
今日は馬のローテーションに注目してみます。
・ゼンノロブロイ 京都大章典→天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念
有力古馬の王道とも言えるローテーションです。過去秋天、JCを連勝して有馬に望んだ馬はスペシャルウィークとテイエムオペラオーの2頭だけです。スペシャルは2着、オペラオーは1着でした。しかしこの2頭とゼンノロブロイが同等の強さを持っているかどうかといわれると疑問です。天皇賞秋が初G1のロブロイに対し、他の2頭は3歳時にG1を勝っていますし、菊花賞でも連対、天皇賞春も勝っています。ロブロイのG1勝ちは東京コースでのみというのも不安です。絶対の頭とは言い切れないでしょう。
・ヒシミラクル 天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念
天皇賞が怪我からの一年ぶりの復帰レース。秋3戦目なのはローテ的には○。
・コスモバルク セントライト記念→菊花賞→ジャパンカップ→有馬記念
セントライト記念の前にも北海道競馬を使っており秋5戦目。菊→JC→有馬のローテで勝ったのはシルクジャスティスだけです。しかもシルクはJCでは凡走しており、疲れが残っていなかったとも考えられます。
・デルタブルース 兵庫特別→九十九里特別→菊花賞→ジャパンカップ→有馬記念
こちらも秋5戦目です。こちらは予定では菊花賞のあと放牧に出すつもりだったのを取りやめての参戦なので厳しいことは厳しいです(短期放牧にはだしたそうです)。
・ハーツクライ 神戸新聞杯→菊花賞→ジャパンカップ→有馬記念
・ハイアーゲーム オールカマー→菊花賞→ジャパンカップ→有馬記念
上記のバルク、バルク同様3歳のこのローテは厳しいが、この2頭はJCで好成績ではなかったことが逆に好印象。余力を残している可能性有り。
・グレイトジャーニー 神戸新聞杯→菊花賞→京阪杯→有馬記念
秋4戦目。同様に苦しいローテ。
・ダイタクバートラム 京都大章典→アルゼンチン共和国杯→ステイヤーズS→有馬記念
ステイヤーズSから中3週での出走です。過去3歳時のテイエムオペラオーが3着に入ったのが最高です。厳しいローテです。
・シルクフェイマス 天皇賞秋→有馬記念
この馬に関してはレースを使っていない=余力があると考えられるかどうかは微妙です。そもそも宝塚記念の疲れが抜けず、天皇賞の前に1戦使えなかったくらい身体の弱い馬なので。ジャパンカップも怪我&体調不良での回避ですし。
ローテ的にはJCを使わなかったことは好印象。
・ツルマルボーイ 天皇賞秋→有馬記念
こちらもJC回避は好印象。昨年は秋天→JC→有馬で4着。
・アドマイヤドン 南部杯→JBCクラシック→JCD→有馬記念
秋4戦目。今年はJCとJCDは同日開催だったので実質JC組と同様に考えられる。ローテ的はロブロイ同様難しい。
・ピサノクウカイ ニューマーケットC→冬至S→有馬記念
秋3戦目。中2週は厳しいが、似たようなタイプでマイネルブリッジが連闘で3着に来たこと有り。
・コイントス エニフS→福島記念→有馬記念
秋3戦目。間は一ヶ月以上空いておりローテ的には余力はあるはず。2002年有馬3着だったときも秋はアルゼンチン共和国杯しか使っていなかった。
・ウインブレイズ 天皇賞春以来の休み明け
・タップダンスシチー 凱旋門賞以来の休み明け
有馬記念は1年ぶりのトウカイテイオーが勝ったことのあるレース。久しぶりでも力がありしっかり調教が出来ていれば可能性有り。ただしタップの場合はJCにも登録しており、JCには使えない状態だったことも事実。
◎総括
ローテ的には余力のある馬を狙いたい。ただし今回余力のある馬は年齢や体調面に不安があるのも事実。
厳しいローテ組のほうが実績は上位なので判断が難しい。
シルクフェイマスが体重が戻っており当日体調が良いならばオススメ。ツルマルも◎。