一昨年植え付けたスモモの木にたった一個の実が成長しつつある。春白い花がぱらぱらと咲いた。木が若過ぎるのでまだ結実はしないだろうと諦めていたら、薄黄緑の親指大の実を発見して「おおう、そこに居たのね」と声を掛けたいほど愛しく思えた。
梅雨の走りらしき雨が朝から降って、若く柔らかな枝は痛々しいほどしなだれて雨の重みに耐えている。本当なら、実をもいで身軽にしてやり今後の成長を促すべきかもしれないが、決心のつかぬまま成長を見守っている。
10mほど離れた同じ庭にアンズが沢山の実を付けて、可愛いらしいお尻を所狭しと並べている。アンズたちは楽しそうだ。ちょっと風が吹けば、お隣さんとコッツンコしたりコチョコチョしたり。アンズたちの笑い声が聞こえてきそうだ。傍らには、これまた実をいっぱい付けたブルーベリーがアンズたちとおしゃべりしている。
みんなと離れた場所の、一人ぼっちのスモモの声が聞こえてくる。「淋しいよ、一人ぼっちだよ」って。
梅雨の走りらしき雨が朝から降って、若く柔らかな枝は痛々しいほどしなだれて雨の重みに耐えている。本当なら、実をもいで身軽にしてやり今後の成長を促すべきかもしれないが、決心のつかぬまま成長を見守っている。
10mほど離れた同じ庭にアンズが沢山の実を付けて、可愛いらしいお尻を所狭しと並べている。アンズたちは楽しそうだ。ちょっと風が吹けば、お隣さんとコッツンコしたりコチョコチョしたり。アンズたちの笑い声が聞こえてきそうだ。傍らには、これまた実をいっぱい付けたブルーベリーがアンズたちとおしゃべりしている。
みんなと離れた場所の、一人ぼっちのスモモの声が聞こえてくる。「淋しいよ、一人ぼっちだよ」って。