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悪性軟部腫瘍

2012-11-21 10:20:45 | 日記
【悪性軟部腫瘍】
 大腿部や上腕部などの軟部組織にできる悪性腫瘍。
【軟部組織】
 皮膚、皮下組織、筋膜、筋肉、血管、神経などの臓器以外の軟らかい組織の総称です。
【軟部肉腫】
 皮下の脂肪組織や筋肉組織など軟部組織にできる悪性腫瘍の総称です。大腿、下腿、上腕などの四肢に多く、胸壁や後腹膜腔にできる場合もあります。腫瘍の種類は多く、悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫、滑膜肉腫、平滑筋肉腫、悪性末梢神経鞘腫、血管肉腫、骨外性ユーイング肉腫が代表的な腫瘍でそれぞれにさらにいくつかの型が存在します。組織学的悪性度(グレード)は、細胞密度、壊死、増殖能により高悪性、中悪性、低悪性の3つに分類されます。転移部位は悪性骨腫瘍と同様に肺が最も多くなっています。
【小円形細胞肉腫】
 骨にできるユーイング肉腫以外に、軟部にできるものとして骨外性ユーイング肉腫、横紋筋肉腫があります。病理組織学的にはリンパ腫や小児の神経芽細胞腫と鑑別を要します。【骨肉腫】
 10歳台(好発年令)人口10万人に対して男0.9、女0.7 (本邦) 1989年-1994年の間で1041例の登録。 
【軟部肉腫】
 アメリカでは年間約4500人の発生。全悪性腫瘍の0.7%。
骨腫瘍の場合は痛みを伴うことが多く、腫瘍の周囲の骨が弱くなって骨折をおこす場合もあります。また、一部の腫瘍では発熱などの全身症状を伴う場合もあります。
 軟部腫瘍の場合は腫れやしこりが主な症状で痛みを伴うことはほとんどありません。腫れがひどくなってきたり、しこりの大きさが5 cm以上の場合は要注意です。骨腫瘍の診断には単純レントゲン撮影、CT, MRI, 骨シンチグラムが必要です。単純レントゲンの所見だけで診断がつく場合もあります。また肺病変の検索のために胸部のCTもおこないます。骨肉腫ではアルカリフォスファターゼ値が高い場合、腫瘍マーカーになります。
 軟部腫瘍の診断は画像診断のみでは確定は困難な場合が多いですがMRIは腫瘍の正確な大きさや部位の情報をあたえてくれるので手術前には必要な検査となります。
 いずれの腫瘍も腫瘍の一部を採取して病理検査をする生検術により確定診断がなされます。
骨肉腫とユーイング肉腫は化学療法が有効なので術前に化学療法を行い術後にも行います。全部で約10回の化学療法をおこないます。手術は腫瘍のできた骨と回りの筋肉を一塊として切除する腫瘍広範切除術を原則とします。切除後の再建法は人工関節を用いることが多いですが、小児で骨が成長期にあり人工関節が使えない場合には切除した骨に放射線を照射した後にその骨を戻して固定する術中体外照射法も行っています。また自分の骨(自家骨)や人工骨(ハイドロキシアパタイト)を使う場合もあります。軟骨肉腫は原則として手術のみの治療となります。軟部肉腫に対する化学療法の有効性については小円形細胞肉腫を除いて議論のあるところですがAJCCで病期がIIIで合併症のない方に対しては術前に行うことにしています。高齢者の方は合併症がでやすいので原則として化学療法はおこないません。軟部肉腫に対しても手術は周囲の筋肉組織を腫瘍につけて切除する腫瘍広範切除術が原則となります。歯科用品サイトwww.smilebetter.jp