神奈川絵美の「えみごのみ」

満月キャラバン in 北鎌倉 -こたとま&畠山美由紀&高野寛-

私たち


先月末に引き続き、再び鎌倉へ。


記事タイトルの「満月キャラバン」とは
小川コータ&とまそん(こたとま) という
鎌倉を拠点に活動している音楽ユニットの定期イベントで
名前の通り、満月ごとに開催。
11月は、鎌倉芸術祭の一プログラムとして
畠山美由紀さんと高野寛さんをゲストに迎えたスペシャルライブ。

Bさんは畠山さん、私は高野さんが好きなので、
「良い機会! ご一緒しましょう!」


会場は

何とお寺の敷地内。北鎌倉の円覚寺。
紅葉が色づきはじめ、青い空に綺麗に映えています。

この日はとにかく良いお天気で

会場まで気持ちよくお散歩。

こんな装いで向かいました。

お寺なので、多少抑え気味に、
紫根染めの着物&無地のぼかし帯。
濃い色の羽織は、抽象的な紅葉柄。
そして、帯留めはつい先日自作した、箸長さんの龍田川。
帯揚げは久々の志ま亀さん。

途中の池で一枚。(この日は、おはしょりあり、です!)


会場の佛日庵は

この写真左手に少しだけ写っています。
内部の写真はNGなのですが、ちゃんと?仏像があり、
その前に楽器やアンプが置かれ、続きの畳の間にPAなどの機材が…
何ともシュールなステージでした。
客席は、80名前後かな。椅子が並べられていました。正座でなくて良かった……


----------------------


「今日は、心強いサポートがあるので」

イベントのトップバッターが、高野寛さん。

後ろの仏像に一礼してから

「いきなり、いきます」とアコギ一本でイントロを鳴らしながら
1990年にスキーウェアのCFでヒットした「虹の都へ」。
オープニングから客席の手拍子が入り、ノリの良いスタートになりました。

高野さんのギターは、いつ聴いても
体の一部になっていると思うくらいナチュラルで、上手で
私は、プレイといい、音づくりの完成度の高さといい、
好き というよりは、もうリスペクトの域。
中性的で、量感はあまりないけれど、ふわっと心に届く声も
あっという間に会場をgentle&peacefulな雰囲気で包みます。

本人が後からいわく
「心地よすぎてMCをすっかり忘れた」で、ほとんどしゃべらず
10月末に出たばかりの新アルバムから2曲。
バラードを1曲はさんで、私の大好きな「確かな光」。
軽快なフレーズが印象的な「Dog Year,Good Year」
そしてヒット曲「ベステンダンク」と続きます。

-虹の都へは あと少しなんだ-と、歌詞の一部を変えており
(オリジナルは「遠すぎるようだ」)
同年代としては、漠然とですが共感を憶えます。

最後に新アルバムから、
しっとり聴かせるタイトルナンバー「Everything is Good」でした。


二番手に畠山美由紀さん。
Bさんいわく「鳥肌が何度も立つ」その歌声、私は生で聴くのは
初めてでしたが、
小野リサさんに通じるような、ソフトに囁くような声で、
癒しの世界に誘います。
「一汁三菜」、松本隆作詞の「運命の糸」などの
オリジナルのほか、
アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァも披露くださいました。

畠山さんはMCも面白くて、
-心を込めて美味しい料理を、あなたのためにつくりますよ-とうたう
「一汁三菜」の後に
「まあ、現実にはこんなことやった試しがないよね~。ね、笹子さん?」と
ギターの笹子重治さんにちょっかいを出して笑いをとったり、

「秋の夜長なんで・・・あなた、変わりはないですか~♪」と突然歌い始め
笹子さんが慌てて伴奏し、「北の宿から」をワンコーラス歌いきったり、

「高校のころ、ラジオから流れてきたボッサが気に入って、
でも曲名がわからなくて」プロになってから、それが「吟遊詩人」という歌だったことを
笹子さんに教えてもらった、なんてエピソードも。
(私も、以前にも書きましたが、クルセイダーズの「ラストコール」や
ラムゼイ・ルイスとか、スティービー・ワンダーとか、
ラジオで聴いて気に入ってもタイトルのわからなかった曲はたくさんあるので
話を聞きながら大きく頷いてしまいました)

最後に、東日本大震災後に発表し話題になった「わが美しき故郷よ」を
静かに歌い上げ、優しい余韻を残していきました。


そしてホストの小川コータ&とまそんさん。
由比ヶ浜、大町、といった鎌倉の地名が入った歌や
「ビーチコーミング」などみんなで唱和できる楽しい歌で
盛り上がり。
(この日は小さなお子さんも何人かいました)
基本はウクレレユニットなのですが、コータさんはギターも
鍵盤もできて、もちろん歌も歌って、と、マルチプレーヤー。
とまそんさんはコーラスの優しい声と
ちょっと毒づいたMCにギャップがあり、面白かったです。
この日はギタリストSho Hamadaさんがサポートに入っていました。

フィナーレは、出演者全員でキャロル・キングの「You've gotta Friend」を。
決して力わざで響かせる風ではなく、静かにふうわりとしたハーモニーで、
ちょうど黄昏どきでもあって
LOVE&PEACEな時間が。
最後まで本当に、愛のこもった、優しい気持ちになれる
いいイベントでした。


終演後、高野寛さんのサイン会があり、
私も新譜にサインを。彼とは初めて話をしました。
セカンドアルバム(25年以上前!)から聴いていることや、
来年、30周年のコンサートがあったら伺いますね、とお話ししたものの
すっかり緊張してしまい、一部始終を覚えておらず…
でも、傍にいたBさんから「とても嬉しそうに、にこにこしていましたよ!」と
報告を受けて、ほっとしました。

新譜は、トッド・ラングレンフレーバーの効いた
音も、メロディラインも高野さんらしいなあとニコニコしてしまう一枚で
1990-93年頃を思い出さずにはいられませんでした。
収録曲は7曲なのに、デモ音源がプラス5曲入り、というのも
いかにもポップ職人らしいコンテンツですね。

コメント一覧

神奈川絵美
K@ブラックジャックさんへ
こんにちは
お二人、ご存知なのですね
声の系統、似ていますよね。

この日はアーティストと客席がとても近く、
お寺なので木や畳のぬくもりも心地よく
お客さんもスタッフもみな穏やかないい笑顔で
アットホームな雰囲気の中、
ハートフルないい歌、いい声を聴いて、
とても気持ちの良いイベントでした
K@ブラックジャック
いいですねぇ
お二人とも私が声が大好きな歌手の方です。

こういう声を自然の中で聞けるなんて
なんと贅沢な時間~
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物deオフタイム」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事