■たくさんの曲たち
 わかってはいても、あのイントロは犯罪です。胸の奥をヘンな力でなでられるというか、つつかれるというか。
 「夜を駆ける」は言葉とメロディーだけでものすごい高さまでつれていってくれるのだけれど、でもこの「胸の奥に作用するヘンな力」は、この楽曲がそれだけでできているのではないことを教えてくれる。
 バックに流れるピアノの悲しさ、それだけならただの「メロドラマ」なのに、あのバンドの音、背中を押す奇妙なドラムのリズムで、想像の世界が広がって、悲しくもあり、怖くもあり、羨ましくもあり、でも最後はどうなるの?という小さな問いかけを聴く人にちゃんと残してくれる。
 「夜を駆ける」は小さな希望の曲だよ、という人もいるし、楽しいふりをしているけれど先に待ち構えている暗い雲に気づいている二人の曲だよ、という人も。みなさんはどう感じていますか?
 この日はベースの音がやけによく聴こえて、それもとても新鮮でした。

 そのあとの「海とピンク」で、気分は急に若くなる。幼くなる? 「僕の天使マリ」「ハニーハニー」、そして私は聴けなかったけれど「ラズベリー」とか・・・、スピッツの「お得意の」青いかわいいエロが、40過ぎても「そのまま」で聴かせてくれたことが、うれしくもあり、奇跡でもあり。ひょっとしたら、それなりに熟成されているのかもしれないけれど、こっちも同じように年を重ねているわけだし。
 ただ、若いファンのみなさんが大きな歓声をあげて「かっこいい」と受け入れてくれていることがステキ。
 楽曲が古くならないのはその曲の優れているところだろうけれど、演奏する彼らの中にも変わらない何かがあるんでしょうね、理屈じゃなく。
 「ハニーハニー」のイントロの崎ちゃんのドラム。今の彼らのカッコよさですよね。
 
 今回改めて感じたのは、スクリーンに映し出される崎ちゃんの笑顔のほっこり感。どの曲だったか、左側からのカメラに向かって、破れそうなくらいの笑顔を見せながら演奏している顔が4コマ並んでいました。
 またボーカルが映ることが多いなかで、そのバックに崎ちゃんが映りこんでいることが結構あって、そういうときになんとも優しい笑顔を見せてくれる。
 ふだんはあんまりスクリーンを見ないほうなので、今回はそんな貴重な発見でした。みなさんはもう気づいているんだろうな。

 「」「フェイクファー」「愛のことば」「スワン」などは、ボーカルの力で聴かせてくれました。
 「楓」は照明も彼を上手に演出して、メンバーもボーカルが映えるように・・・と。最後のリフレインのところ、クージーのピアノのあと、テツヤ君の印象的なギター。出来上がった絵画を見るようだったかな。
 「フェイクファー」では、草野・テツヤに照明があたって、そこは映像的にも美しく、ちょっと感動。これも本当に「隠れた名曲」です。
 「愛のことば」は、アレンジとかは同じなのかもしれないけれど、印象としては『ハチミツ』のころよりずっと強い曲になったような気がする。ボーカルの歌い方もそうなのかもそれないけれど。ステージ上に色とりどりの花火が咲いて、それがすこ~しずつ消えたりついたりして、きれいでした。
 
 「ヒバリのこころ」の感想はいつも同じなので恥ずかしいけれど、やっぱり今日も書いてしまう・・・「この曲がデビュー曲でよかった」。メジャーデビューのために制作した曲ではないし、インディーズの頃、はじめて「達成感」があった曲だとどこかでメンバーも語っていたし。
 いつも感動しちゃうのは、曲自体というより、バンドサウンド、演奏のようす。ステージ上でのベーシストの振れ切った動き、真剣に定位置で演奏するギタリスト、ハンパなく楽しそうなドラマー、「彼なりに」の移動を見せるボーカル。
 音がどんどん前へ前へ進んでいく疾走感が、いつもいつもたまりません。
 「正夢」は、うまく言えないけれど、不思議な重量感のある曲に成長したような気がする。地味だとは思うのだけれど、ベースとギターの音が交差する感じが好き。この曲で救われたという人も多い。今回も、優しく力強く、私の背中を押してくれました。

