前回は、平均寿命と健康寿命について、書いてみました。
おさらいすると、平均寿命と健康寿命の差があればあるほど、不健康な期間(介護が必要な期間)が長いという事になります。言い換えれば健康寿命が短いと不健康な期間が長いという事ですね。では、本日は、健康寿命を縮める要因でもある介護が必要になった原因を探っていきたいと思います。
2019年国民生活基礎調査より介護が必要となった主な原因について男女別に紹介します。
介護が必要となった人の17.6%が認知症を主な原因としていて、要介護者に絞ると24.3%とその割合はさらに増加します。
男女合計の介護が必要になった主な原因で多いのは、①認知症 ②脳血管疾患(脳卒中) ③高齢による衰弱の順になりますが、
男性のみだと、①脳血管疾患(脳卒中) ②認知症 ③高齢による衰弱になり
女性のみだと、①認知症 ②骨折・転倒 ③関節疾患の順となります。
男性と女性では、原因が違うのですね。
男性では、1位に脳血管疾患(脳卒中)になっているのですが、「脳血管疾患」(脳血管障害ともいう)というのは、脳血管の異常が原因で起こる脳・神経の疾患の総称です。
代表的な疾患としてあげられるのが「脳梗塞」「脳出血」などがあります。
そして脳梗塞の原因の大きなものとしては動脈硬化がありまがす。動脈硬化とは、血管の内側の壁にコレステロールなどがたまるなどして血管が厚く硬くなり、血液の流れが悪くなってしまった状態のこと。
原因として考えられるのは、大量の飲酒、喫煙習慣、運動不足、肥満、過度のストレスです。
・大量の飲酒=1日に、1合を超える日本酒、中びん1本を超えるビール、ダブルで一杯を超えるウイスキーを飲む人。
・喫煙習慣=タバコを吸う人は吸わない人に比べ、はるかに脳梗塞(脳卒中) で死亡する人が多いです。
・運動不足=食事で摂ったエネルギーを消費しきれないので肥満につながる。さらに糖尿病や脂質異常症を引き起こしたりします。
・肥満=肥満は高血圧や糖尿病の原因になり得ます。間接的にですが、脳梗塞の危険因子でもありますね。
・過度のストレス=日々のストレス、イライラに対抗するために、タバコをスパスパ、お酒をガブガブ。脳梗塞に限らず、身体にいいはずが
ありません。
これは言わば、男性の性格的なものも、影響されているのかなと思います。
ひとつでも、当てはまる人、将来介護人生にならない為にも、今のうちに自分の生活習慣を見直してはいかがでしょうか?
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