ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

教授陣がいない

2007年06月01日 | ウィーン
病院では毎朝7時半から全員でカンファレンス(meeting)がある。
今日は何故かほとんど教授陣がいなかった。教授だけでも15人程在籍しているので、出席者が多い日には椅子が足りなくなることもしばしばなのに、時に誰もいない日もあるのは不思議だ。

今朝に関して言えば、若手外科医はほぼ全員いたが、教授は3人しかいなかった。この辺が面白いと思う。学会出張ならば分かりやすいが、何もない週の中日でこの現象があることは、日本では理解できないだろう。
そんな日は、人カンファレンスも盛り上がらずあっさり終了することが多い。

本日の心臓手術は4件で多少少なめであるが、手術は普通通りだ。
自分の指導教授は冠状動脈バイパス術を全例人工心肺下に行うが、何故か今日はオフポンプバイパスとなった。同僚のD医師は何故だろうと首を傾げる。さらに両下肢静脈瘤のため小伏在静脈を取ってくれと頼まれた。耳を疑ったが、やれば何とかなるものだ。北京から来ているS医師に脚を持ち上げてもらい採取した。

久々にオフポンプ手術を見ると、同じバイパス術でも普段の手術とは随分違うことに改めて気付く。善し悪しはさておき、経験が蓄積されているやり慣れた方法は安心でき、普段と違う子方法はちぐはぐになりがちだ。

午後からの手術だったが5時に終了し、その後たまたま教授のオフィスに寄ってみると、明日(金)は休むから週明けに会おうと言っていた。理由は分からないが不在の先生が多い。

明日は担当手術がなく教授も不在なので、自分は運転免許の申請をすませることを考えている。



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