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「左巻き」は進化?・!!

2011-08-27 10:30:43 | スタッフの「ボソ」
 「ひだりまき」とは、知能が足りないこと また、その人  (新辞林)

信州大学理学部生物学科の浅見先生らの研究チームが発表した、左巻きの殻のカタツムリ(以下、左巻き)の種分化に関する研究が、世界中の学者から注目されているという記事がありました。

通常カタツムリの殻は右巻きだが、一定の割合で左巻きが存在するのは、右巻きカタツムリ(以下、右巻き)ばかりを食べるヘビから身を守るための進化だとする説です。

突然変異で左巻きが誕生することはあるが、右巻きとは内臓や生殖器の位置が異なるため集団の中で種を残しにくい。 なのになぜ存在するのか。

東南アジアにカタツムリだけを食べるヘビがいて、それらは左右の歯の本数が異なり、右巻きの肉を抜き取れるよう進化していた。

またこのヘビの分布域のカタツムリは頻繁に左巻きに進化していたことが遺伝子レベルからも明らかになった  とのことです。

浅見先生は「生存上の利益が進化に深くかかわった例。」と話していたとか。

左巻きは、なかなかの高知能です。

 (ここからカタツムリと離れます)
 農耕文化の村社会では、集団行動を要求されることが多く有ります。反面、他と変わった事柄・人・行動に対し寛容が低くなりがちな面も見受けられます。

ある時の、多数の支持を得た事柄も、経過と共に正当性が薄れます。当時多数の支持を得た事柄も本当に正当だったのか。 「正当」自体も変わります。

多くの人とちょっと変わった思い・考え・行動に対し、「知らない」「肌が合わない」「慣例と異なる」等々、許容範囲を超えると 「左巻き」と、異端視・拒絶に走る。

これは「退化」です。
「多様」を容認しないと、後で大きな「タイカ」「代償」を払う事になりかねない。
(オチになったかなぁ)