ハシちゃんの詩(うた)日記!

山郷の散策つれずれを
ペットのハシちゃんとつぶやきます。

山里のみんな緑色に

2012年06月02日 19時16分14秒 | 日記 
 たぶん、子供の頃から持ち続けている疑問だと思う。チューリップ、ポピー、バラ、などのように天に向かって咲く花たちは、どうして雨水が花びらの器がいっぱいになって溢れださないのだろうか?
 花びらと花びらの重なり合うところに隙間があるのでそこから雨水がうまく逃げる、とも理解するが、チューリップやポピーの花のコップに雨がなみなみと注がれた光景を想うと楽しくなる。花茎が雨の重さに耐えられずポッキリと折れるに違いない。
 庭のカラーの花が背丈を伸ばしながらグリーンから真っ白へと開き始めた。この花こそ花茎がしっかりしているからコップになりそうなんだけど、雨の注がれたカラーの花に出逢ったことがない。
 天を仰ぎ咲く花たちの花園を、ある日の昼下がり銀色の雨が静かに濡らして行った。赤、黄、白の花のコップはそれぞれに雨水がいっぱいだ。『さあ、お飲みなさい、美味しい天の水だよ』、、、山里の老いも若きも、ワンちゃんもネコちゃんも、ポン太も猪さんもぐいぐい飲んだ。
 花コップの天の水を飲み干した山里の住人や生き物たちは、みんな緑色に染まってしまったとさ!