日本秘湯を守る会のお宿としては、「飛びぬけた魅力があるわけではない」と前日の記事に書いたが、お宿は清潔だし、敷地だけでなく、宿の空間が大きく、時間がゆっくり流れているのを感じる。
ロビーの広さや天井の高さは玄関の佇まいからは想像もできないもの。おそらく、部屋ももっと作れたはずだが、空間を贅沢にとることを優先したものかと。
この空間のゆったり感は平の高房にも匹敵するようなもの。このロビーを見るだけで、ゆったりした気分になる。
今回は、スタンプ帳が満杯になっての招待での宿泊だったが、通されたお部屋はなかなか素晴らしい眺望の部屋だった。
お風呂からも見られる滝が、部屋から見えるという(上左写真)。ひょっとしてこのお部屋は、お宿で一番景色のいいところかも・・・って。
以前大丸あすなろ荘に招待で宿泊した際、「招待で来ていただいた方には、一番いいお部屋をご用意する」と聞き、感激したことを思い出した。
そのせいか、食事も食事処でなく部屋食という・・・肝心の食事は、山の幸を中心としたもので派手さはないものの、一品一品が丁寧に作られていることがわかった。
特にイワナの塩焼きはサイズも大きく、なかなか美味しいものだった。またもち豚のしゃぶしゃぶ風もとても美味しくいただいた。
食事は全体に自然体のものだが、ボリューム的にも大満足だった。そして翌朝の食事は、ご飯を美味しくいただくためのおかずが並んでいた。
これに乗って、ご飯をお代わりしてはいけない・・・しかたなく、おかずに対してご飯を少しだけ食べていく。
一杯のご飯で、済ませたが、結果としてそれでも食べすぎになってしまったようで、お昼過ぎまでお腹は空かなかった。
いい意味で、チェックイン後は放置プレーなのもいい。館内を歩いていてもスタッフさんの気配を感じないのが魅力か。
秩父の「かやの家」が疲れたときに行くお宿ならば、こちらもやはり疲れたときに行くべきお宿だ。
チェックアウトの時にスタッフさんがおっしゃっていた。
「ご招待で当館をお選びいただき、ありがとうございました。多くの魅力的なお宿がある中で、選んでいただけたことは我々の誇りになります。ですから、お部屋もできるだけいいところをご用意させていただいています」と。
また近々来ることになりそうだ。
今回、こういった話題には初参加なのですが、お師匠様のライトなフットワークと幅広い世間感に勉強させて頂いております。この上記のお宿は、、
*「何故か、実は商売/商人の基本を良く心得ている」
つまり、早く言っても遅く言っても「今の世は、押しの一手だけでは絶対にどうにもならない」のですね。
此処を解っていない輩が余りに多い。このお宿はお師匠様が感じておられる通り「チェックイン後の放置プレイ、館内でのスタッフの気配が感じにくい」と。実はこれこそ「商売商人の基本」と言えます。つまり「昭和の時代のモーレツ平リーマンの、まぁドラマ図々しい奴の様な押して押して押しまくり圧し潰す」様な、前時代的原始的セールスは今日絶対的に通用しません。例えば?「家電屋や家具屋で入るだけで個人情報書かせたり、客の後をついて回り、ご予算ばかり聞き出したり、やたら聞かれてもいねぇクソアドバイスをほざいたり」と言ったアクションは既に前世紀の遺物です。実は此処が「今、日本の発展を著しく妨げている老害政治屋や官僚小役人、それらに寄生する片足棺箱老害の頭の中身そのもの」だからです。実は自分の営業スタイルはかなり以前、1997年頃からガラリと変わり「初対面飛び込みセールスであっても、決してダラダラ能書きはタレずにたった一言=自分は一切能書きは申しません 黙って使えばぴたりと解る大石印の何某=よろしくお願いいたします」と年中無休24時間対応の名刺渡してこちらからの連絡は無し 相手先からの連絡を待つと。ご縁が在れば繋がるでしょうし無ければそれまでと。つまり営業にしろ何にしろ「全てはセンスの良さがものを言い、相手に嫌われては基本以前の問題」ですね。当然「容姿の問題点のカバーや臭い口臭や体臭何ぞ問題外」ですね。
更に今日「女性に嫌われてはどんな商売も成り立ちません」し更には、、、恐ろしい実例として「大きな会社で、一番こ汚い格好している人物こそ、実は大社長や会長だった」と言う実体験を幾つも経験しています恐ろしい事に。つまりは、過去の自分の大失敗や諸先輩方の経験則から何も学ばぬ大戯けが、例えば一見用務員?さんに見えた老人に「よおっおっさん、社長何処よっ」とのたまったまぁ高そうな背広着た若い営業小僧が永久に出入り禁止になったなんてぇ話は幾らもありますよ。つまり「ビフォアーの100の世辞よりも、アフターのイザとなったらの頼れる行動」こそ何よりもクライアントの心をとらえて離さないからなのです。
特に現在、この「コビッド19」と言う未曽有の地球的危機に中「焦る気持ちは痛いほど解る」だけに、例え金銭的に余裕が無くてもせめて「心の余裕だけは平然と保ち」相手先に良い印象を持たれ、ぜひとも次=リピーターとして再び声をかけて頂ける関係こそ、アフターコビッド19における基本と信じております。今回も勉強させて頂きありがとうございました。 敬具
小生のいた業界では、長らくPUSH型の営業スタイルが鉄板のように定着しており、その限界を感じていたところから、20年ほど前にPULL型を併用するようなしくみを構築しました。
会社の上層部は、鉄板のごとき頭で凝り固まっていて、当時は「そんなもの何の成果にもならない」とスルーされていましたが、今ではなくてはならないツールになっております。知らないうちに、その成果は後任たちが奪ってしまいましたが(苦笑)
デパートや家電量販店などのしつこく食い下がる営業スタイルには、大石様も辟易とされていらっしゃる様子で、小生と同じ感想のようですが、まさしくこちらのお宿がその正反対を貫いているのが素敵だと。
「日本秘湯を守る会」のお宿の多くは基本、同じスタイルで、何もしないを気持ちよくさせてくれるところがほとんどで、小生にとっては貴重な癒しになっております。
機会がありましたら大石様もぜひ一度・・・