普通、歯科治療や歯科保健指導の目的と言えば、むし歯や歯周病の治療、抜歯等の外科処置、入れ歯などの補綴処置を含め、歯や歯肉を中心とした「口腔という部分的な器官」のみの機能改善・維持、疾病予防を指すことが多い。
ところが訪問歯科診療や介護保険制度が始まり、高齢者や障害のある人に接する機会が増えるにつれて、健常者を診療する際見落とし勝ちだった口腔機能と全身との関係について、特に要介護者の場合は、口の果たす役割が全身状態に大きく影響を及ぼすことを深く認識するようになった。
歯科医院への通院が困難な要介護者の口腔内は、ほとんどが悲惨な状況である。歯や歯肉の痛み、入れ歯が無いため食事が困難だった要介護者にとって、歯科の介入(訪問歯科診療や居宅療養管理指導)により少しでも食事摂取が可能になると、全身状況が一変する例もある。開始後2ヶ月間は毎週お伺いし、その後隔週としました。最近では、ほとんどすべての方が、月一回の私どもの口腔ケアチェックで十分美しい口腔内を維持されております。
口腔ケア導入当初は、スタッフの皆様にがんばって頂く必要がありますが、ある程度お口の中が綺麗になってくれば、本当に少ない時間で高度のケアが達成できます。
私たちの提案するケアポイントを挙げます。口腔粘膜&口蓋(→スポンジブラシ&洗口剤によるケア)・舌(→舌ブラシもしくは舌清掃に適した歯ブラシによるケア)・歯(→その方の歯の配列や汚れの付き方に応じてお勧めする歯ブラシは違います)・入れ歯(→カンジダ菌を殺菌することのできる入れ歯洗浄剤を使用します)、と口腔内をパーツにわけケア指導しております。
もちろん口腔ケアに必要な最低限のケアグッズは当方より支給しております。口腔ケア指導を始めて約1ヶ月たったころ非常に興味深い臨床所見がみられました。
口臭消失、慢性口角炎や口内炎治癒、1年以上持続していた入れ歯の痛み消失、運動能力向上、微熱消失、食欲増進、といった効果が認められました。一番重要なことは、「要介護者の口腔ケアを行わないことは罪である」ということをしっかりと認識してください。口腔ケアは、お口の中のお掃除という意味ではなく、誤嚥性肺炎や感冒等の感染症予防や口腔周囲筋や周囲感覚に対するリハビリにも繋がります。
また、口腔内状態が悪いと摂食にも影響し、全身の栄養状態低下につながります。お口は呼吸器と消化器の入り口であることをもう一度思い返してください。
体の入り口である口腔を汚いまま放置されるということは、要介護者にとって非常にリスクの高いことなのです。スタッフ側から見れば、一度口腔ケア手技を会得するとこれは一生モノです。
また入院病棟や療養施設においては、口腔ケアを導入することにより全身感染症のリスク低下による抗生剤使用量の減少や看護師等のスタッフの労働量も減少します。病床の回転率が向上するとの報告もあります。
この文章はwww.smilebetter.jp通販サイトから転載します。
ところが訪問歯科診療や介護保険制度が始まり、高齢者や障害のある人に接する機会が増えるにつれて、健常者を診療する際見落とし勝ちだった口腔機能と全身との関係について、特に要介護者の場合は、口の果たす役割が全身状態に大きく影響を及ぼすことを深く認識するようになった。
歯科医院への通院が困難な要介護者の口腔内は、ほとんどが悲惨な状況である。歯や歯肉の痛み、入れ歯が無いため食事が困難だった要介護者にとって、歯科の介入(訪問歯科診療や居宅療養管理指導)により少しでも食事摂取が可能になると、全身状況が一変する例もある。開始後2ヶ月間は毎週お伺いし、その後隔週としました。最近では、ほとんどすべての方が、月一回の私どもの口腔ケアチェックで十分美しい口腔内を維持されております。
口腔ケア導入当初は、スタッフの皆様にがんばって頂く必要がありますが、ある程度お口の中が綺麗になってくれば、本当に少ない時間で高度のケアが達成できます。
私たちの提案するケアポイントを挙げます。口腔粘膜&口蓋(→スポンジブラシ&洗口剤によるケア)・舌(→舌ブラシもしくは舌清掃に適した歯ブラシによるケア)・歯(→その方の歯の配列や汚れの付き方に応じてお勧めする歯ブラシは違います)・入れ歯(→カンジダ菌を殺菌することのできる入れ歯洗浄剤を使用します)、と口腔内をパーツにわけケア指導しております。
もちろん口腔ケアに必要な最低限のケアグッズは当方より支給しております。口腔ケア指導を始めて約1ヶ月たったころ非常に興味深い臨床所見がみられました。
口臭消失、慢性口角炎や口内炎治癒、1年以上持続していた入れ歯の痛み消失、運動能力向上、微熱消失、食欲増進、といった効果が認められました。一番重要なことは、「要介護者の口腔ケアを行わないことは罪である」ということをしっかりと認識してください。口腔ケアは、お口の中のお掃除という意味ではなく、誤嚥性肺炎や感冒等の感染症予防や口腔周囲筋や周囲感覚に対するリハビリにも繋がります。
また、口腔内状態が悪いと摂食にも影響し、全身の栄養状態低下につながります。お口は呼吸器と消化器の入り口であることをもう一度思い返してください。
体の入り口である口腔を汚いまま放置されるということは、要介護者にとって非常にリスクの高いことなのです。スタッフ側から見れば、一度口腔ケア手技を会得するとこれは一生モノです。
また入院病棟や療養施設においては、口腔ケアを導入することにより全身感染症のリスク低下による抗生剤使用量の減少や看護師等のスタッフの労働量も減少します。病床の回転率が向上するとの報告もあります。
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