スタッフの「ボソ」

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A5(エイゴ)

2008-05-31 19:13:50 | スタッフの「ボソ」
 むか~し昔、ある国にホワイト・サクソンという部族がいましたとさ。
その部族は国の中で最も大きな勢力を持ち、通信手段に『A5』を使っていましたと。

ほかの部族はそれぞれに独自の通信手段を持っていましたが、共通性がないため
他部族との通信には変換を必要としていましたとさ。

その不便さを感じていたある部族の長は、「これからはA5が使えないと部族際(?)的に発展できない。A5を使えるようにするには子供のときからの教育が必要だ」と年少からの教育を義務付けましたとさ。

ところがA5の教育時間を多く取ったために、その部族の歴史・文化・哲学などを教える時間が無くなってしまったと。


数年たち、その部族の子等は教育の成果で見事にA5を使いこなすようになったと。

いよいよ子供たちが青年となり部族の枠を出て、部族際の組織の中で通信し合う時が来たそうな。

磨きをかけたA5を駆使し通信は順調にいったと。

休息時間に通信相手が、打ち解けたように話しかけてきたとさ
「すばらしくA5が達者だね、君の部族では歴史的にいつからA5が教育され始めたんだい?」

ところがそのような歴史教育を受けていないので答えようがない。流暢なA5で答えたそうな
 「わかりません」

気まずい雰囲気を感じた相手は、通信相手を持ち上げようと「君の部族では素敵な文化があるそうじゃないか、教えてくれないか?」と頼んだそうな。

さあ困った、自分たちの部族の文化なんて気にも留めていなかった。
上品なA5で答えた 「知りません」

相手は白けて、「君は手段としてのA5はとても上手だが、人間としては白雉と同じだね。そのような人と、手を組むことはできないね。すまんが、この通信は無かった事にしてくれ」と言い去ってしまったと。

大きな衝撃を受けた本人は、自分の部族の事を調べるためA5の資料を探したとさ。

 はい、おとしばなしはおしまい。