紋様の美しさ面白さ
は欠かせないと思っています。
そもそも今日本の伝統紋様とされている模様も、もともとは海や砂漠を渡って国内に持ち込まれた様々な工芸品や織物などを参考にして日本国内で真似したりアレンジされたりしたものもたくさんあります。
例えば
ザ・日本!というイメージの「青海波」(セイガイハ)という紋様は(Wi-Fiマークみたいなアレ)
実は古代ペルシャやエジプトの方から日本に伝わったとされています。
また、模様にはさまざまな願いや祈りがこめられているものがあります。
青海波には
その穏やかで無限に続く海原の様子から
→限りなく続く平穏
その他にも
一つ一つの形が扇に似て末広がりなので
→縁起の良い吉祥文様
とされているようです。
町人文化が花開く江戸時代には、歌舞伎役者というファッションリーダーたちの舞台衣装やその名前自体を紋様化したものが大流行し、今も愛されています。
■佐野川市松→市松紋様
(某人気アニメで話題になったアレ)
■中村勘三郎→中村格子
(ナカムラのムを縦横6本で格子で表し、間に中とらの文字が点在する駄洒落模様。現在でも手ぬぐいの定番柄)
紋様のモチーフも節操なしに数限りなく、
四季折々の花鳥風月
雨や雷、霞や雲などの気象
行事や風習
文字や和歌
道具や楽器などの器物
幻想動物や神獣
ことわざや物語
変わった所では
シラミ ちょんまげ ピンクなネタ
などなどなど.......
更には各モチーフのアレンジも本当に半端ない。
世に「家紋帳」なるジャパンデザインの基本中の基本、迷ったらこれを見よ!という本があるのですが
「鶴」のページを開くだけで、めっっちゃくちゃバリエーションが!
まず顔が変。
じゃなくてキョトン顔が愛らしい😆
鶴が向かい合ったり、松喰ってたり、2羽で菱形に納まったりは序の口。
果ては松葉とか別の素材で無理やり鶴に似せて「鶴の紋」とかいっちゃうわけですよ。
柔軟すぎるでしょ!昔の日本人!
(心からの称賛✨)
この家紋の本は是非皆さんも機会があれば一度は見て頂きたいです😄😄
(図書館にないかなー)
えーと、さて
何を書きたかったんだっけな。
あ、そうでした。
自分の型紙について書かなくては。
型屋2110では、今新たに型紙を作るならどんな図柄にするべきか、を常に考えています。
ここまで熱く語った事でお分かりのように
伝統紋様はそのままで充分素晴らしい!
紋様の図録を見てるだけでハッとさせられたり、やられたー!と思う事たびたび。
しかし
現代の目の前の皆様に身に着けて頂く、楽しんで頂く為には
今私がその柄で型紙を彫る理由が必要なのです。
次回からは「型屋2110が制作した型紙の紋様」
について書いていきたいと思います。
安心してください😌
バリエーションが乏しいのですぐ終わります😭
(あかんやろ)
では続きはまたこんど。
皆さま良い夜を〜(^o^)/