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寒い朝、結城のふっくらした感触が心をも温める。
帯は12月ならではのポインセチア。岩井香楠子さんの型絵染めだ。
お太鼓を見て…(ちょっと派手かなあ)と気になったが、
行き先は医局ではなく、人の行き来が少ない研究室だったので
まあ、結果オーライかな。
午前と午後に1名ずつのインタビューで、間が3時間弱空いた。
お昼をとってなお時間が余り、
気持ちの良い青空に誘われ、散歩でもと訪れたのは……。
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絵画館だ。
まるでこのまま絵ハガキになりそうなたたずまい!
イチョウはもうほとんど散ってしまったけれど、まだ「イチョウ祭り」ののぼりが立っていた。
中を見学し、そのまま日本青年館方面へぷらぷらと。
ゆっくりだけど、1時間くらいは歩いたかなあ。
この日私は、件の「カフェぞうり」を履いていた。
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おろしたのはこの2日前で、その日は半日履いていたものの、
あまり歩かなかった。
最初の2、3時間は少しツボのあたりが痛かったが、そのうち感じなくなり、
なるほどラクだなあと思ったものだ。
そしてこの日、ぐるっと歩いてみて感じたのは、
「足の蹴りあげがラク」ということだった。
草履にもよるが、ときどき足を後ろに蹴りあげるときに
妙な力がかかることがある。
歩き方のクセが関係しているのかも知れないし、
草履が足にうまくついてこないからかも知れない。
それがこの「カフェぞうり」にはなく、スタスタスタッとリズミカルに
歩いていけるのだ。
もしかしたら、つま先からかかとまでの傾斜がちょうど良いのかな。
底全体にラバーが張ってあるのも、クッション性が増し
歩きやすくなっているように思う。
鼻緒の「あたりの良さ」はみなさんが指摘している通り。
真綿の草履でさえ、鼻緒があたる部分が痛みときどき足を抜いたりすることも
あったが、
「カフェ草履」ではまったくそうならなかった。
というワケで、早くも2足目を考えているワタシ。
今度はもっと鼻緒で遊んでみたいなあ。