 「不思議」「プール」「夏の魔物」・・・並べても、共通点は?ってきかれそうだけど。
 隠れた名品って感じです、私には。「隠れた・・・」と言っても、これらの曲が「大好き」という人が多いのは知っていますけど。派手じゃないけど、スピッツのある面をすごく担っている曲たちですよね。
 「お祭り」に「不思議」をもってきたセンスに脱帽。
 「プール」では、照明の美しさもあって、会場全体が神秘的?なムードになりました。歌詞同様、どこにおさまるのかわからない不可思議さが、ボーカルの声にも演奏にも照明にも表れていて、すごくよかったな。
 「夏の魔物」は、初期の大好きな大好きな曲。これ、シングル第二弾の曲なんですよね。私はズブの素人ですけど、そしてこの曲は大好きですけど、でもこの曲がシングルっていうのは、どうなんでしょうかね(笑)。音のスカスカ感はあの頃のスピッツらしくていいなあ。

 盛り上がる曲たち、「
けもの道」「恋する凡人」「エスカルゴ」「エンドロールには早すぎる」「8823」「野生のポルカ」「トンガリ’95」「俺のすべて」。
 初めて参加した人は戸惑っただろうな、とちょっと愉快になる。実際に斜め前の中年のご夫婦(だろうか)は、ちょっと苦笑いしていましたから。「ええっ、ワタシたちどうすればいいの?」て。それでも彼らも観念したのか、アンコールでは初めて立ち上がっていましたから。
 「けもの道」、これが最初のほうにくるのが最近の定番?だけど、お約束どおりにヒートアップ。
 「恋する凡人」の演奏は、今回もカチッときまって心地よかった。ベース音もおなかにドンドンくる。
 「エスカルゴ」はイントロだけではじける気持ち。ここでは唯一、「お祭り」の演出があるので、その分、会場の盛り上がりはハデ! あのキラキラ紙は上から降ってくるんじゃなくて、下から打ち上げられたものが降りてくるっていうつくりなんでしょうか。今回見ていて、そんな気がしたのですが。違う? クージー曰くの「テツヤのパンツ」もいろとりどりでキレイです。
 「エンドロールには早すぎる」での武道館でのミラーボール。今回よ~く見たけれど、あれ、ハンパなくデカイ? おかしいくらいにデカイ?
 ミラーボールの回転に合わせて場内の白い光がグルグル回るところ。見ごたえあって、ついついそっちばかり見てしまいました。
 「8823」は、メンバーもファンも余裕の盛り上がり。これはうれしい余裕です。
 だからなのか、次の「野生のポルカ」の異常な高さは、なんなんだー!という感じ。「盛り上がり曲」新旧2作の競演?
 最後のsing alongのところでは、メンバーも吠えていました。とくにこういうとき、テツヤ氏の声は、う~ん、腹にきます、かっこいい!! メンバー全員のコーラスも文句なく「男っぽい」。崎ちゃんの腕の動きが鋭く弾んでいて、それにも見惚れました。
 「トンガリ’95」から「俺のすべて」。心地よい、そして実はスピッツらしい流れ。
 「俺のすべて」はこのFESTIVARENAで久々の復活。やっぱり「お祭り」だしね。田村君、ステージ上を右に左に。テツヤ氏はときどき端に来て、「どうだい」てな感じでお客に向けて演奏を。タンバリンのボーカルは走らず(笑)、ゆっくり歩いて左右のファンにも声を届ける。そしてスティックを高く掲げてメンバーをリードする崎ちゃん。
 歓声が場内に響き渡って、どよめきになって、そしてメンバーはそれぞれにステージをあとに・・・。

 さて、今回のアンコールは・・・。
 まず、イントロですぐにわかる「猫になりたい」。「殿堂入り」なので?久々の演奏。ボーカルの声が胸にきます。案外重たいギターの音が二人の手元から流れだし、その手元を映すスクリーンを見ていると、やっぱり小岩井での演奏を思い出す。ずっと続けていてくれるからこその「懐かしさ」です。
 そしてラスト・・・。きました、「夢追い虫」。聴きたい曲はほかにもいろいろあったけれど(もちろん本編のセットリストの曲たちも)、「夢追い虫」はもう一度、生で聴いてみたかった曲のナンバーワンでした。うれしい・・・。
 うまくはいえませんが、大人のスピッツが垣間見れる演奏。サウンドも重厚で、歌詞も深い。ボーカルの声もふだんより気持ちが入っていてセクシーに聴こえる。
 聴き入ってしまいました。DVD「ジャンボリー・デラックス」のBONUS TRACKから14年の月日がたっているけれど、メンバー、とくにボーカル草野の表情はあまりかわらないかな。年齢不詳のロッカーです。ビジュアル的なところはあまり動かない私ですが、マイクに両手をそえて歌うくだりは、なかなかいい絵ですよね。

