こんなお誘いが。
「知り合いが横浜のシャンソニエで歌うの。
良かったらご一緒しませんか?」
シャンソン……
私が幼稚園~小学生時代を過ごした1970年代に
ムーブメントがあったようなのですが、
今はともかく、
当時、故郷 上野の国にはシャンソンの文化は入ってこなかった、たぶん……
だからこそ
行ってみたいな、聴いてみたいな、と好奇心がふつふつと。
この日の装いは……
先月、一度だけ着た蝶の小紋をふたたび。
今回は、JOTARO SAITOの半幅帯を合わせました。
黒地にラメで、大きな牡丹のような椿のような花が描かれています。
三分紐をあえて目立たない紺色にし、
数年前に自作した、チョーカーを利用した帯留めを巻いてみました。
ちなみに先月は、浦野理一さんの無地帯を合わせました。
比較してみます。
みなさんは、どちらがお好みでしょうか。
時間がなくて後ろの写真を撮れなかったのですが、
リボンの片流しのような形にしました。
さて、向かったのは
元町・中華街駅から徒歩3分ほどの老舗シャンソニエ「デュモン」。
藤田嗣治やユトリロがいそうな、モンマルトルの小さな家の一室を
思わせる、ほっとするような空間です。
影ができてしまい、怖い顔ですみません。
中央が、椿姫さまのお知り合い、ダン岡崎さん。
右は、先日のオペラコンサートでもお会いしたKさん。
この日はシック&クールな大島でした。
ダン岡崎さんは、若いころ2年強、シャンソンを歌ったのち
金融業界に就職、その後ずーっとシャンソンからは離れていたそうなのですが
退職後、2013年からふたたび歌うようになり、
今はこうしたシャンソニエでステージに立ったり、
八王子のコミュニティFMで番組を持っていたりと活動中。
この日は、オーナーの女性が弾くピアノ伴奏に合わせ
ミッシェル・ポルナレフ、シルビー・バルタンなど数曲を披露。
曲名は「時の過ぎるままに」「思い出のマリッツァ」「ラブミープリーズ」。
……と、さらっと書きますが、
お名前も歌も私は初めてで、
ライブ後、岡崎さんに“取材”し、メモをとった次第。
言語は日本語、英語、フランス語とさまざまで、思っていたほど
難解ではなく、ポピュラーソングに近い、親しみやすい歌でした。
もうお一方、池澤彩さんというベテランの女性が後半に登場し、
エディット・ピアフや(←この名前は知っていました!)
コラ・ヴォケール「さくらんぼの実るころ」「思い出のサントロペ」など、
シャンソンの名曲を披露。
素人の率直な感想ですが、シャンソンって「歌」というよりは
「朗読」か「独り芝居」に近いなあと思いました。
数分の歌の中に、濃厚な恋愛物語の一部始終が綴られていて
駅とか、街角とか、別荘とか、さまざまなロケーション、シーンが
頭に浮かんできます。
情感豊かな歌唱で、しばし別世界に連れていっていただいたようでした。
その池澤さん、6月6日に銀座のヤマハでコンサートを行うそうです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
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