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子宮内膜癌の治療

2012-11-22 10:21:41 | 日記
従来、婦人科癌がPANに転移することは知られていたが、このような転移が始まっているような症例はすでに手遅れで全身病であり、PANの治療をしても予後の改善につながることはなく、徒労に終わるだけであるという考え方が一般的であった。しかし、麻酔技術や術後管理の進歩向上によって長時間の手術が可能となり、前述した化学療法という治療の選択の幅が広がり、さらに何よりもFIGOで卵巣癌、体癌の進行期分類にPANの転移の有無が盛り込まれたことによって、PANへの取り組みへの関心が高まってきたのである。
 リンパ節転移のある症例の予後が悪いことは周知の事実であり、これをいかに改善して行くかが今後の癌治療の大きな一つのポイントであることは間違いない。
 現在でも、いかなる進行期の婦人科癌であってもPANの郭清は行わないという施設を多数見受ける。その理由の多くは、冒頭に述べたようにPANに転移のあるものは手遅れではないか、また、PAN郭清の手技的・技術的・時間的問題が大きすぎる、PAN郭清後の副作用が大きすぎるといったものである。
 頚癌ではPeN(骨盤内リンパ節)に転移したものは次第にPANに向かって転移する、体癌ではPeNとPANにそれぞれ別ルートで転移するものがあるということは、すでに広く認知されていることである。そうであれば、ある程度の進行癌においては、その完全な寛解治癒を目指そうとする限り、PANの状態を把握しこれを制御する必要性のある症例が存在するのは自明の理である。過去においては、PANに転移するのはIII・IV期癌になってからであろう、そしてそれも稀なことであろうから、あえて検索する必要はない、と考えられていたと思う。ところが実際にPAN郭清を行ってみると、I・II期癌でもPAN転移陽性の症例が発見されてきたわけである。ただし、これらリンパ節に転移した後に、あるいは同時に、さらに他臓器への転移が始まっている様な症例(特に体癌)があるわけで、当然このような症例はかなりの難治例と考えなければならず、その見極めが肝心と思われる。しかし、転移PANを郭清して他に転移巣がなく、寛解導入に成功したという症例を実際に経験しなければ、PANの検索に対する興味も湧かず、こういった見極めは難しいと言わざるを得ない。現在まだ一般的には、このような見極めが十分になされていないものと想像される。”
 少し硬い表現の多い文章ですがいかがでしたか。体癌は、昔から、子宮と卵巣さえ取れば70%は大丈夫、といわれてきました。確かに、これは本当です。70%という治癒率が治療する本人にとって高いか、低いか。私たちは、もっと治癒率を上げるために、リンパ節を調べる必要のある人を選び出して、リンパ節郭清を行ったほうがよいと考えています。ただ、この”選び出し”がむずかしく、今はまだ私たちも試行錯誤の段階なのです。
 手術は大きくなればなるほど、手術を受ける側の負担、つまり患者さん自身に対する手術の悪影響が増えていきます。その悪影響を越えるほどの恩恵がないと手術を受ける意味がありません。今後さらに、リンパ節郭清を行わなくても良い患者さんをたくさん選びだせるように努力してまいります。
 さてまた、体癌は頚癌と違って卵巣転移の頻度が高いので、両側の卵巣を摘出するのが原則です。術後の組織検査でリンパ節転移があるなどのハイリスク例では、後治療として化学療法を行いますが、手術で腫瘍が完全に摘出されておれば再発の予防効果があるようです。またリンパ節の転移の状態によっては、放射線療法を行うことがあります。
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