 セットリストがわかっている場合と、まったく知らされていない状態でのライブ・・・その違いは大きいけれど、それを越えて、至福の時間をもらいました。
 40代のバンドが約50本のツアーを終えて、続けて10本のアリーナツアー祭り。「集中力が途切れるから連続して50本のツアーは40代まで」だとしても、いろいろ工夫して、できれば充実のツアーを・・・と、ファンは勝手に願ってしまいます。
 スピッツのライブ・・・私はこの先どのくらい経験できるのかな・・・。
 そんなことを考えながら、市ヶ谷までの歩道を歩いていました。


 ここまでありがとうございました。
 ここからは、例によってMCです。
 こちらのほうこそ、ニュアンスだけ、雰囲気だけ読み取ってください。順番とか、言葉は正確じゃありません。
 あの場にいた方は読まないほうがいいかも・・・です。


                              


★「ひよわ?」
 6曲連続してサクサクと演奏したあとで、最初のごあいさつ。
 草野 「今日は平日の貴重な、暑い時間をスピッツのために割いてくださってありがとうございます。FESTIVARENAへようこそ」
 会場、ザワザワ。
 草野 「大丈夫ですか? バテてないですか?・・・俺らは大丈夫です。ひよわ(という表現だったかどうか)そうに見えるでしょ? でも大丈夫です」
 と言ってたような。


★「そこを書くか!」
 武道館初日で草野君は、緊張感をほぐすため(とは言わなかったかな)、前日にTOKIOの武道館でのライブDVDを見たことを話したのですが・・・。
 草野 「ライブの次の日のネットのニュースで、「ボーカル草野がライブ前日にTOKIOのDVDを見ていたとMCで言ったと・・・、そこが書かれていました!」
 「そこか?」という感想だったみたい、「ほかにもいろいろ話したのに」って(笑)。


★「俺らはミスチルとは違う!」
 TOKIOの話題の続きだったと思います。
 ブレイクした頃だったか、自分たちはバンドブームの末期にその流れで出てきたけれど、ミスチルやL⇔Rとは出目が違うという意味で、
 草野 「俺らはミスチルやL⇔Rとは違う!とインタビューで言ったら、そこだけ(えらそーに)とりあげられちゃって(苦笑)」
 テツヤ 「不機嫌そうなマサムネの写真が脇にあったりしてね」
 草野 「いや、そこまではないけど」
 そのインタビュー記事は覚えています。MCの前後でそういう説明はしていたけれど、ネット語録っぽいところでは「俺らは・・・とは違う!」だけが取り上げられちゃうんでしょうね。でも、あの飄々とした、というか、ちょっと自信なさげな語り口は文字にしてしまうとちょっと伝わらないし。それに若い頃はやっぱり今よりはずっと尖った発言をしていたし、そういう小生意気な発言は小気味よく魅力的でもありました。
 今は小田さんとか、サザン桑田さんへの基本的な敬意は一応表してはいるけれど、「正直、オフコースは聴いてなかったし」とか、英語交じりの歌詞に「ん?」な発言もストレートだったし。
 ま、ミスチル、L⇔Rに関しては、出目は違っても仲間意識やつながりはあったと思うけど。
 テツヤ 「でもしょうがないね、マサムネ、ふだんからそう言ってたし」
 草野 「(苦笑) いやいや、言ってない、言ってない」
 でも当時、スピッツもあの雰囲気や声やメロディーなどから「良質なPOPS」というような形容をされることがあって、それなりには抵抗を試みていた若い時期だったのかもしれませんね。

 そういえば、草野君、YouTubeで自分たちの若い頃の演奏シーンを見たようです。
 草野 「あれ、誰かが勝手にUPしたんだよね」
 (笑)
 テツヤ 「でも、こっちも資料としては参考になる(笑)」
 草野 「昔の俺ら、結構、演奏うまかったよ。今よりうまいかも。がんばらなくちゃ」
 というような発言も。


