50歳の育児日記

うつ状態になり休職、復職
子供の誕生、Uターン・・
50代を目前に授かった子供の育児を中心に日々の暮らしを綴ります

「血液」だけが健康な社会

2012年02月26日 | 哲学する?
『お金は社会の血液』なんだとか


血液は体中をめぐり、体に栄養を運ぶ。
血液無しでは、死んでしまう。
なかなかうまい例えだと思います。


山崎豊子さんの「華麗なる一族」でも、「経営者仕事は、イチにも二にも資金繰り」と若い技術系の主人公にベテランの重臣が言う場面があります。


お金が社会に不可欠なのは、疑う余地はありません。でも、血液だけが目立つ、血液主体の体ってどうなんでしょう?
体が壊死しても血液だけが元気、それって健康な体なんでしょうか

 
社会の根底を支え、将来に備え、リスクを分散し、万が一に備える金融。しかし、金融自体は、食料も製品もエネルギーも生み出しません。虚業と言われる所以でしょう。


本来、縁の下の力持ちとして社会を支える金融が主役になり、挙げ句に社会に混乱を招く。
生産や生活を支えるための手段が、お金でお金を『生産』する、いわば目的化した時点で、社会を滅ぼす怪物になってしまったような気がします。


近年主流となっている「会社は株主のもの」「株主に配当することが会社の目的」「規制は不要、すべては市場が決める」、資本主義(または市場)原理主義の信奉者の皆さんは、エンロン事件やリーマンショックなどの混乱、ごく最近ではAIJによる巨額の年金資金損失を、どう見て、どう総括しているのでしょうか?