2014.7.27(日)
■「家族狩り」
http://www.tbs.co.jp/kazokugari/
天童荒太が最初に発表した、いわゆる単行本版を読んだときの衝撃が忘れられない。正直、その作家の作品はずっとファンとして読み続けそう、と思った記憶あり。
だけど、その後の文庫本版も、ベストセラーになった『永遠の仔』も、なぜか私にはただただ冗長な物語にしか感じられず(こっちもベストセラーの『永遠の0』も、登場人物にまったく思い入れできず、生意気に「文章へたくそ!」とか思ってしまった私は、きっと単なる視野の狭い傲慢クリーチャーにすぎないのだろうけど)。
「せっかくファンになれると思ったのに~」な私ですが、ドラマのほうは見ごたえありすぎ、と思っています。
役者が魅力的で、そこだけでも毎週楽しみにできる。
松雪泰子の目の悲しみに、今回も魅せられています。
家族か・・・、やっぱり重たいな。それを思いつつ見ていくのは少し、いやかなりキツイ。
私はむしろ、話の展開の巧みさと、役者たちの奮闘を味わうことにします。
■・・・で、「若者たち 2014」
http://www.fujitv.co.jp/wakamono/pre/intro.html
評価は両極端に分かれているらしい。ああ、それもよくわかる。
でも、今日、録画しておいた第3話を見て、ああ、ここでやられちゃうだろうな、というところで号泣。
もう恥ずかしいくらいに王道の単純さ、よく言えば素直なワタシ。
本家「若者たち」の、今なら「ウザイ!」で片づけられそうな長男(「北の国から」の黒板五郎さんに出会うまで、私は田中邦衛という役者が苦手でしたから)をあの妻夫木くんが・・・、どうなんだろう・・・と疑心暗鬼だったのですが、ウザったいところはそのままに、なんともステキな兄貴を作ってくれました。
瑛太の次男との和解は出来過ぎの展開かもしれないけれど、ふだんは「ん?」ばっかりの私は見事に取り込まれてしまいました。悔しいけれど。
たまにはこんな王道もいいじゃないですか・・・なんて。
これだけ魅力的な役者たちが勢ぞろいで、それだけでも毎週楽しみだ。
親なんてどうでもいいから、こんなきょうだいたちがいたらなあ・・・と年甲斐もなく。現実にいたらうるさいだけかもしれないけれど、想像の世界では限りなく胸躍る日常がありそうです。
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