スタッフの「ボソ」

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男のロマンは、女のフマン?!

2008-10-29 15:35:30 | スタッフの「ボソ」
 以前、TVチャンネルを切り替えていましたら
地元局の放送番組に手が止まりました。

『生きる×2』というような番組で
九州の男性の生きざまを紹介していました。

 農家に生まれ、がむしゃらに農業をして30代で山を買ったそうです。
更に働き続けましたが、60歳できっぱりと農業を辞めたとのことです。

人としてやり残した事が有るのでは? と、図書館通いをし、
そこで『木を植える人』? という絵本と出会い
「これだ!」と思ったそうです。

以来、買った山に入り植林された木を切り
広葉樹などを植え、自然の山に戻す作業に没頭したとのことです。

一人で小屋を作り、水を引いて、ナラやケヤキなど
大昔、山を覆っていたであろう木々を植え続けました。

滝つぼで水浴びをして、渓流で魚・カニを取り、山腹で山菜を取る など
山の恵みを受け、表情は少年のように嬉々としていました。

賛同する仲間も出始めて、共同してマキを作り、炭を焼き
活動資金の一部にしていまして
その後、皆と飲む焼酎が何よりの楽しみとのこと。

最近は、子供たちに木を植えるという条件のもと、山を開放しているそうです。
(ちょっと惹かれます、私は)

この方の野菜栽培方法も、種をまき、苗を植えるだけで
あとは植物自体の生命力と自然の恵みに任せる、というものでした。

育てたナスに、虫が食い込んでも、「美味しいから虫も食べるんだ」と
意に介さないようでした。

ところで、この人はどうやって生活をしているのだろうと思いました。

番組は進行し、自宅(本当の)に帰ることになりました。
立派なお宅で、奥様がにこやかに出迎えていました。

台所で料理をする奥様のそばで、この男性は焼酎を飲みながら
テレビを見ていますが、なにか元気がありません。
(あの山中での溌剌さは無く、居心地が悪そう)

レポーターが奥様に質問しますと「余計な事は言うなよ!」と不安そうな顔・・・

レポーターは幾つかの質問をし、続けて
「ご主人は山の活動は男のロマンだと言っていますが
奥様はどのように思ってますか?」と尋ねました。

暫く間をおき、「男のロマンは、女のフマンでしょうか」と
微笑んでおっしゃいました。

賢い奥様で、私は一人で声を出し笑ってしまいました。
(日曜・早朝の番組なのですが)

男性は、質問が出るたびに背中を向けていきました。

この奥様が居られてこその、ご主人の自分探しなのですね。


番組が終了し、フッとフアンになりました。

私も、かなり好き勝手をさせてもらってます。
かみさんも、かなりフマンを持ってやしないか・・・

お茶と甘いお菓子を用意しておきましょうか。

 山の、かみさんに気を使う極楽トンボ