前回の弊ブログ(→こちら)に続き、観光を兼ね、オランダから来た同僚を中国の仏教について寺周りをやってみようと連れ出した。行った先は、福建省・福州市の東側の「鼓山 標高969m(→こちら)」の中腹にある「湧泉寺(Yǒng quan si)」だ。
この湧泉寺ですが、調べてみると、空海(弘法大師)も訪れたようです。 遣唐使一行として、804年に派遣された折、不運にも嵐に遭遇し、福州長渓県赤岸鎮己南ノ海口に漂着した空海(→こちらの弊ブログ)は、福州の地方長官である閻済美(Yan ji měi)に、唐の長安へ向かう上申書を書き送り、この寺に居た閻済美に呼び出され、この寺を訪れたようだ。その頃の寺の名は、現在と違って、「華厳寺」。
この寺は、梁の908年(開平2年)に再建され、今では、福建省五大寺院の最高峰となっている。寺の前に泉(羅漢泉)が湧き出ていることから、1407年に、「湧泉寺」の名に改名されたと言われている。→こちらのサイト
(今の羅漢泉はこの写真のごとく、お粗末)
探訪は、我々年寄りは、若者が登山道を歩いて登るのと違い、ロープウェイを利用する。ロープウエイの終点で降り、鼓山十八景公园と彫り刻まれた南大門前を通り過ぎ、階段道の脇の鼓山摩崖石刻(→こちらの写真)を見ながら、途中、更衣亭で休憩を取り、さらに登って行く。
途中の切り立った岩肌や切り出した岩石に、仏教に由来する文字が刻まれており、なかなか見みごたえがあるね。
大雄宝殿
背後に、鼓山の頂上が見える。
大雄宝殿内の巨像
大雄宝殿内の巨像は釈迦牟尼(→こちら)の三世仏(過去・現在・未来の世)と言われている。 明朝天啓元年(1620年)の造。
下山も、当然、ロープウェイを利用。
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