旅行から戻ると何故か担当手術が極端に減少した。
病院は変わらず毎日数件の心臓手術があるが、自分の指導教授とE教授の手術件数が何故か減ったためだ。仕方が無く研究の仕事をするが、それほど乗る気にはなれない。そういうときは手術室で他の先生の手術を見学するのがよいであろう。
そこでLVAD装着の手術を選んで見学した。
手術を見学するには麻酔科医の立ち位置が最も見やすいが、担当麻酔科医によってはそこに見学者が滞在することを嫌う人もいる。今日は若手の麻酔科医師が担当で、快く見学させてくれた。
この手術は決まってW教授によって施行されることが多い。今日もそうだ。彼は非常に繊細な手術をする。この症例はCABG後の再開胸であったが、完璧に剥離された。
手術は典型的で、心肺バイパス補助心拍動下に心尖部にLVAD装置を吻合する。この際2枚のドーナツ型フェルトで吻合部は完全に補強されるように工夫されているので止血は完璧となる。最後に上行大動脈に送血路が吻合される。ダクロン部分は全てePTFEグラフトまたはシートで完全に覆い、心移植手術に備えられた。
W教授によると、要点はヘパリン下で完全な止血を得ること、ダクロングラフトは短めし屈曲を避けること、必ず再手術に備えること、手術全体を通して感染予防に注意を払うことであった。術者は頻回にグローブを交換していた。
ここAKHではおよそ数ヶ月後に心移植となることが多いようである。このグループの論文によると、LVAD装着により肺動脈圧の改善効果も望めるとのことだ。
病院は変わらず毎日数件の心臓手術があるが、自分の指導教授とE教授の手術件数が何故か減ったためだ。仕方が無く研究の仕事をするが、それほど乗る気にはなれない。そういうときは手術室で他の先生の手術を見学するのがよいであろう。
そこでLVAD装着の手術を選んで見学した。
手術を見学するには麻酔科医の立ち位置が最も見やすいが、担当麻酔科医によってはそこに見学者が滞在することを嫌う人もいる。今日は若手の麻酔科医師が担当で、快く見学させてくれた。
この手術は決まってW教授によって施行されることが多い。今日もそうだ。彼は非常に繊細な手術をする。この症例はCABG後の再開胸であったが、完璧に剥離された。
手術は典型的で、心肺バイパス補助心拍動下に心尖部にLVAD装置を吻合する。この際2枚のドーナツ型フェルトで吻合部は完全に補強されるように工夫されているので止血は完璧となる。最後に上行大動脈に送血路が吻合される。ダクロン部分は全てePTFEグラフトまたはシートで完全に覆い、心移植手術に備えられた。
W教授によると、要点はヘパリン下で完全な止血を得ること、ダクロングラフトは短めし屈曲を避けること、必ず再手術に備えること、手術全体を通して感染予防に注意を払うことであった。術者は頻回にグローブを交換していた。
ここAKHではおよそ数ヶ月後に心移植となることが多いようである。このグループの論文によると、LVAD装着により肺動脈圧の改善効果も望めるとのことだ。
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