最近のテレビの流行りは日本語のようだ。難読の漢字の読みや、ことわざの意味などを聞く番組が多い。小生もこの手の番組を見るのが好きだったりする。
ネットの方にも問題集が出ていたぞ。どれどれ…「なんだ簡単じゃないか」って、どこかの携帯電話のCMみたいなことを言ってるオヤジがここに…
「かかし・にんじょう・やし・けげん・こうでい…」さすがにオヤジ世代にとって、この辺はどうでもない。
さらに問題を . . . 本文を読む
先日スーパーを歩いていたら、「国産とん汁けんちん汁の素」なんて商品を見つけてしまった。なるほど、とん汁とけんちん汁の具の部分は共通かと、いまさらながら認識した。
ときに、「けんちん汁」って、なんとも微妙な名前だが、この語源はご存知だろうか。なんと、これは「建長寺汁」が由来なのである。
建長寺といえば、鎌倉五山の第一位という格式のある禅寺だが、このお寺を創建したのが誰なのかがポイントとなる。
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先日、大王の石棺をソリで運んだという話を載せたが、その木ゾリは「修羅」という名前がついている。今日はこれについて書きたいと思う。この修羅は皆さんご存知、「修羅場」から来ていた。
悲壮的で激しい戦いの場面を「修羅場」と言うが、歌舞伎などの古典芸能で、合戦の場面や、男女の激しいやりとりの場面を「修羅場」と呼んだことに由来する。
語源は古代インドの仏教の神話で、阿修羅王(あしゅらおう)と帝釈天(た . . . 本文を読む
調子に乗り過ぎとの批判をよそに、第三弾。今日は宮内庁が陵墓を変更した事例を紹介しよう。それは、明日香村にある天武・持統合葬陵である。
天武天皇といえば、兄の天智天皇と皇太子時代は額田王をめぐって恋敵となり、壬申の乱で覇権を握った偉大な天皇である。
また、その妻の持統天皇とのラブラブぶりはつとに有名だ。そこで、二人は同じ古墳に葬られたのだが、持統天皇は日本で最初に火葬にされたことでも有名だ。
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前回、継体天皇陵の話について書いたところ、ある読者から指摘をいただいた。記事の中で、平城天皇陵が平城京造営に当たって一部壊されたというが、平城天皇は、平安時代の人物であり、その人物の墓が平城京造営で壊されるのはありえないというのだ。というところで薀蓄シリーズ続編。
まさに、ご指摘のとおり、平城天皇は後世の人物。だが平城天皇陵が削られ、前方後円墳の前方を失い、円墳になっているのも事実。
では、 . . . 本文を読む
歴史マニアを自認する小生であるが、わけても古墳がらみはけっこう好きだったりする。そんなマニアの気分をそそるニュースが目にとまった。
大阪府高槻市の前方後円墳「今城塚古墳」(6世紀前半)そばで28日、熊本県宇土市から運ばれた約7トンの石棺を、古代の木ぞりに載せて引くイベントが行われた。
古墳時代に近畿地方の大王(天皇)の石棺に使われた「阿蘇ピンク石」が、海路で運ばれたことを実証する「大王のひ . . . 本文を読む
このところ、しばらく薀蓄ものから遠ざかっていたので、久しぶりに書いてみることにする。近江と書いて、皆さんは「オウミ」と読むはずだ。ではなぜ、これをオウミと読むのだろう、疑問に思ったことはないだろうか。
この疑問を解く鍵は、「オウミとは一体何か」ということに始まる。オウミとは、淡海、すなわち淡水の海のこと、つまりは湖のことなのである。
ここまで来ればおわかりのとおり、都から見て近いところにある . . . 本文を読む
以前このブログで、長谷川さんという名前の由来について記した。望外の好評をいただいたが、それに乗じて今日は、鈴木さんについて記すこととする。
サッカー日本代表に、鈴木という選手がいる。個人的には、鹿島にいることと併せ、プレースタイルが思い切り嫌いであるが、ともかく全国にいる鈴木さんの一人だ。
この鈴木とは何なのだろう。実は文字通り、鈴の付いた木なのだ。そもそも、この姓は和歌山にある熊野大権現に . . . 本文を読む
魚を売っているのが「サカナ屋」、肉は「ニク屋」、では野菜はどうして「ヤオ屋」なのか?皆さんは、不思議と思ったことはないだろうか。ということで、今日は八百屋の話を書くことにする。
実は、この名前になる経緯には、魚屋がからんでいるのだ。今は、魚のことを「サカナ」と発音するようになったのは比較的新しいのだ。
では、なんと呼んでいたのか。「ナ」または「マナ」と呼ばれていた。だから、魚をさばく板のこと . . . 本文を読む
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、3/21の東京はポカポカ陽気となった。小生もこの陽気に誘われて、近所をウォーキングがてらブログネタ探しに出かけることとした。
そして、家の近所でついに桜が咲いているのを発見した。もちろん、日当たりのいいところであり、なかなか気の早い桜ではあるが、普通の桜のようである。
小生、イタリア人オヤジを自称してはいるが、やはり日本人。桜を見ると心がなごみ、春 . . . 本文を読む
干支と書いて、「エト」と読む。なぜ、これをエトと読むのか、不思議に思ったことはないだろうか。そもそも、エトとはなんなのか。たまには、まじめに書いてみよう。
今年の干支はと聞かれると、ほとんどが、「酉歳」と答えるはず。だが、これは正しくない。正しくは、「きのと とり」というのが正しい。漢字では、「乙酉」である。
実は、干支は正式には、十干十二支といい、世間で言う干支は、この下半分だけを呼んでい . . . 本文を読む
このところ、バカな話ばかり書いていたので、今日はまじめな薀蓄話でも。といっても、まじめに終わるか、まだ不明であるが(笑)
というところで、皆さんは紀伊国屋書店を知っていると思う。ではなぜ、「紀伊」と書いて「キ」と読むかご存知でしょうか。いや、正しくは「キ」をなぜ「紀伊」と書くかである。
これは、中世の法令に基づき、地名は佳字二文字で表わすようにとのきまりになったからである。よって、もともと . . . 本文を読む
以前からよく名前の話題を出しているが、今日はまじめに名前の由来など。いや、別に喪に服しているわけではありません(笑)
長谷川京子を例に出すまでもなく、長谷川さんというのはきわめてポピュラーな名前である。だが、なぜ「長谷」を「ハセ」と読むのか、不思議に思ったことはないだろうか。
こういうと、ちょっと知識のある方だと、そりゃあ「長谷寺」が名前の由来だよ、と答える。確かに、長谷川さんの名前は、長谷 . . . 本文を読む