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今から1カ月半ほど前、自治体主催のお茶会に誘ってくださった
着物友達のYさんが、またお声掛けくださった。
今回は護国寺での大寄せ。ありがたい、ありがたい
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予定が決まってから、早速ネットでお安い練習用のお道具を
取り寄せて。
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優しいYさん、事前にお茶の基本がわかるテキストを貸してくださった。
取材の行き帰り、電車の中で勉強、勉強
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そして当日……。
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選んだのは北川の小紋と変わり七宝の唐織の帯。
季節感はないけれど、「お茶のT.P.O.にはぴったり」とYさんに褒めていただけてヨカッタ
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少し風が冷たいものの、良いお天気に恵まれた護国寺。
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後から聞いたのだが、混むことで有名なお茶会だったようで、
どの茶室も40分~1時間は待った。
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1つしかないお濃茶は、朝早くから並んでいた人も多く、
受付開始後早々に、一日分の席が埋まったとか……。
それでも、待ち時間中にたくさんのお着物姿を見ることができ、
とても楽しかった。
お茶会の着物は、普段の私が好んで着るスタイルとはかなり違う。
そもそも洋服時代(?)にも、「光り物の絵美ちゃん」と元勤め先で
呼ばれていた私には、お茶会の着物はかなり“ストイック”。
でも、ひとたび茶室に入れば、例え大寄せであってもその空間となじみ、
一つの静寂な世界をつくりだす。
……と書くとカッコいいけれど、
なにぶん「2回目」の初心者は世界に浸る余裕もなく
(はっ、お菓子を取る前に、隣の人にお辞儀するのを忘れた!)とか
(せっかく茶扇子買ったのに、あれ、どこいったかな)とか
おまんじゅうの皮を膝元に落としたりとか、
小間に入ったもののどこに座っていいかわからず、
にじり口で固まってしまったりとか。
まあ、多少あたふたもしたけれど、
今回も隣でYさんがそっと、かつ実に的確なタイミングで、
「お辞儀」「箸は上からとって」「茶碗は畳の縁の内側に」と
“ささやきコマンド”を出してくださったので、大失敗もなく楽しく過ごすことができた。
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お茶の先生と来ていた別の着物友達TKさんと3人で。
Yさんは流水の地紋に、雪輪の刺繍が前身に入ったお着物と
(この写真には写っていませんが)アラベスク調のモダンな帯。
TKさんは藍田正雄さんの江戸小紋に喜多川俵二さんの帯。
また会いましょうね! と挨拶を交わしたころにはもう陽が翳り、
師走の早い夕暮れが訪れようとしていた。