さて美郷館の食事などについて紹介しておきたい。美郷館はトップ写真でもイメージが伝わるかと思うが、威風堂々とした建物である。
こちらに入館すると、天井が高くゆったりとしたロビーが目に留まる。佇まいは異なるが、このおおらかな雰囲気は平の高房を思い出す。
一方で、敷地は平の高房とは異なり、お部屋は斜面に沿っているため、ロビーが一番上になるような形だ。
その点は、大丸あすなろ荘にも似ている。
前回もご紹介しているが、八ッ場ダム建設にあたり、伐採された木についていた「蝦蟇」と呼ばれたコブが設置されていたりして、ロビーの雰囲気はなかなかのものである。またフロントの上には神棚が祀られていて、オヤジ世代には嬉しくなる感じだ。
前記事でこちらのお宿は大人の隠れ家と書いたが、こうした空間のなせる業とも言えよう。お宿の規模に対して、空間の贅沢さが嬉しい。
さてお宿の楽しみは食事だが、食事は今時のパターンで食事処でのもの。夕食は山の幸に加え、お刺身は海のもの。
前回の記憶では、ボリュームがやや少なかった印象があるが、今回はそんな印象もなく、ちょうどいい感じだった。歳のせいかしらん・・・
パイ生地がフタになっているのはビーフシチューだ。その他茶碗蒸しもあるし、イワナの塩焼きも柔らかくて美味しかった。
いつものパターンでワインなどいただいたが、お味の方もよく、満足であった。翌朝の朝食は鮎の一夜干しや温泉卵など、定番の品が並ぶ。
食事処はまだ新しく、増築された部分のようだが、元々あった部分も含めて、清潔感があり、全体に気持ちがいい。
またお部屋は和室だたが、夕食の間に布団を敷いてくれるだけでなく、朝食の間に布団を片してくれた。
敷くのはともかく、最近のパターンでは片すのはやらないところが多いだけに、これもクラシカルな印象でオヤジ世代には嬉しくなってくる。
また今回は散歩しなかったが、お宿の周囲にはちょっとした散歩コースがあり、暖かい季節にはちょっと歩くのもオツである。
今回は真冬で、しかも場所が草津に近い山間部ということで、スタッドレスを履き、冬用のディーゼルを入れて出掛けたが、年末の雪は溶けたとのことで、まったく普通に行けた。
料理の内容やお部屋などを見ると、とてもいい感じがするが、これで基本料金が15000円というのはとても満足度が高い。
その意味では秘湯のお宿の標準的なラインかな・・・とも。また季節を変えて来てみたいものだ。
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