ご興味のあるセクションをどうぞ)
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「マンダリンオリエンタルの、ドルチェビュッフェを予約しました」
美味しい情報ツウのMrs.Bordeauxさんが
「おませシスターズ」再集結に際し、ステキな場所をセッティングくださった。
吹き抜けが心地よい、ホテル2Fのイタリアン「ヴェンタリオ」。
ケーキ、クッキー、チョコフォンデュ。
パイにマカロン、フルーツ、ババロア。
サンドイッチにスープまで。しかもドリンク飲み放題。
ケーキはどれも舌触りがしっとりしていて(ビュッフェって、食材が乾いてしまっていることも
ありますよね)、味も繊細さがあって飽きず、血糖値が心配になるほど
食べてしまった……
↓ ↓
こういうサプライズのオーダーは もちろん、Bちゃん(写真右端)。熱いよねぇ。
写真を撮ってくださったお店の方、プレートの主旨がわからず
今回も、“長女”のSNさんは九州から飛行機でとんできて。
陣太鼓のスペシャルパッケージをお土産にくださいました
着物2年生の“三女”Bちゃんは……
「あっ、これ絵美さんのイメージ! マネしちゃおう!って買ったんです」
薄オレンジ系の、花織が入ったぜんまい紬は顔写りバッチリ。
紅型調の型絵染めの染め帯もキュート。
コンサートの入場時間まで楽しい時間を過ごし……。
向かいの三井ホールへ。
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さて、ここからは山本達彦さんの35周年記念コンサートについて。
私が抱いた感想は
安定感があり、
タイトで
あたたかみのあるコンサート、でした。
MCによると、今回はギターの梶原順さん仕切りだったようです。
素人にはそうとわからないような、難しいアレンジもされていたと思うのですが、
メンバーはみなベテラン、超ベテラン。良い感じに力が抜けていながら
キメどころは押さえ(でもキメキメのアレンジではなかったです)、
中だるみがなく、いいテンションを保ち、かつゆったりした気分で聴けました。
やっぱり、リラックスして聴けるのが一番。
もう、ベースのバカボン鈴木さんなんて、ステージに立っているだけでも
安心感のオーラが漂って……スラップも聴けたし、満足です。
私は下手の前の方、ドラムスの石川雅春さんを真正面に見るような位置におり、
序盤はPAバランスが悪くてギターとキーボードがまったく聞こえませんでしたが
4曲目くらいから、整ってきました。
メンバーは、ジャズもできるポップス(&オールラウンドな職人)集団といった方々ですが、
コードはともかく、リズムに関しては、MON AMOURの途中で少しスウィングパターンが
入った他は、ジャズっぽさはあまり感じられませんでした。
ただ、「君のために僕は」で石川さんのバスドラが、
ラテンの踏み方になっていて感激。一方で、似た曲調に思える「夏の愛人」では
踏み方のパターンが違っていて、またまた感激。
サックス他の本田雅人さんは、近年の活動を存じ上げず、
アルト、ソプラノのほか、フルート、ペット、ギター、コーラス……と、
今回のステージでのマルチな活躍にびっくり。
「あの若い子すごいねー、何でもできるのね」と、
SNさんは「若い子」を連発しお気に入りでしたが、本田さん、SNさんより年上ですから……。
井上鑑大先生は、残念ながら梶原さんの陰になってしまい、
ほとんど姿を見られませんでしたが、一対多のトークには慣れていらっしゃるようで、
親しみやすく朗らかなお話ぶりが楽しかったです。
デビュー後数年、初期の達彦さんの印象は?といテーマで
「周りのスタッフも含めて、いかにも“私立文系”のイメージ。
こう、大学へ行くのに田んぼのあぜ道を通らなくていい、というか、
最寄駅降りたら並木道がずーっと大学まで続いている、そういう大学(を出た人)のイメージ。
70年代終わり~80年代初めは、僕みたいなスタジオミュージシャンはまだ、
ウエストコースト(?)の名残を引きずっていたんだけど、達彦お坊ちゃん(発言ママ)は
絶対オーバーオールなんかでレコーディングには来ない。そしていつも、靴がきれい」
当時の音楽シーン、曲づくりに関しては
「僕らの前の世代は、譜面通りきっちり(つくりこむという意味でしょうか)だった。
僕らが“オートクチュール”の最初くらいの世代で、スタジオでわいわいやりとりしながら
みなでつくり上げていくようになって…ジャンル問わずいろんな音楽を教科書的に聴いて」
それが楽しかったというようなお話が印象的でした。
達彦さんとのMCのやりとりの中で、急に
「あっ、今、鑑ってやっと呼び捨てにしてくれたね」
「僕、1983年のときNYに連れていってもらえなかったから、今度一緒に行こ」
と微妙なムードのひとコマもありましたが……
そういうのも含めて、ああ、井上さんっていい人だーと好感度超アップ。
井上さんだけでなく、バックのみなさんが鉄壁の技術でサウンドを支え、
和やかなムードでステージを包み、(舞台上手袖で待機していたスタッフさんも
にこにこノッていて好印象でした)あたたかみがあるなあと感じたのですが、
実際は緊張されていたのでしょうか。
80年代のレパートリーにはやはり、勢いやパワーが聴き手から期待されると
思うのですが、私の感想では、安定感あるサウンドにのって、
歌も一曲目からトップスピード。開放的な歌唱とアクションに迷いがなく
弾けていて、年月を感じさせないほどでした。
今回は、ギターは持たずスタンディングorピアノ。80年代後半の曲も座っていたような…。
でも声量十分でした。
聴く方も「昔の曲を懐かしむ」スタンスではなく、
「曲は昔のだけれども、今のパフォーマンスを共に楽しむ」ことができたと思います。
ご本人のMCも、印象的な言葉がいくつかありました。
「以前は、20代~若いころの自分の映像などを見たいとは思わなかったけれど、
考えてみればそのとき、そのとき、いつも精一杯やってきて、その積み重ねで35年
きているのだから。(精一杯やっている昔の自分も、受け入れられるようになった)」
「20代のころ、ファンの方からのプレゼントは縫いぐるみや手編みのマフラーとか……。
それが今は、千疋屋のフルーツとか、フランスの有名なマロングラッセとか、僕よりも
いろいろ知っていて…。
“少年少女とお兄さん”だった関係が、ようやく対等な男性と女性になったように
思っていて、もしかしたら僕は、そうなったらいいなあとどこかで思いながら、
35年間やってきたのかも」
人って、長い人生を生きる中で、
いろんなものを手に入れて嬉しかったり、逆に、手に入れることで重荷になったり、
手放して寂しくなったり、逆に、手放してラクになったり を繰り返すものと思いますが、
こういうコメントを聞くと、昔は手に入れられなかったもので
「今」は満たされている、あるいは満たされつつあるのかな、と嬉しくなりますし、
年月はかかっても、続けているからこそ、そう思える「今」と出合える-それは
素晴らしいことだと思いました。
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