11月11日(土)
今週末も雨かと天気予報に釘付けの一週間。前夜の予報で朝には雨が上がるということで決行することに。
朝には予報通り雨は上がっており、良い山歩きが出来そうだと気分も高揚する。
左の三角の山が堂満岳(1057m)。右一番高いこぶが釈迦岳(1060m)。
今日はこの二山を制覇が目標です。
青空に白雲が映えて絶好の登山日和になったはずなんですが・・・・・・・・
JR比良駅から登山口のイン谷口行のバスは満員。八雲が原でテント泊でしょうか、学生のグループも。
10分ほどでイン谷口着。準備運動をして、まずは堂満岳を目指します。
ここイン谷口は比良山系の山々に向かっていくつかの登山道がありますが、今回はノタノホリ経由で堂満東稜道を上ります。
私と同じコースを行くのは6人ほどのグループ。
倒木が多く、登山道を塞いています。
先月の台風21号は多くの登山道に被害を与えたということで、ここ比良山系の登山道も各所で寸断されてるようです。
歩きだして30分ほどでノタノホリの水たまりに到着。
順調に登ってきましたが、ところが天候が急変、雨が降ってきました。それでも今日はどんどん回復の予報なので一時的と楽観しておりました。
下山の人とすれ違います。
「山頂は強風と雨で長居は無用と下りてきました」とのこと。
「オイオイオイ止めて下さいよ」
小雨なんですが、尾根道に出た途端今まで無風だったのに強風が吹き荒れてます。急に寒さを感じ、またカッパを我慢してましたがここでカッパを着こんで完全防備で進みます。
ここは風当たりが相当強く、台風21号の倒木がかなり道を塞いでいます。
そんな中でも好奇心旺盛なカネヒラさんはこんなもんを見つけました。
ナメコ、天然ナメコですよ。この時期あちこちでナメコやクリタケが目につきます。
まさかここで出会うとは・・・・
少なかったですが数本の木のナメコを収穫しました。
このコースの最後の難関は急登が待ち構えてること。
冒頭の写真の堂満岳をアップすると。
また釈迦岳付近からの横から見ると。
現実はこの角度以上に垂直に近い感じの印象を受けます。
山頂間近にしての最後の急登は堪えます。
山頂には3人の方が昼食準備中。
雨は上がったようなので下界が見えるのを待ちます。
何とかギリギリ琵琶湖を望むことが出来ました。
この天気の中これだけ見えただけでも良しとしましょう。
6人のグループの方が来られ、ここで昼にするらしい。狭い山頂なので私は退散、反対側に一旦下りてから金糞峠を目指します。
5月にはこの花を目当てに多くの方が登られます。
雨は小雨程度ながら強風は相変わらずです。そのため体感温度もかなり低めに感じられます。
そだよね、この気象条件では休憩すらする気なしだもの。
私はここから北比良峠に向かってまた一山超えます。
腹も減ってきたので風を避けれる場所を見つけ食事にします。
こんな感じに出来ましたが、
果たしてお味は・・・・・・
昼食の間相変わらずの強風と小雨?????
なんか白いものが混じってきましたようで・・・・
まさかのまさか?1000mの山でももう冬間近なんですね。
お馴染みの北比良峠。
なんか天気も回復か?
いつ来てもここからの眺めは素晴らしいですね。
スキー場があったころはロープウェーの駅があったところです。
眼下の近江舞子の町と内湖がちょっと霞んではいますが見えました。
この峠は武奈ヶ岳登山のゴールデンルートの一つ。こんな天気でも次から次へとダケ道を下山していきます。
私はここで思案。私もここから下山しようかと・・・・
釈迦岳は何度か行ってるし・・・・・・
寒いし・・・・・・
でも天気も回復のようだし行こうか?
武奈ヶ岳を見ると
超ズームしました。
今回あそこまで行かなかったんだから釈迦岳経由でやっぱり下りようと決定しました。
釈迦岳に向かう稜線はやはり相当風当たりが強かったと見えて、あちこちで倒木が目に付きます。
この木はヒノキ?根っこが浅いんですね。根っこが横に広がってるだけなのでベリベリべりと剝がれた感じになってます。
北比良峠からは誰とも会うことはありません。
相変わらずの強風ですが、またもや横殴りの雪が・・・・
こんなところで動けなくなったら・・・・・・・・
あまり人と出会わない道ではいつも思います。ここで何らかの事故で動けなくなったらいったいどうなるんだろうって。
自分に慎重に慎重にと言い聞かせながらの歩きとなります。
釈迦岳制覇(1060m)
シャカ岳の上のプレートは万が一のレスキュー要請の案内です。
でもこんな気象条件(強風)だったらヘリも飛べないしね。
少し前に武奈ヶ岳登山中に遭難したニュースがありました。次の日無事発見されましたが、まだ最低気温も耐えられる温度だったのでしょう。
これからの季節では命取りになっていたかもです。
日帰り登山でも必ずビバークを想定して装備は持っていくことと比良レスキューは呼びかけています。
たかが比良山系と侮るな!毎年数人はお亡くなりになる山であることを肝に銘じて歩きたいものです。
雪がばらばらと降る中下山します。
ここからあ朝登った登山口イン谷へは2本道がありますが、ワンゲル道は歩いたことがあるので、今回は旧リフト道を使って下山です。
山頂の写真でもわかるようにここ標高1000m辺りはすっかり落葉してます。
しかし30分も下るとまだ紅葉した木々が残ってました。
夏だったら顔を洗うであろう谷川沿いに下ります。
そして最後は本日一番の雨降りの中登山口のイン谷口バス停に向かいます。
4時のバスにはギリ間に合いました。間に合わない予定だったので
駅まで歩こうかなと思っていたので、あ~良かった(^-^)
(雨の中最後は速足(笑)
予想に反した天候になってしまいましたが、思ったより紅葉が残っててくれて良かったです。