■スピッツ 33枚目シングル 『群青』『夕焼け』 (2007年8月1日リリース)
ニューアルバム 『さざなみ』CDのリリースが10月10日に迫り、それを心待ちにしている昨今。
いろいろ思いどおりにいかないことばかりだけれど、CDの完成度だけは今から信じている愚かなファンです(笑)。
ちょっと遅くなってしまったけれど、『群青』『夕焼け』の「自分勝手+妄想レビュー」を書いておこうかな。
☆『群青』 の疾走感
スピッツらしい曲かもしれないけど、そうでもないような気がするときもある。なんでだろう?
全編三声というのも、その一つの理由かも。でもインタビューでも語っていたけど、スキマスイッチの大橋くんとの声のハーモニーは確かに心地よい。スキマスイッチの曲を聴いているときは全くそうは思わないけど、この曲を聴いていると、草野の自前ハーモニー?と思ってしまうくらい。ボリュームを上げたほうが気持ちよさが倍増する。
上をハモる植村さんの声があまり聞こえないのはなぜだろう。私の耳のせい? 女声だから際立つかと思ったけど、そうでもないんだな。
それから、上下にうねる田村ベースがいい! リズムを刻むベースもいいけど、こういうメロディアスな(こういう形容はへんかしらん)うねりは、体の奥のほうに届きます。
それから崎ちゃんの、相変わらずキレのいいドラミング(いわゆる「おかず」という部分?)。かっこいいなあ、と思ってしまう。
歩いているときにこのメロディーが頭をよぎり、テンポアップする感じが清々しい。あのPVの、王冠をかぶったメンバーや、幼稚園お遊戯と言われてた草野のダンス(!?)が思い出されて、ちょっと幸せになれるような…。あのPVは妙なところでこの曲に貢献しています、一応「たぶん」。私だけかもしれないし。
『群青』にはよじれた歌詞はないけど、前向きが100パーセントではなく、いつもきわどいところで「迷い」や「戸惑い」を見せてくれるところがスピッツらしい。いつもより「迷い」のさじ加減は控えめかもしれなあいけど。
奇跡を感じられるし、明日も悪くはなさそうだし、今日のところは「ボクはOK!」、そんなバランスが、聴く人を置いてきぼりにさせない優しさだな。あんまり元気で、こっちはちょっとついていけない、とは思わせないところ。
それに、優しかった時の心を取り戻せることを、信じきれないところもいい。嘘つきでもいい、と開き直っているんだもの。
学生の頃の体育のときの短パンが「群青色」で、その「グンジョウ」という音がイマイチ好きでなかったので、新曲のタイトルを知ったとき、ん?と思ったんだけど、今ではすっかり「グンジョウ」の音さえも気にならなくなりました。音楽ってすごいです。
☆終わりを知っているのかな?
イントロのギターだけでやられてしまいました。心臓の鼓動と波長が重なるような音色と流れ。そこに草野のちょっとかすれた声がかぶさって、ゆらゆらと体も心も揺れる感じ(陳腐な表現しかできない)。
バラードの流れをちょっとぶったぎるようなギターソロのゆがみもスパイス利きまくりだ。こういうところにストリングスが使われると、ちょっと「あ~あ」と思ってしまう人なので、バンドサウンドにこだわってくれてうれしい。さすがスピッツ!
草野の歌唱も、いつもより入り込んで歌い上げているように感じたのは、私だけではないはず。どんなにせつない曲でも、彼はいつも少し離れたところから、あるいは俯瞰のような姿勢で歌っていると思うんだけど。『楓』だってそうだし、『ガーベラ』も…。
でもこの曲は、そう、夏のイベントでカバー曲を歌うときみたいに、恥ずかしがらずに「その気」になっている感じ? ちょっと違うかな。
でも、彼の声の魅力をまざまざとみせつけてくれたような気がする。いい声だ~。
歌詞は、本当にせつなくて、真摯で、ちょっとやりきれなくなるような。『群青』のカップリングとして、点数高いです。
幸せな心境を歌いつつも、悲しい終わりがひたひたと足音をたてずに近づいてくるのを、どこかで察知しているのかな。
いつまでもそばにいたい、それだけが願いなのに、「むずかしいかな」と自分に問いかけているんだものね。
夕日はきれいであればあるほど、せつないし、寂しい。近づいてくるものは「季節の影」だけではなく、「決めていない」終わりなんんだろう。
ちなみに、「好き」では表現できない思いが「夕焼けみたい」で、「サカリの野良猫みたい」なんて、もう言われたら最高ですよね。わかっていても、うれしくても、「訳わからん」って笑っちゃう女の子、キミは幸せ者です!
【おまけ】
「小馬鹿に~ちゃう」「気マズくなっちゃう」の「ちゃう」は、スピッツがいつまでも気味悪いほどに(笑)若くてかわいい部分を残している理由の一つではないか、と。これはすごく偏った独断ですが…。
ニューアルバム 『さざなみ』CDのリリースが10月10日に迫り、それを心待ちにしている昨今。
いろいろ思いどおりにいかないことばかりだけれど、CDの完成度だけは今から信じている愚かなファンです(笑)。
ちょっと遅くなってしまったけれど、『群青』『夕焼け』の「自分勝手+妄想レビュー」を書いておこうかな。
☆『群青』 の疾走感
スピッツらしい曲かもしれないけど、そうでもないような気がするときもある。なんでだろう?
