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少し前のエントリーで紹介した、レース半衿…
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こんな風に、モノトーンっぽい着物と合うのかな、と書いたら、
私のブログ&着物友で、いつもコーデのアドバイスをくださるypさんから
むしろパステルカラーの方がいいとのお言葉。
そこでさっそく……
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どうでしょう?
薄ピンクの単に、野口の通称“星座帯”。
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自分で言うのも…なのだが、
スウィートな色の中にちょっと辛口なモノトーンのレース半衿が入ることで
「着物、着慣れています」度がUP!
さらに嬉しいのが、半衿のつけやすさ。
襦袢の衿によく沿ってくれるので、とても縫いやすかった。
これはおススメ
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帯締めは三分紐2本のクロス使いで。
これもypさんから、昨年アドバイスをいただいたのでした
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さて、このコーデで向かったのは、
横浜そごうで7月16日まで開催中の、この展示。
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細見美術館(京都)の収蔵品から、平安・鎌倉時代の仏教美術と、
室町~江戸前期の物語絵(源氏物語絵巻など)、そして
江戸時代を中心とする琳派といった、
「歴史の表街道をいく」美術品がずらり70点。
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伊藤若冲の作品は6点と、数は少ないものの、
その迫力や独創性を知るのには十分だった。
「鶏図押絵貼屏風」(写真は一部)を例に挙げるなら、
不思議なことに、どれ一羽として「顔」がはっきり描かれているわけではないのに
表情が手にとるようにわかるのだ。
威嚇したり、いきりたったり、おののいたり。
若冲の後継か?と言われている若演という人の鶏図もあったのだが
確かに構図や線の描き方は似ているものの、
全体的にちんまりしていて、鶏の顔もはっきり描かれている割には
迫ってくるものが若冲と比べて少ない、と感じた。
(これからご覧になる予定のある方、ぜひ見比べてみてください)
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こちらは、江戸後期に活躍した琳派の一人、鈴木其一(きいつ)の作品。
この人の絵は、以前、根津美術館でも観たことがあり、強く印象に残っている。
琳派と一口で言っても、桃山時代と江戸時代とではかなりスタイルが違い、
いわゆる江戸琳派においては
しぼんだ花や、花びらが散って雄蕊だけの花といった、
それ以前には決して見られなかった描写が特徴なのだそう。
(上の絵からは、そうした特徴は読み取れませんが・・・)
素人考えだが、西洋のルネサンス美術みたいに
多少苦みがあっても、より「生き物らしく」描くことをよしとし、
それこそが華やかと捉えられるようになったのかも知れないな。
構図も大胆、のびやか。特に鈴木其一はどの作品も大らかで私は好きだ。
(おまけ)
この日は横浜高島屋にも行き、そういえば、と
呉服売り場で防虫香を求めました。
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こちらの、山田松香木店さんのは
離れたところから漂ってくる香りが、とても心地良いような気がします。