★「はくパンツ」?
 これもTOKIOつながりだったか?
 ライブの前日、気合をいれるために?「何かしてる?」と田村君に急にふる草野。
 田村君、かたまって腕組みして、
 田村 「えー・・・。一応、ライブに『はくパンツ』は決めてるから、風呂のあとそれをはくよ」
 草野 「え、はくパンツ? はくパンツ? 『白パンツ』?」
 って、「白いパンツ」だと思ったらしい草野。誰もそんな勘違いしてないし。
 草野君、続けて、 「白(はく)パンツ、赤(せき)パンツ、黒(こく)パンツ・・・」とか言ってました。
 そこから話はヘンな方向に広がって、
 草野 「え、そのままライブまでそのパンツなの?」
 田村 「ふつうそうでしょ。え、草野は朝パンツをはきかえるの?」
 草野 「俺は朝シャン派だから(笑)」


★武道館の客席の仕組み?
 この前は「3階?」とか言ってたボーカルも、もう間違いません。
 草野 「(指さして)そこは2階なんだよね。2階のみなさん、元気ですか~?」
 歓声!
 草野 「(再び、指さして)1階のみなさん、元気ですか~?」
 歓声!
 草野 「アリーナのみなさんは、元気で何よりです!」
 (笑) ここで軽くSなマサムネ君でした。


★「そばかす」~「リンダリンダ」
 草野 「中途半端な数字なんですけど、スピッツこの夏で結成27年を迎えます」
 拍手!
 草野 「解散しちゃったバンドの曲にもいい曲がたくさんあるよね~。解散しちゃったらもうやれないから、もったいないなあと思って」
 ここで、いきなり(ハンドマイクで?)、
 「想い出は いつもキレイだけど~ それだけじゃ おなかがすくわ~♪」
 続いて、「リンダリンダ~ リンダリンダリンダリンダ~♪」
 JUDY & MARY の「そばかす」とTHE BLUE HEARTS の「リンダリンダ」のさわりを。
 メンバーがよく言うけど、ほんとにこのさわりだけで、スピッツの曲が危うくなるくらいに盛り上がる。
 「もらっちゃうの?」という田村の問いかけに、
 草野 「これだけで営業ができる」
 カバー曲の魅力ってありますね。不思議な相乗効果があるような。今年の夏のイベントでは、何を聴かせてくれるのかな。


★「隅田川の花火」よりも
 草野君は先週、隅田川の花火大会を見るチャンスがあったらしい。
 草野 「隅田川の花火が見えるマンションの友人から、花火見てみんなで飲もうぜ~っていう誘いがあったんだけど、えっ、オレ来週ライブだから・・・って断りました。去年も行ったんだけど、雨で途中で中止になっちゃったんだよね」
 でも、会場のみんなが胸につける光る缶バッチがきれいで、
 草野 「花火は見られなかったけど、花火以上にきれいなものを見せてもらって・・・。花火を断ってライブに臨んでよかったです」
 ほんとに、あのたくさんのキラキラが客席を彩っている光景、すごくステキです。
 私もちょっと欲しい・・・。


★「若かったら、バンプに行く!」
 この日は東京ドームでBUMP OF CHICKENのツアーのファイナルだそうで。
 田村 「若かったら、オレはバンプ(のライブ)に行く!」
 草野 「MステSPにも出てたしね~。もうバンプが出ないんだから俺たちだって~って言えなくなっちゃったね(笑)」
 そして最後のロックな!スピッツに行く前のMCでも、
 草野 「今頃、東京ドームはバンプのライブで盛り上がっていることでしょうが、こちらもそれより10センチだけ高く、房総半島の上くらいまでみなさんを連れて行きたいと思います」
 とバンプの名前を出して決意表明してました。
 こうやって、カバーだけじゃなく、いろんなバンドやミュージシャンの名前を出すところが彼のMCの持ち味だし、聴くほうも楽しめるところ。
 私の若い知り合い男子は、この日は東京ドームでバンプに酔いしれ、次の日は武道館スピッツファイナルでまたまたバンドサウンドに感動しちまったそうです。ああ、ゼイタクだなあ。


★「MCはヘタだよ」
 田村君、しきりに「俺たちはMCはヘタだよ」を腕組みして繰り返したあとで、
 田村 「それは曲を生かすためだから! それでいいんだよ。もうずっとそうだったんだから」
 と開き直り(笑)?
 草野 「ああ、ジェットコースターで、ゆっくり上っていく感じ?
 田村 「あれは、ドキドキ感があるじゃん。俺たちのMCにはドキドキ感とかはなんにもないよ」
 (笑) そうかも・・・。
 そうそう、「この間に、トイレ行く人はどうぞ」って(笑)。

