往復こだまの新幹線でのんびりと京都に6泊の旅に出ました。
桜の咲く前、静かでお宿が確保できる時期なのでしょうね。旅行社のパック旅行です。
ホテルは3食なし。それでもロケーション最高で至極便利、快適に過ごせました。
食事処は事前にチェックはしていましたが、ホテルを出れば何でも有の「テキトーにしよう」が通り、脱力。
京都といえば反射的に半世紀前の修学旅行が頭に浮かんでしまう。行先もダブルけれど、それもいいかな。
観光一日目は嵐山へ。
渡月橋のたもとで「チックリンはどこですか」と訊かれる。チックリン?なんだろ、薬の名前みたいだけど”何処”っていったな。
中国の観光客のようです。頭の中ぐるぐる・・・チックリン、チックリン、ちくりん、それは天龍寺そばの竹林のことでした。
下右の写真、天龍寺の庭を前にベンチにかけている人、若き日にここを訪ねたという夫の姿と重ねる。
静寂を期待していた竹林は賑やかなこと。中国の観光客も多かったです。
山陰本線で京都に戻る車窓から太秦の撮影所が見えた。
倉庫のような建物や時代劇の街並みが一瞬俯瞰でき、予期せぬ眺めでした。
清水寺は流石に京都の名所旧跡ランキングで1位(朝日新聞be3月19日版)だけあり、平日だというのにめちゃ混み。
着物姿のお嬢さんあふれてます。でも中身は今流、足組ケータイなり~。
こちら中国のご一家?自撮り棒で記念撮影。 香の店は素通りできません。「桜のとき」が招き入れてくれます。
二年坂、産寧坂、家並も京都らしい。お菓子屋さん、漬物屋さんたくさん並んでる。
朝市にいるようなおばあちゃんの中華まんの中身はおから。立ったままパクリ。
夫の好物、きんつばの焼きたてと阿闍梨餅もバッグに突っ込む。宿に帰ってのお楽しみ。
二日目。
これが文人に愛されるというお宿「俵屋」さんですか。入口の花のおもてなし。
二条城。広い庭園とお濠まであったのですね。修学旅行では全く気づかないでいました
今回の旅のお楽しみ。「木乃婦」でお昼。
先付 蓬豆腐に雲丹・木の芽・山葵 御造り 鯛・鮪に地鶏の温玉添え、紋甲烏賊
お椀 海老真薯・三つ葉・椎茸 蒸もの 百合根とグジ入りの飯蒸
揚げ物 あられ衣の海老・貝柱、しし唐・蓮 焚合 飛竜頭、筍、子芋、隠元
山菜ごはん・香の物 デザート 抹茶アイス・ババロア・柑橘シャーベット・蕨もち・苺ケーキ・和菓子
どれもおいしくいただきましたが、飯蒸がじんわりと胃の腑に染みる美味しさでした。
デザートは蓋を開けたときの彩と種類に感動。こんなにたくさん食べられる? 完食!
町のそぞろ歩き。
偶然出会った歴史を思わせる通り名や石碑。このほかに秀吉の聚楽第跡地なんてのもありました。
三日目。予報通り、朝から雨。
雨なら、屋根の下がいいでしょう。京都駅で買い物。
そして、京都市美術館で開催中の≪モネ展≫に向かう。
アーケードの寺町の古い本屋さん、雰囲気満点。積んである本をパラパラすると和綴じの本は波の巻、雲の巻など文様の図柄が描かれ、
京都ならではのものなのでしょうか。専門の勉強をしている人には魅力のあるものでしょうね。
並びの鳩居堂も覗いてまいりました。あの手の品々に弱い私です。目の保養。
刃物屋さんで握りばさみを買いました。右端の写真は握りはさみの握る部分が曲げられる前の状態のものです。
欲しかった握り部分が錆びぬよう金属で巻かれたものは、今は職人さんがいなくなり、作られていないそうです。残念です。