標高1,000mで育った、真っ赤な完熟「軽井沢高原いちご」。

軽井沢ガーデンファームの公式ブログです。広々と清潔な高設栽培のいちご狩りのご案内などお届けしていきます。

今日は、いちごの品種のお話しを少々。

2012-11-10 13:56:51 | いちご
こんにちは。
今日も穏やかないい日ですね。
今日は、いちごの品種のことをお話します。

◎四季成りいちご
私たちが栽培しているいちごは、主に観光用の品種、章姫紅ほっぺです。
どちらも大粒になるのが特長で、いちご狩りのお客様には大変喜んでいただける品種です。
章姫は果肉が柔らかく、甘味も強いので、年齢を問わず小さなお子様からお年寄りの方まで好評です。
果肉が柔らかいのが特長なので、流通には向かず、なかなか市場に出回ることの少ない品種で、
みなさんもスーパーではあまり見かけないと思います。

もうひとつの紅ほっぺは、章姫に比べると若干果肉がしっかりしていて、甘みプラス酸味もあり、
ちょっと深い味わいのテイスティーな品種です。
私はどちらかというと、紅ほっぺの方がフルーティなので好きですが、これは好みによりますので、
ぜひみなさんも食べ比べをしてみてください。

そして、いちごの王様、とちおとめ
スーパーなのでもっとも多く出回っている品種です。
流通にも耐えられる果肉で、甘みと酸味がほどよくバランスされ、ケーキなどにも向いています。

以上はクリスマスシーズンから6月頃まで収穫できる四季成りいちごと言われる品種で、
私たちもこの3品種をメインで栽培しています。
ハウスの中では、すでに開花が始まり、ミツバチ君たちによる受粉も順調に進んでいますので、
来月になればカタチのいいいちごができる予定です。

◎夏いちご(夏秋いちご)
今年の夏に新しく増設したハウスでは、夏いちごを栽培しています。
こちらの品種は、夏の間に収穫できる品種で、すずあかねサマークイーンを育てています。
すずあかねは北海道生まれに品種で、夏でも涼しい環境であれば結実する特長があります。
粒は小粒でしっかりとした果肉。酸味も強く、夏には爽やかな味わいでケーキ用に重宝されます。

サマークイーンは、信州大学が新しく開発した夏いちごの品種で、私たちがサマークイーンという名前で商標を登録しています。
果肉が中まで赤いのが特長で、まだ3年目ですが意外に苗も強く、来年の夏にはちょっと期待できそうです。

日本では夏いちごの栽培はあまり行われておらず、海外からの輸入に頼らざるを得ない状況です。
私たちは軽井沢高原の冷涼な環境を生かして、夏いちごの栽培に挑戦し、今までの2年間の試験栽培でもまずまずの結果が出ていますので、
来年からは夏いちご専用のハウスで生産を始めますので、ぜひみなさんもご期待ください。
昨日ご紹介したいちごジャムでも、実は夏いちごだけで加工したちょっとプレミアムな「夏いちごジャム」も少量ですが生産しています。
来年はもう少したくさん生産できると思いますので、こちらもご期待ください。



大粒の章姫です。大人の手のひらがふたつでいっぱいに。


深い味わいが特徴の紅ほっぺ。


いちごの王様、とちおとめ。


信州生まれの夏いちごの新品種、サマークイーン。


信州大学の大井教授も見学に来ていただきました。


果肉の中まで赤いのが特長。
コメント
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