週末のNHK「おはよう日本」のお天気コーナーは南さんというダジャレ大好きおじさんが登場する。ところが、先日のこといきなり太宰治の「津軽」という小説の巻頭に書かれた津軽の七つの雪を紹介し始めた。
これを聞いた小生、すかさず思い出したのが新沼謙治の「津軽恋女」である。1987年のヒット曲であるが、紅白で彼が歌ったのが強烈に印象に残っている。
こんな歌である。歌詞はこちらをご覧いただこう・・・で内容はそれほどだが、よく見るとけっこうエロい雰囲気もある。
ただ、何よりこの歌が印象的だったのは、サビの部分だ。なんとも耳に残るもので、この歌が太宰の「津軽」からの引用であることも有名だった。
それによると、津軽には七つの雪が降るというが、七つとは次の通り。「こな雪」「つぶ雪」「わた雪」「ざらめ雪」「みず雪」「かた雪」「氷雪」と。
この七つの雪が本当に降るのかを検証した記事も見つかった。これによると、本当に降るのは、「こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪」の四つだとか。
残りは降った雪が固まったりした状態を指しているようだ。ちなみに、南さんはこの話をしていたのだ。
日本は実のところ、世界的に見ても豪雪の降る国で、青森は世界でも指折りの豪雪都市だという。これが不思議というか、緯度で見れば低いのに・・・と。
たとえば知床半島というと北極に近いイメージだが、北緯44度、つまり北極より赤道の方が近いのだ。青森はそれより南なわけで・・・
そんな津軽の厳しい環境の中で培われた太宰の性格・・・高校生の時にはずいぶんとハマったなあ。
自分でいうのもなんだが、意外に小生文学青年を気取っていた時期もあり、小説もずいぶん読んでいたものだ。かなり偏っていたが・・・(苦笑)
話がそれてしまった。本筋に戻そう・・・新沼謙治は不思議な存在感のある歌手だった。東北の大地のような素朴でおおらかなオーラが漂い、歌もその空気のままだった。
皆さんが新沼謙治と聞いて思い出すのは「嫁にこないか」とか「ヘッドライト」が頭に浮かぶ人が多いのではないかと。デビュー曲「おもいで岬」もいい曲だった。
いつまで歌っていたのだろうなんて思っていたら、なんと今年の4月にも曲を出していた。1976年のデビューから40年以上・・・すごい。
出身地の大船渡は東日本大震災で大きな被害を受けた。そんな地元のためにも頑張って歌い続けてほしいものである。
最近カラオケなど行かないが、久しぶりに行ってこの歌を歌ってみたくなった・・・
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