全編三声というのも、その一つの理由かも。でもインタビューでも語っていたけど、スキマスイッチの大橋くんとの声のハーモニーは確かに心地よい。スキマスイッチの曲を聴いているときは全くそうは思わないけど、この曲を聴いていると、草野の自前ハーモニー?と思ってしまうくらい。ボリュームを上げたほうが気持ちよさが倍増する。
上をハモる植村さんの声があまり聞こえないのはなぜだろう。私の耳のせい? 女声だから際立つかと思ったけど、そうでもないんだな。
それから、上下にうねる田村ベースがいい! リズムを刻むベースもいいけど、こういうメロディアスな(こういう形容はへんかしらん)うねりは、体の奥のほうに届きます。
それから崎ちゃんの、相変わらずキレのいいドラミング(いわゆる「おかず」という部分?)。かっこいいなあ、と思ってしまう。
歩いているときにこのメロディーが頭をよぎり、テンポアップする感じが清々しい。あのPVの、王冠をかぶったメンバーや、幼稚園お遊戯と言われてた草野のダンス(!?)が思い出されて、ちょっと幸せになれるような…。あのPVは妙なところでこの曲に貢献しています、一応「たぶん」。私だけかもしれないし。
『群青』にはよじれた歌詞はないけど、前向きが100パーセントではなく、いつもきわどいところで「迷い」や「戸惑い」を見せてくれるところがスピッツらしい。いつもより「迷い」のさじ加減は控えめかもしれなあいけど。
奇跡を感じられるし、明日も悪くはなさそうだし、今日のところは「ボクはOK!」、そんなバランスが、聴く人を置いてきぼりにさせない優しさだな。あんまり元気で、こっちはちょっとついていけない、とは思わせないところ。
それに、優しかった時の心を取り戻せることを、信じきれないところもいい。嘘つきでもいい、と開き直っているんだもの。
学生の頃の体育のときの短パンが「群青色」で、その「グンジョウ」という音がイマイチ好きでなかったので、新曲のタイトルを知ったとき、ん?と思ったんだけど、今ではすっかり「グンジョウ」の音さえも気にならなくなりました。音楽ってすごいです。
☆終わりを知っているのかな?
イントロのギターだけでやられてしまいました。心臓の鼓動と波長が重なるような音色と流れ。そこに草野のちょっとかすれた声がかぶさって、ゆらゆらと体も心も揺れる感じ(陳腐な表現しかできない)。
バラードの流れをちょっとぶったぎるようなギターソロのゆがみもスパイス利きまくりだ。こういうところにストリングスが使われると、ちょっと「あ~あ」と思ってしまう人なので、バンドサウンドにこだわってくれてうれしい。さすがスピッツ!
草野の歌唱も、いつもより入り込んで歌い上げているように感じたのは、私だけではないはず。どんなにせつない曲でも、彼はいつも少し離れたところから、あるいは俯瞰のような姿勢で歌っていると思うんだけど。『楓』だってそうだし、『ガーベラ』も…。
でもこの曲は、そう、夏のイベントでカバー曲を歌うときみたいに、恥ずかしがらずに「その気」になっている感じ? ちょっと違うかな。
でも、彼の声の魅力をまざまざとみせつけてくれたような気がする。いい声だ~。
歌詞は、本当にせつなくて、真摯で、ちょっとやりきれなくなるような。『群青』のカップリングとして、点数高いです。
幸せな心境を歌いつつも、悲しい終わりがひたひたと足音をたてずに近づいてくるのを、どこかで察知しているのかな。
いつまでもそばにいたい、それだけが願いなのに、「むずかしいかな」と自分に問いかけているんだものね。
夕日はきれいであればあるほど、せつないし、寂しい。近づいてくるものは「季節の影」だけではなく、「決めていない」終わりなんんだろう。
ちなみに、「好き」では表現できない思いが「夕焼けみたい」で、「サカリの野良猫みたい」なんて、もう言われたら最高ですよね。わかっていても、うれしくても、「訳わからん」って笑っちゃう女の子、キミは幸せ者です!
【おまけ】
「小馬鹿に~ちゃう」「気マズくなっちゃう」の「ちゃう」は、スピッツがいつまでも気味悪いほどに(笑)若くてかわいい部分を残している理由の一つではないか、と。これはすごく偏った独断ですが…。
私も学生の頃の体育のときの短パンが「群青色」でした!(^^;)
ところでその「群青」
私は古いファンじゃないので、「あの曲に似てる」という感覚は無く新鮮でした。
三声。マサムネさんが言っていたのは、
スキマスイッチの大橋さんはマサムネさんに合わせて歌ってくれてる、と言ってたかな。
曲聴くと、やっぱりPV思い出しますね(笑)
それから「夕焼け」
何度もリピートして聴いてしまいました。
「楓」はこの歌の主人公と自分は違うと以前言ってましたね。
マサムネさんは他人(ひと)と同じ幸せを信じてるそうです(笑)
そう考えると、「夕焼け」
恥ずかしがらずに「その気」になっているのは感情移入しやすいから?
でもこの曲はインタビューで出来上がるまでに言葉捜しに苦労したような事が・・
それゆえ、妄想ととらえるファンの人も多いです。
あれって、年代にもよるのかなあ(関係ないですけど)。
ライブの本数がここ数年のうちに飛躍的に増えて、歌い上げる心地よさもあるのかな。
アルバム曲をライブで聴くのが楽しみですね!