私の修行している「伊勢型紙」。
イセカタガミ と読みます。
鈴鹿や三重県内では、割と知名度があったりします。
型紙の関係団体も小・中学校へ出向いて、型紙を学び体験してもらう取り組みを長年に渡り続けています。
型紙の重要な材料である「型地紙」(カタジガミ)※手すき和紙3枚を1枚に柿渋で合体させ、煙でいぶしたり色々して作る。時間かかる。
を実際に手に取ることで、感触や匂いが記憶に残ってるという声もよく聞きます
また、彫刻刀がわりにデザインナイフで小作品を彫り上げ、刃先に全神経を全集中させる楽しさを知った子もいるでしょう。
学校だけでなく 合宿先や 社会見学などで型紙を彫る体験をした!
という三重の人は多いのでは?
なのに、
なのに、
なんでイセカタガミが「道具である」という事を知らない人が多いのか
巷に聞く 伊勢型紙って知ってる?
→茶色いしおりですよね?懐かしい。😌
(しおりを作ったんですね、昔ね)
→色紙を作ったので飾ってます!😆
(すごい!大作ですね)
→実家の和室に掛けてあるアレなら知ってますケド 😒
(邪魔なんですね?そうなんですね?)
あっっっれ?
なんか変だな。
なんか足りないな。
そうです。
誰
も
型
紙
で
染
め
て
な
い
伊勢型紙の魅力。
私は、「模様」「技」「機能」
大まかにいうとこの3つだと感じてます。
3番目の機能とは染めること。
着物/浴衣/てぬぐい/唐紙など
さまざまなものに模様を染めるための道具として使うことができるのです。
型地紙を手すき和紙と柿渋で大変な手間と時間をかけて仕込む理由も、全ては「染めるため」にあります。
水に強い!伸び縮みしにくい!彫りやすい!
そんな特性が伊勢型紙を繊細な模様の彫刻を可能にし、染色に耐えうる道具たらんとしているのです。
しかし
伊勢型紙の長い長い歴史で培われた
「模様」の美しさ
手彫りのスゴ「技」
この2つだけでも充分に伊勢型紙という工芸の個性と魅力って
あると思うんですよね。
エモいよね。
(使い方あってる?)
皆様が体験したしおりや色紙、あかりなども、地域の工芸の面白さや美しさを体感するにはきっとよい機会になってくれたはず♪😄
このように伊勢型紙の「模様」と「技」のみを愛でる切り絵用途には、型地紙である必要はないため、目に鮮やかな材料として近代に開発されたのが色渋紙。(伊勢型紙おおすぎ謹製)
↓製造元 伊勢型紙おおすぎさんの型地紙解説
話を戻しましょう。
じゃあなぜ伊勢型紙が染めの道具として、地元でほぼ認識されてないのか??
話が長くなってしまったので
つづきはまた次回に!
皆様良い夜を〜(^o^)/