 ここで草野がおもむろに田村君の後ろにあるアンプについて言及する。
 草野 「ツアーも終わりに近づいて、いつ言うのかなアと思ってたんだけど・・・」
 田村 「いいんだよ(言わなくても)。自己満足なんだから」
 これ、懐かしのMarshallアンプの外見をした冷蔵庫なんですね(ココ)。
 あとでクージーのコーナーで、彼女にうながされてドアを開けて、
 草野 「あ、けっこういろいろ入ってる!」
 と言ってました。


★またまた「テツヤのパンツ」
 クージー 「テツヤのおっぱい発言があったけど、このセットとも明日でお別れかと思うと寂しいですね。テツヤのパンツもたくさんあるし、ちゃんとたたんで持って帰ってもらいましょう」
 いつもながら、メリハリのある姉御なごあいさつです!


★崎ちゃんの汗
 暑くて、崎ちゃんの汗が目に入るって話は前にもありました。
 崎山 「目をこすったりしてるけど、あれな涙じゃなく汗」
 今回は・・・、
 崎山 「汗が鼻に入ってくると、困るんだよね、くしゃみをしたくなるの」
 左手に置いてあるダイソンの扇風機が大活躍らしい(スクリーンに映る)。
 崎山+草野で、ステージ上の家電の話が。
 草野 「田村じゃないけど、ステージ上に洗濯機置いておくのは?」
 崎山 「汗かいたら脱いで洗うとか?(笑)」
 昔、そういうバンドもいたそうです。

 崎山 「照明がきれいだよね。でも生では見られない」
 そうですよね、DVDで見るのと、私たちが実際に客席で体感するのとではまったく異なる世界。崎ちゃんは「体感」したいんだね。
 草野 「じゃ、脱退する?」 (おいおい・・・)
 崎山 「サポートメンバーに叩いてもらって?」
 それには草野が小声で、「それは困ります」って。ホントですよ、困る困る。


★テツヤ絶好調な・・・
 テツヤ 「MC、長いね~。こんなにダラダラしゃべるバンドになったんだね。中身、何もないからね~」
 (笑) テンポいいMC。テツヤ絶好調の予感。
 ここでじゃなかったかもしれないけど、草野氏が言っていましたね、「いつもはアンコールでメンバー紹介やるんだけど、本編に移したらサクサク進んで短くなるかと思ってたんだけど・・・長くなっちゃったね」
 テツヤ 「こんなふうに(立ち話で)マサムネと長くはなすことなんてないよね」
 草野 「そんな・・・仲悪いみたいじゃない。車のなかとかでは(話してるよ)・・・」

 テツヤ 「最近よく行く公園で、中学生たち(小学生だったかな)が俺にあだ名つけてるんだよ。『あ、また来た』とか言って。それでこの前聞いてみたの」
 どんなあだ名だろう。テツヤ君の場合、いろんなユニークなあだ名が考えられそう。
 テツヤ 「ラモス・・・だって」
 おお・・・、会場から「納得!」の反応。
 テツヤ 「ラモス・・・。オレは気に入ってるよ。『ルイ(瑠偉)』でもいいけどね」
 そのあとで、「崎ちゃんは『イタリア人』」
 草野 「ジローラモさんね」
 テツヤ 「田村は・・・フナッシー」
 (爆笑)

 テツヤ 「それにしても(ステージのオブジェを見て)、やっぱりおっぱい? マドンナ? それともガガ?」
 ああ、この人、うまいこと言うなあ。
 テツヤ 「俺たちの世代だとロケットのやつ? マジンガーゼットの・・・」
 草野 「え、アフロダイエースとか?」
 笑った! ホント、そういえば・・・。
 テツヤ or 草野 「小さい世界の話になっちゃったね。ついてくる人、いないよね(笑)」
 テツヤ 「トイレ行ってた人、戻ってきたかなあ?」
 

★「おもろいバンド」
 草野の締めのことば。
 「ずっと昔のことを思い出して、ああ、最高だったなと思うことがありますが、何十年か後に思い出してあの時は最高だったな、そんなふうに思える日になったと思います」
 「まだまだのバンドだと思います。これからも悪あがきしながら、紙をめくるときに指をツバで濡らさないようにしながら、続けていきたいと思います」
 そうそう、「おもろいバンド」と言っていましたね。


 
 今年の大きな夏祭りは、この次の日に無事にすべてのライブを終えたそうです。
 まだまだ夏は続きます。
 こんなステキな時間をありがとう! スピッツと彼らを支える大勢のスタッフへ。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
 


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