暑い暑い夏
あいちゃんは
薄紫の花をたくさんつけた
大きなムクゲの木陰で
居眠るのが大好きだった
あいちゃんの鼻先で
ツユクサの花が笑っていた
散歩のとき
自慢のふかふかのシッポに
枯れ葉がくっついて
泣きそうだった
あいちゃん
夏が去り
秋も慌ただしく去ってゆき
寒い冬のある朝
あいちゃんは
眠くて眠くて
どうしても目覚めることが出来なかった
東の空に
ぽっかぽっかの
お日さまが昇りつめると
あいちゃんは
お日さまの子供になってしまった
はしちゃんの
思い出ぶくろは
あいちゃんのことでいっぱいだ
あいちゃんは
薄紫の花をたくさんつけた
大きなムクゲの木陰で
居眠るのが大好きだった
あいちゃんの鼻先で
ツユクサの花が笑っていた
散歩のとき
自慢のふかふかのシッポに
枯れ葉がくっついて
泣きそうだった
あいちゃん
夏が去り
秋も慌ただしく去ってゆき
寒い冬のある朝
あいちゃんは
眠くて眠くて
どうしても目覚めることが出来なかった
東の空に
ぽっかぽっかの
お日さまが昇りつめると
あいちゃんは
お日さまの子供になってしまった
はしちゃんの
思い出ぶくろは
あいちゃんのことでいっぱいだ