神奈川絵美の「えみごのみ」

SAPEUR ? SPUR ? APRIL FOOL ?

44歳を過ぎたころ、確かブログに書いたはず。


私の理想のアラフィフ



米国のベーシスト、マーカス・ミラー

スタイリッシュでハイセンス、潔く清明なイメージ。

そんな印象を持たれるアラフィフに、私もなりたい。

カッコいいオーラやエッセンスに、

ジェンダーや、瞳・肌の色は関係ないよね。


というワケで。

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コンゴのオシャレ集団、THE SAPEUR(ザ・サプール)の写真展。

渋谷西武A館で、10日まで開催中。

たまたま初日に行けて、ラッキー!

というのも、

サップのお一人であるセブランさんという方が来日していて、
初日のみ、会場にいらしていたから。

そのときの写真が、コチラ。



上からのライトが強くて、
顔に怖い影ができてしまったので
小さ目ですみません。

それでもこの 密 着 度。おわかりいただけると思いますが…。

私、無意識に右手でガード(笑)。

サプールは、「オシャレで優雅な紳士たちの会」を意味する
フランス語だそうで、1970年代に発足。
フランス植民地時代に培われたファッションセンスが
ベースにあり、時代とともにアフリカンな色彩感覚やスタイルが
加味されていったそう。

私、フランス文化圏は、強いて言えばベルギーのブリュッセルくらいしか
訪れたことがないのですが、
こんなに密着するものなのですか…ドイツではありえない

それはともかく、
こちらのセブランさんは、ローティーンのころから
サップをやっていらしているそうで、
服装もポーズも、決まっていますよね。

会場は写真撮影自由で

この一角は“サップ上級者”の写真。
サップにもルールがあり、初心者は原則的に3色までしか
使えないんですって。
上級になると、それ以上、カラフルにできるそう。


こちら、真ん中は女性のサップ。
女性でも男性とまったく同じ格好
(ドレスやワンピースではなく)というのがルールだそうで
このあたりは社会的な背景が絡んでいるのか
調べ甲斐がありそうですね。


私が、恐れ多くも“自分で着てみたい”と思ったのが

こちら。このパープル。
まあぎりぎり、青山通りくらいなら歩けるかな、無理かな(笑)


空に映える、暖色。
開放感がいっぱい。

自分の息子に
クリスチャンディオールとかイブサンローランとか
名付けちゃったり、
でも報道を見ると、逆にサップから影響を受けている
服飾デザイナーもいたり、
ただオシャレして歩いているのではなく、
新しい価値を生み出していること、よくわかります。



サプールのメッセージは極めてシンプルで

「服を汚したくないから戦争はしたくない」

争いはおろかなことだと、神様の教えにはあるけれど
それよりも、オシャレなことばかり考えて頭をいっぱいにしていれば
戦争する気なんか起こらない!というのが本音…
というようなことが、説明書きにありました。

でもね。

私たちより戦争がずーっと身近なところにある
コンゴ(共和国、民主共和国)において、
その信念を貫くってすごい、エネルギーが要ると思うのです。
こう、字面で見るほど軽やかで粋な台詞ではないような気がする。

今回は純粋に、彼ら彼女らのヴィジュアルを
楽しみに行ったのだけど、
そこから受けたのはやはり、潔さとか突き抜けたクリアな感じで、
ああ、やっぱり私の理想のアラフィフ像がここにも、と、
元気をもらって、帰ってきました。

コメント一覧

神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
あはは、右半身占領…でもポーズがサマになって
いますよね。さすがです。

>着物組もサプールみたいなもの
そうですよね。自信を持って、オシャレに専念しましょー(笑)
平和とか、まあそう大仰でなくても、幸せ感とか、
明るさとか、そんなメッセージを発することが
できたらいいですよね。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
ホント、黄色の壁にブルーのスーツの紳士、
雑誌の1ページみたい、カッコいい!
どの方も、身体にキレがありますよね。
ファッショナブル+笑顔って見ている側にも
エネルギーを分けてくれるような。
見習いたいものです。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
あら~、リアルサップとのツーショット、いいな~。私も1日早く行けばお目にかかれたのに・・・。でもほんと、この密着度はお国柄?絵美さんの右半身、占領されてますけど(笑)
考えてみたら、私達着物組もサプールみたいなものよね。平和で穏やかじゃなきゃ着物なんて着て出掛けられないもの。着物は日本の文化だし、最高のお洒落だから頑張って着よう、と決意をあらたにしましたー。
セージグリーン
早速いらしたのですね。
セブランさんとのツーショット、いいないいな!
どちらの紳士も自信に満ちた力強いメッセージと
オーラを、体中から発していらっしゃるのが分かります。
黄色い壁を背にしてポーズを決めるブルーのスーツのサップ、、、なんてカッコいいのでしょう。
それにしても、どうにもならない問題ですが、
ボディも素晴らしいですね。
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