アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

やっぱりジェットストリーム、やっぱり城達也

2022-10-07 06:00:00 | つれづれ

以前の記事で一度、城達也のジェットストリームについて取り上げたことがある。2007年のことだった。

 

 近くのホームセンターでCDを見つけて、購入したことについて記事にしたのだが・・・すくなくとも、小生にとってこの番組は城達也のイメージしかない

 では、皆さん城達也って、どんな顔の人? と聞かれるとイメージがわく人がどのくらいいらっしゃるだろうか。

 

 実は、彼はある理由でかたくなにテレビ出演を拒んでいたという。それについては後述するが・・・

 そのジェットストリームにかかる商品がテレビで紹介され、懐かしい城達也の声が聞こえてきて、ついついいろいろ検索してみた。

 

 もちろんYoutubeから落とし、車に載せたことはいうまでもないが・・・聞いていると、涙が出てきそうになった。

 いい、やっぱり城さんしかありえないよ・・・って、いいつつ伊武雅刀版とか、福山雅治版も聞いたが・・・なおさらイヤになってしまった。

 

 それほどまでに、城達也=ジェットストリームのイメージに定着しているが、調べてみたら1967年7月から1994年12月31日まで27年半、7387回出演しているという

 そして彼は、食道癌に罹患し、1994年12月31日に番組を降板、翌1995年2月25日に逝去されたという。享年63歳。

 

 彼の番組への熱意は、本人にとって「生きがい」と呼べるほど並々ならぬもので、収録の際は「夜間飛行のお供をするパイロット」という舞台設定に入り込むため、必ずスーツを着用し、スタジオの照明を暗くして収録したという。

 さらに、機長としてのイメージを壊さぬよう顔出しを避けていたと・・・

 

 実は彼はもともとは俳優だったのだが・・・それほど、彼にとってこの番組との出会いは運命的なものだったのだろう

 改めて、その城機長の最終回の音源を聞いてみた。いつもながら格調高く、気持ちよく音楽が流れていく・・・

 

 だが、ラストが違っていた。夜間飛行の曲でなくオープニングの「Mrロンリー」が流れ、自身の担当がこの日で最後と伝えた後、「では皆さま、さようなら。よいお年をお迎え下さい。」と・・・

 これが彼の最期の言葉になったという・・・

 

 この最終回は、永久保存版にしておきたいものだ。やっぱりジェットストリーム、やっぱり城達也だ。

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2 コメント

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久々のHGなテーマに心を込めて (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2022-10-09 08:08:38
拝啓 お師匠様には急激な季節変化の中、よろしくお願いいたします。
*「FMの特性を活かしきったセンスの在るプログラムが今は無く、ついスーヴェニールに浸ってしまった」
昭和の頃、確かにこういった「レディオメディアの特性を活かしきったプログラム」がオンエアされておりましたね。特にこの「ジェットストリーム」はJALとのコンビネーションが非常に大きくて此処が例えば「他社=家電屋、土建屋、食いもの屋」等では到底こうはいかなかった、、、ご承知の通り「航空会社ってぇ自分にとっても他者にとっても、大きな翼を広げて未知なる異国への誘い」ってのが幻想をかきたてる訳ですね。此処に「ジェットストリーム」の様なセンス在るFMステレオ放送がバックアップして更にイメージアップしていたのが当時のJALでした。

*「城達也 この極めて不思議で魅力的な存在は、例えば他者=若山弦蔵等とも全然違う類稀な存在でした」
この「声だけで勝負する仕事=声優 DJ パーソナリティ」は不思議な世界でして例えば?上記の「非常にセクシーで甘い声を持つ若山弦蔵」等がジェットストリームを担当したら? おそらく此処までにはならなかっただろうと。何故なら「若山弦蔵の声質は、どうも深夜の航空機のイメージでは無く、もっと濡れたしっとりとしたウィスパー=囁きを持つ番組プログラムにマッチする」と。間違い無く城達也だからこそ成功したといえます。ではこの城達也の声は何だったのか?「この声こそ、HGオーディオ=非常に高価で高性能機器の音=嫌味の無い低音域=バリトン 非常に通りが良くて何より滑舌が大変優れていて聞きやすい」のです。

*「DJ=ディスクジョッキー P=パーソナリティーの相違と定義とは?」
かつて大瀧詠一氏は「DJ=音楽とおしゃべり P=おしゃべりと音楽」と定義しており、つまり音楽とおしゃべりのどちらに重点ポイントを比重をかけるか?だと言います。この定義なら城達也はDJのはずですが、ご本人はPと。此処が非常に不思議な処ですが、実は此処にジェットストリームのヒミツがありました。

*「民放AM局のCMだらけの番組のパーソナリティの様なしゃべりすぎて音楽が犠牲になる事が多々あったが、城達也にはそれが無かった」
何せ民放AM局の番組はまずまともに音楽は聴けませんね。実はかつて「高山栄=8マン等の声優」が「こちらも商売だから。聞き難いとか下手と言うなら甘んじて受けるが邪魔だっと言うのは意義が在る。そんなに音楽を聴きたければレコードを買いなさい」と。まぁどちらも是々非々が在り難しいですが、当時「エアチェック=放送からテープに録音していたリスナー」が多く、こうした反応も在ったでしょう。

*「1970年代後半 来日したカラベリグランドオーケストラがJSのイメージ音楽=ロワールの星を初演
このライブで司会したのも城達也でした」
これもFMでオンエアされましたが、残念ながらほとんど忘れられてしまっています。当時日本で大変に人気の高かった「イージーリスニングの巨匠3人=Pモーリア Lルフェーブル カラベリ」等は必ず日本をテーマにしたオリジナル曲を発表していますが「Pモーリア=お琴をフューチャーした曲 Lルフェーブル=息子が作曲した北海道シンフォニー そしてカラベリのJSロワールの星」ですが、初演当時は良かったものの忘れられてしまった。
しかし現在、城達也含めすべてが故人となる中「録音が残されている事は素晴らしい」事です。
お師匠様は過去、もう40年以上前「某国営AMレディオで夜11時頃=夢のハーモニー」なる番組が流れていたのをご記憶ですか? マントヴァーニのカスケイディングストリングス=弦が単音で次々と重なっていき独自のリバーヴ&エコー(残響反響)効果を出す編曲テク の名曲をテーマに女性アナが呼びかけるのですが、隠れた人気でしたね。
当時は確かにこうしたハイセンスのレディオ番組が在ったのですね。
今こうして深夜、照明落としてHGな機器で聴くJSは落ち着きます。こうした平和な時間が続く事を祈りつつ今回は失礼させて頂きます。 敬具
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Unknown ()
2022-10-12 15:53:53
大石さま
いつもながらの熱弁ありがとうございます。
大石さまの書かれた若山弦蔵でハッと気づきました。城達也氏の後にやった伊武雅刀の違和感はそこだって。福山雅治に至ってはなおさらで、声そのもののイメージと番組がこれほどまでにマッチした稀有なケースかと。まさに城達也氏でなければと。改めて認識してしまいました。
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