神奈川絵美の「えみごのみ」

fusion? confusion?

先週末、「きもの英」さんの会「きもので遊ぼ」に参加した。
2~3カ月に一度、美味しい食事とともに
着物で伝統芸能を観たり著名な方の話を聴いたりして
遊びましょうという主旨の会だ。


桐生織の単の着物と、
年に1~2回しか出番のない、葡萄帯。
昨年の今ごろだったか、ブログのコメントにて、
お太鼓柄は上の方がちょっと切れている方がお洒落というようなアドバイスが
あったのを思い出し、トライしてみたが、
これは切れすぎだなあ
まあ、私より背の高い人が見下ろすようにすれば、
ちょうどよく見えるのかしら。


台風の雲が早目に去ったのか、
雨にも降られずラッキー みなで和気藹々と神楽坂を上っていく。


向かった先は、「もりのいえ」というレストラン。
グランドピアノが一台あり、普段はピアノやピアノ+αのデュオで
ジャズのライブを行っているそう。

この日は、劇団四季に在団10年後、落語家に転身し、
現在「ミュージカル落語」というニュージャンルで話題の三遊亭亜郎さんによる
「オペラ座の怪人」を観た。
一人芝居という言葉はあるが、この方は「一人ミュージカル+落語」だ。
たった一人でクリスティーヌ、エリック、ラウル他…を演じわける。
しかもこの日は特別な衣裳などなく、落語家さんのスタイルで。



朗々とアリアを歌いあげたかと思えば、
「この子の洗礼名は…鳩山ユキオではいかがでしょう」などと
ギャグをはさみ、小噺をはさみ。
聴いている方はお芝居と現実の間をいったりきたり。
「オペラ座-」はあまりにも有名だけれど、例え知らない人でも、子どもでも
筋書きが自然に頭に入ってくる展開で、1時間半があっという間だった。

亜郎さんが劇団四季に入られたときは、市村正親さんや山口祐一郎さんが
看板役者の時代だったそう。当時の楽しいエピソードも披露くださった。

ただ、どうだろう。
30人程度収容の小ぢんまりしたライブハウスでは、
せっかくの亜郎さんの張りのある歌声がもてあまし気味で、
照明や衣裳もなかったので…。
今回は「ミュージカル落語」の自己紹介、といったところかな。

12月12日に東京都文京区の文京シビックホール(春日駅そば)にて
本格的なステージングのもと「オペラ座の怪人」公演を行うそうなので、
興味のある方はぜひ…!
  ↓



さて、楽しい催しの後はお食事会。ライトな中華に舌鼓。

お隣の女性のお着物は、何とデニム地。
六本木ヒルズ「上太郎」さんで制作販売されているそう。
衿にも袖にもGパンと同じようなステッチが施されていて、
袖と裾には菊のようなダリアのような、大輪の花が刺繍されている。
触らせてもらったがとてもしなやかで、
着ていて重いと感じることもないそう。
「awai」さんの干支の博多帯(寅)が若々しくマッチしていて、
現代の軽快なお洒落、という感じで好印象だった。

また、他の方はパンプスにパチンとつけるラインストーンの飾りを
帯留め代わりにし、キラキラとアシンメトリーな輝きがとても華やか。
「三分紐にはさむだけで、簡単なんです」
こちらはソニープラザなどのショップで買えるそう。

着物のスタイルもどんどん、新しいグッズや工夫によって
現代風にアレンジされているんだなあ…。
あまり雑誌(特に若い人向けの)を読まないので、たまにこうして話を聴くと
とても刺激になる。
無理に「若づくり」しようとは思わないけれど、
自由なお洒落を楽しもうという気持ちを持っていれば、
何に対しても柔軟で、保守的に偏らない態度がとれるような気がする。
手始めに、六本木にでも出かけてみようか。

コメント一覧

神奈川絵美
運動会の足袋さんへ★
こんにちは ご名答でーす、ここは神楽坂。こういう集まりがあると着物も活きますし、情報交換もできたりしていいですよね。

確かに、上の方にポイントがあると目の錯覚を呼ぶ!? まあホントは、錯覚させなくてもヒップアップしているのがベストなんですが 見せ方の工夫も大事ですよねー。
神奈川絵美
やっぴーさんへ♪
こんにちは 今回もまた新しい出会いがあり、楽しかったです 亜郎さんの声、最後の方は響きすぎて壁がびりびりいっていましたよーすごい

