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紙を彫る。紙で染める。

イセカタガミ?(三重あるある②)

こんばんわ!

正直3日坊主で終わると思っていたブログ。

これまで続けてこられたのは

ひとえに

こうしてお読みくださる皆さんのおかげです!!!


さて
茶番はそれぐらいにして

(ご愛読の皆様に土下座せい)

さっさと本題に入りましょう。



〜前回の振り返り〜

三重ではそれなりに知名度がある
伊勢型紙(イセカタガミ)

しかし三重では

「染めに使う道具」であることを知っている人がほとんどいない!!

という話をしました。

引き続き、今回は三重あるある②として、「その理由」に迫りたいと思います。

皆さんは何故だと思いますか?

チチチチチチ......

ポーーーン♪

はい タイムアウトーー☆

(イラッとした?)



答えは...

型紙の産地と染めの産地が離れていること

なんのこっちゃですね 😅 

実は 三重には

型紙を使う染色の工場がほぼありません。

※私が知らないだけ?情報求厶。


三重の伝統工芸で布ジャンルのものは、
「松阪木綿」「伊勢木綿」
この2つ。

どちらも先に糸を染める織り物で

織ってある生地に 後から型紙で模様をつける型染めは行いません。



型紙はこんなにあるのに

使う人が居なくて

どうして産地が成り立つのか




山のように彫り上げられた型紙は

木箱に詰めて馬に載せ、

遠路はるばる全国各地の染め屋さんへ。

型紙商人による行商で販売されていたのです!

こんな感じでしょうか?↓

そのスタイルは現代も変わらず
※馬はつかっていません

『 染型紙の生産は鈴鹿
使うのは全国各地のどこか 』


そんなわけで

地元で伊勢型紙を「使っている様子」や

「型染めの製品を見る事のない」三重の市民の皆さんにとって

伊勢型紙は「染めの道具である」

という認識が ほとんどないようです。

(これ以外にも理由はありますがこれ以上は私の口からは...笑)


岐阜で育ち、
三重に越してきて型紙を志すも、

三重ではその存在が確認できず、

未だかつて見たことがない未知の生物

「型紙を使う人 染め屋さん」

私にとっては一生関わることになる大切な存在!

まさに運命共同体!

(と、勝手に思っている)




こうして憧れの未知の生物を求め

\ナスの大冒険/が始まるのですが...


話が長くなったので

またこんどの機会に...

皆さま良い夜を〜(^o^)/

コメント一覧

kataya2110
@a0qza1548 さんへ
コメント頂きありがとうございます。
私も愛読書にされてる方に勧められて拝読しました(^^)
型師の移住は確かに禁止されてましたし、産地以外での開業も禁止されてました。
彫刻技術の流出を防ぐためとも言われてます。
今は自由です(笑)
それでも彫師は今でも鈴鹿(白子・寺家地区)が一番多く居るようです。
kataya2110
@fude_yuki2020 さんへ
ありがとうございます(^^)
未知の世界へ飛び込むのは勇気が居るけどワクワクもしますね!
a0qza1548
小紋染に使う型紙ですよね。
愛読している髙田郁さんの『あきない正傅 金と銀』江戸編に伊勢型紙が出てきます。
小説だからどこまでが本当なのか分かりませんが、
型紙彫師たちは地元から出ることを許されなかったとか?
根気の要る仕事ですよね。
fude_yuki2020
ナスの大冒険!続きが気になりますー😍
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