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ジャズ映画の上映会のほかにもう一つ、目的があって
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敷地内にある、こちらの写真美術館。
木と金は午後9時まで開館、しかも5時以降は2割引き。
9月下旬まで、こちらの企画展が開催中です。
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ほぼ同時期に活躍した日仏の写真家の作品を
テーマごとに見比べられるようなレイアウトで展示。
1900年代の前半はどちらも炭坑で働く人々をよく撮っており
時代が下るにつれ、本橋さんは上野駅に集まる労働者や
魚河岸で働く人々、お祭り、
ドアノーはサーカスや、街の人々、と、
どちらも庶民の日常の暮らしや仕事にスポットを当てた
テーマを追い続けていたようです。
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私は、写真のことはほぼ何もわからず、
ただ、ドアノーは2年前、渋谷文化村での展示も観ていました。
ベタな感想ですが、フランス人って街ゆく普通の人々も
被写体になると俳優感があって(別に欧米コンプレックスはないのですが)
感情表現が豊かなのかな。ドアノーが巧みに、人間味を引き出しているように
思います。
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その文化村の展示にもあった、ミュージシャンのパケと企画した
ユーモラスな写真も何点かあり、そういうのもフランスらしさを
感じさせます。
本橋さんの方は、私の個人的な感想ですが
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男性を撮った作品が圧倒的に多く、ゆえに
武骨できまじめで、昭和な日本人らしいといえばそういえる
雰囲気のものが多かったような‥
でも、1970年代後半~80年代後半の作品などは
ツッパリっぽい外見の修学旅行生とか、ああ決して私にとって
見知らぬ昔ではないなあという写真も多かったです。
最後の方は、奈良美智さんのアトリエの写真も。
会場のロビーで、本橋さんのインタビュー映像が流れていて
「写真は想像力で観てほしい」と穏やかな表情で話しをされていたのが
印象的でした。
確かに見えているものだけで感想を語るのは簡単だけど、
そのシーンに至るまでのストーリーとか
被写体の思いまで想像しようとすると、観る人ごとに違うわけで
世界観が無限に広がっていくなあ。
ただ、今回の展示でいえば思っていたよりずっと
展示数が多く、充実していて
想像力を働かせると相当、頭を使うことになりそう…。
すべての展示を観終わった後で、こちらのインタビュー映像を見たのは
脳のPCUに限りのある私にとっては、良かったのかも知れません。
2021年の渋谷でのドアノー展の感想はコチラです。ご興味のある方はどうぞ。