なるほどー、背の高さにもよりますよね。私もそんなに高い方でもないですが、草履を履くと少しは下半身の長さが出ますし、今回は柄の出し方、うまくなかったのですが、また練習しようと思います
神奈川絵美
りらさんへ★
こんにちは お太鼓柄の大きさにもよりますよね。こういう、どどんと○の中に柄、というパターンでしたら、下に行って重く見えるよりは、上の方が…といったところでしょうか。今回は上すぎちゃったので次回(いつだろう?)リベンジします。

ミュージカル落語は、まさに古典的な落語と、コンテンポラリーな一人芝居のフュージョンといった感じで、面白かったです。舞台が整っていたらより臨場感たっぷりなんだろうなあと思います。

運動会の足袋
こんにちは♪
http://blogs.yahoo.co.jp/tanbishugi
「きもの英」と聞いて、
「あっ、この風景は神楽坂だっ♪」と
分かったオレ様、グッジョブ★(笑)

キモノを売るだけではなく、
それを着て行くシチュエーションまで
提供して下さるなんて
なんとも嬉しいですネ♪

お太鼓柄の上を切ると、
これまた「ヒップアップ効果」が
あるような気がしますッ!! (゜o゜)
やっぴー
楽しそうで
お声がステキですものね、よかったですね♪
今回は残念でしたが、次回はなんとか出席出来そうです

お太鼓柄は、若い方や背の低い方は上の方
年配の方や上背のある方は真ん中辺りでいいって言われます。
絵美さんは背が高いから 円が全部見える方がいいかもです♪
りら
お太鼓柄の位置
置いて見るのと締めてみるのではまた違ったりしますし、結構難しいですよねぇ。
この葡萄の帯でしたら、ちょっと上が切れるくらいの方が良さそうに私も感じました。
お着物の色と帯の色がとてもよく合っていて、綺麗な薄色がお似合いになるのが羨ましいです。

ミュージカル落語?!
面白いそうです!
今回はホールに合っていなかったのでは?とのこと、そういうこともあるのですね。
一人で衣装を着けて・・・どんな感じになるのか興味津々です~。
神奈川絵美
辛夷さんへ♪
こんにちは ホント「朗々と響きわたる」お声で、表情も豊かで引き込まれました。都合がつけば、ホールで演出や衣裳がばっちり揃った中での公演を観てみたいです。

デニムの着物、試着したことがあるのですねー 私も一度羽織ってみたいなあ。まあ、絹ものよりは重いですよねーきっと。
デニムの着物をもし着たとしたら、洋服感覚でブローチとかつけちゃおうかしら、なんて、想像で遊んでいます
神奈川絵美
かんなママさんへ★
こんにちは 桐生織、縦糸の数がとても多いそうなんです。大島の2倍だったかな…。
この帯、地色が赤味のある茶色で、ピンク系によく合うんですよね。私もいい色だと思っているのですが、9月下旬~10月頭くらいの限定帯になってしまっています

デニムの着物、伊勢丹で紹介されていたのですかートレンドに敏感な若い女性が興味を持つといいですねー
辛夷
亜郎さんの声は素敵ですよね
うーん、楽しそうですね。
デニムの着物、私も試着したことあります。だけど私は重く感じちゃいました。年かな?(笑)
でもいろいろとチャレンジすることは大事ですよね。守りに入っちゃうと内側からの光(自分にあるかどうかは疑問だけど)が消えてしまい、着姿にまで影響しちゃいますものね。
かんなママ
絵美さんこんにちは!
お着物で六本木・・・イイですねぇ~。私もご一緒したいくらいです。デニム地の着物、新宿の伊勢丹さんのイベントで見ました。

桐生織って、艶感が素晴らしいんですね。ライラックピンクですか?帯とのお色合わせが好みです。
着物で集うお仲間がいて、羨ましい!

記事の内容より、お着物姿に釘付けでした~~。
神奈川絵美
straycatさんへ★
こんにちは 想像つきますでございますわよ 今度お会いしたときにでも

>上の方が切れてる方がカッコいいんですか
昨年、拙ブログにそのようなコメントがありまして…。思うに、お太鼓柄が下に行きすぎるよりは、少し切れるくらい上の方が目線が高くなってすらっと見える、ということではないかなあ、と解釈しています。今回は上に行きすぎちゃいました
straycat
絵美さん

とても楽しそうですね
でも私、ある一文に反応してしまった
絵美さんなら想像つきますよね。
今度教えてください!

それからお太鼓柄って、上の方が切れてる方がカッコいいんですか?
知りませんでした
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物deオフタイム」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事