早朝、深い霧の湧き出る緑の風景を車で突き進んでいて、ふと思った。道路に引かれた線(中央線、路肩線)が白色で良かったなと。目の前に迫る霧の風景を、車で追っかけていると、この白線は素直に緑と霧にすーと馴染んで溶け込んでいくようだ。自身もその絵のなかに同化しているような錯覚に捕われてしまいそうになる。めったに前後に車がつくことがない通勤路は楽しい。ハンドル握りながら、道路の白線を他の色に置き換えてみるが、やはり白がお似合いだという結果になった。
白と言えば、久住連山に濃い桃色のミヤマキリシマが咲き誇り全山が埋め尽くされるなか、ちょっと離れた場所に真白のミヤマキリシマがぽつんと一株だけ咲いているのに出逢った。この時の白色は少し寂しい孤立感を持って眺めたものだ。
白と言えば、久住連山に濃い桃色のミヤマキリシマが咲き誇り全山が埋め尽くされるなか、ちょっと離れた場所に真白のミヤマキリシマがぽつんと一株だけ咲いているのに出逢った。この時の白色は少し寂しい孤立感を持って眺めたものだ。