牛丼チェーン「吉野家」の常務取締役企画本部長
なんということをしてくれたのか
解任されたからといって
ゆるされませんよ、と思うオバチャンです
そのむかし、ラジオから流れるコマーシャル
♪早い、うまい、安いの三拍子~
牛丼一筋〇〇年
西日本のいなかの高校生には、「吉野家」というのが
どういうものか、牛丼とは何なのか
まったくわからないまま聞いていました
進学して、関西の街で初めて「吉野家」を見ました
貧乏学生で、吉野家でさえ敷居が高かった
そして、はやりうた
夜明けまぎわの吉野家では
化粧のはげかけたシティガールと
ベイビィフェイス狼たち
肘をついて眠る
(ここに歌詞を載せて違法ではありませんか?)
このうたと同じくして、背伸びしてオトナのふりして
過ごしていた20代でした
世の中がバブルになって
それはそれは、美味しいものを
それも、高価なご馳走を
たくさんいただきました
自分のお財布はいらない時代でした
そんな時でも、「吉野家」を離れようと
思ったことはありません
今でも時々牛丼をいただいています
オバチャンになって、味の濃さとか量が多いな、とかで
なかなか食べるチャンスがないだけです
豪華な懐石料理も、コース料理もおいしい
お支払いを殿方がしてくださる時もあります
自分で支払うこともできます
ある種、聖域です
ひどいよな~
何十年も抱いてきた想い出
「吉野家」の看板を見かけるたびに
よみがえる若かった日のこと
そして聞こえてくる、みゆきさんの声・・・
ぜんぶに泥を塗られた気分
世代で考え方は違うかもしれないけれど
女をなめんなよ、と