記念パーティにお招きいただいた。
院長がじきじきに「神奈川さんにはぜひお越しいただきたい」と…。
そこで少し困ったのが、当日の着物だ。
せっかくの晴れやかな席なので
これは2年前の写真ですが、
城間栄順さんの、紅型の一方付けの小紋(普通の小紋より格高)を
久々に着てみたいなあ、という気持ちもあった。
でも、いくら院長がお声掛けくださったといっても
主賓クラスでもあるまいに、華やか過ぎるのではないだろうか。
そこで…
選んだのが、大羊居の附下。
これなら、院長に礼を尽くせるし、
かつ、紅型の総柄よりは控えめに見えるだろう。
(実は、着た直後に空が暗くなり、激しいにわか雨が降ってきたので、
色が沈んでしまいました…。雨は10分ほどで止み、外出に支障はありませんでした。)
帯は、金の色紙柄が華やかな、川島織物の黒の綴れ。
唐組みの帯締めは、初登場かな?
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11月の、寒い夜の六本木。
イルミネーションで彩られたけやき坂は、もうクリスマスモード。
場所はグランドハイアット東京の、大きなボールルーム。
これでも全体の3分の1。出席者はおよそ300人。
でも、着物は私以外、誰一人おらず…。
他医療機関の医師や、銀行関係の方の黒スーツが目立つこと。
その中で、私が座っていたマスコミ関係者のテーブルは
同じような年代の女性ばかりで、服装も少しこなれていて
「わー、お着物、自分で着るの?」と話の種もできてほっと一安心。
全身写真も撮っていただいたのですが、ぶれていたので
上半身のみ。
ホールの中では、先に家で撮った写真とはずいぶん、着物の色が違います。
美味しいフルコースに…。
バンド演奏。
そんな華々しさも楽しめましたが、
私がとても心打たれたのは
出席者一人ひとりに、手書きの「感謝状」を
クリニックのスタッフさんが手渡してくださったこと。
書かれてある内容ももちろん、一人ひとりみな違う。
そんな「感謝」されるようなこと、私なんて、とてもとても…。
でも、小さなつながりでも、大事に思ってもらえているのかなあと
素直に、嬉しくなる。
この日、お土産でいただいた都内有名和菓子店のどら焼きにも
感謝の文字が。
そして、パーティ終盤には全出席者分の感謝状の内容が、
スクリーンに、映画のエンドロールのように流れた。
300人分の「ありがとう」、300人分の感謝の言葉を浴びて
ああー、仕事って、いくつもの「ありがとう」のバトンを
たくさんの人でつないでいって、できていくものだよなぁ、と改めて思った。
私の仕事も、私一人では何も完結しないから。
エディターさんにありがとう、デザイナーさんにありがとう
イラストレーターさんにありがとう、etc. etc.
あっという間に2013年も残りわずか。たくさんの人に今年もありがとう、と言いたいな。
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