前回の記事からの続きです。
甲田医師は甘いものをやめる攻略法として、背骨も訂正したほうが良い事を言っています。
理由は以下に述べています。
④背骨の不正を治すこと
「昔から背骨の正しく積み重なって、真直な人には病はないといわれている。実際、私が毎日の診療で大勢の患者さんに当たってみて、なるほどと、しみじみ思うのは、色々な病気を沢山かかえ持つ人ほど、背骨の狂いもまた甚しいという事である。だから、健康になりたいと思う人は、何としてでもまず背骨の不正を矯正しなくてはならない。」
「それからまた脊柱の左右には自律神経系の一つである交感神経幹が通っている。自律神経というのは動物神経に対する植物神経の別名であって、これは迷走神経と交感神経とから成りたっている。そして迷走神経と交感神経の両者が相拮抗した状態にあるとき、我々は健康で調子が良いというわけである。」
「白砂糖の害は恐ろしい ―これをふせぐためにー」 より転載
なるほど、背骨がまっすぐでない人は、色々な病気をたくさん抱えている事を、多くの患者を診察して分かった事のようです。
じゃぁ、今度も、背骨のまっすぐでない事と、甘いものとどんな関係があるの?って思ってしまいます。
その事については、次の様に述べています。
「迷走神経と交感神経が完全に調和すれば、全身の内分泌相互の調和もまた都合よく行なわれるようになり、これが結局、我々の性格形成に密接に関係してくるのである。内分泌相互の調和がとれるということは、また血液中の糖分の調節を司るホルモンであるインシュリンやグルカゴンあるいはアドレナリンなども正常に分泌されることを意味し、したがって血糖値の異常な上昇や下降が防止されるので、我々が不自然に糖分を要求するということがなくなるのである。」
「それ故、我々はこの自律神経をととのえ、性格の片寄りを防ぐという事が、甘いものを止めることの出来る人間を造りあげる上に、必要欠くべからざるもということをよく理解しておかねばならぬ」。
まあ深い洞察ですね。前回の記事でも書いた、足脚の不正と背骨の不正は、性格の片寄りに大きく影響していると、甲田医師は医学的見地と現場検証から導き出しているのです。
では、続いて背骨の矯正法にはどんな方法があるのでしょう?
a.マットレスを廃し硬床・硬枕で寝る
「我々が背骨の不正を矯正し、常に狂いのない脊柱の持ち主になるためには、毎晩やすむ寝床がマットレスのようなフワフワとした軟かいものであっては、到底不可能であることを知っておかねばならぬ。」
「人間が四足動物から進化して、二本足で歩くようになってから、およそ二百万年たつといわれているが、それまでの約六千万年もの長い間、我々の先祖は四足生活を営み、したがって脊柱は四足で歩行するのに都合いいように適応してきたのである。だから我々の脊柱は、まだ二本足で歩行するのにはあまり都合よく進化適応しておらない。それゆえ、昼間二本足で歩行すると、どうしても上部にある背骨に狂いを生ずることになる。
これをそのまま放置していると、必ずどこかの内臓に故障が生じてくるから、是非ともこれを矯正しておかねばならぬ。その一つの方法として、夜ねる時には硬い板のようなもの上にやすむのが一番よい。」
「白砂糖の害は恐ろしい ―これをふせぐためにー」 より転載
結局のところ「硬い板のようなもの」に寝るのが一番良いようです。
ただ、急に板の上に寝る事は出来ないと思いますので、2枚敷布団を引いていた人は、1枚に減らし、1枚だった人は更に薄いものに変え、板の上に寝る時は、最初は毛布1枚敷いて寝るように少しづつ減らしていき、最後に板の上に敷布1枚にして寝るか、いっその事、直接板の上に裸で寝るとところまですると良いそうです。
平板は、調べると色々な材質のものがあり、迷うところですが桐製のものが一番良い気がします。
肌触りが良くて柔らかく冬でも暖かい上、良い香りもするのでリラックス効果が望めそうです。
値段が他のに比べると少々、高くなりますが若し果敢にもこの健康法をチャレンジするのであれば、良いものを使った方が絶対良いと思いますし、私ならこれにします。
桐製にこだわらなくても、という方にはちょっと安いこちらもありました。
因みに枕もフワフワの枕をやめて半円柱の木枕を使用するのが良いそうです。
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まだまだ続きま~す(笑)
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