こんにちは。
今日も穏やかないい日ですね。
今日は、いちごの品種のことをお話します。
◎四季成りいちご
私たちが栽培しているいちごは、主に観光用の品種、
章姫と
紅ほっぺです。
どちらも大粒になるのが特長で、いちご狩りのお客様には大変喜んでいただける品種です。
章姫は果肉が柔らかく、甘味も強いので、年齢を問わず小さなお子様からお年寄りの方まで好評です。
果肉が柔らかいのが特長なので、流通には向かず、なかなか市場に出回ることの少ない品種で、
みなさんもスーパーではあまり見かけないと思います。
もうひとつの
紅ほっぺは、章姫に比べると若干果肉がしっかりしていて、甘みプラス酸味もあり、
ちょっと深い味わいのテイスティーな品種です。
私はどちらかというと、紅ほっぺの方がフルーティなので好きですが、これは好みによりますので、
ぜひみなさんも食べ比べをしてみてください。
そして、いちごの王様、
とちおとめ。
スーパーなのでもっとも多く出回っている品種です。
流通にも耐えられる果肉で、甘みと酸味がほどよくバランスされ、ケーキなどにも向いています。
以上はクリスマスシーズンから6月頃まで収穫できる四季成りいちごと言われる品種で、
私たちもこの3品種をメインで栽培しています。
ハウスの中では、すでに開花が始まり、ミツバチ君たちによる受粉も順調に進んでいますので、
来月になればカタチのいいいちごができる予定です。
◎夏いちご(夏秋いちご)
今年の夏に新しく増設したハウスでは、夏いちごを栽培しています。
こちらの品種は、夏の間に収穫できる品種で、
すずあかねと
サマークイーンを育てています。
すずあかねは北海道生まれに品種で、夏でも涼しい環境であれば結実する特長があります。
粒は小粒でしっかりとした果肉。酸味も強く、夏には爽やかな味わいでケーキ用に重宝されます。
サマークイーンは、信州大学が新しく開発した夏いちごの品種で、私たちがサマークイーンという名前で商標を登録しています。
果肉が中まで赤いのが特長で、まだ3年目ですが意外に苗も強く、来年の夏にはちょっと期待できそうです。
日本では夏いちごの栽培はあまり行われておらず、海外からの輸入に頼らざるを得ない状況です。
私たちは軽井沢高原の冷涼な環境を生かして、夏いちごの栽培に挑戦し、今までの2年間の試験栽培でもまずまずの結果が出ていますので、
来年からは夏いちご専用のハウスで生産を始めますので、ぜひみなさんもご期待ください。
昨日ご紹介したいちごジャムでも、実は夏いちごだけで加工したちょっとプレミアムな「夏いちごジャム」も少量ですが生産しています。
来年はもう少したくさん生産できると思いますので、こちらもご期待ください。
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大粒の章姫です。大人の手のひらがふたつでいっぱいに。
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深い味わいが特徴の紅ほっぺ。
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いちごの王様、とちおとめ。
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信州生まれの夏いちごの新品種、サマークイーン。
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信州大学の大井教授も見学に来ていただきました。
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果肉の中まで赤いのが特長。