美郷館に行く前に今回、どこに行こうかと思いつつ、立ち寄ったのが榛名神社である。小生、これまでなんども伊香保に行っているが、榛名ゾーンには行ったことがない。
最初は榛名湖に・・・とか思ったが、この時期だとボートに乗るというのも現実的ではない。そこで榛名神社に行くことにした。
恥ずかしながら小生、これまで榛名神社の存在を知らず、榛名湖のほとりにあるのかしらんと・・・くらいに思っていたが、榛名湖は見えないところにあった。
そもそもの歴史を調べてみると、927年の延喜式にはすでに記載があり、かなりの格式を誇っていたことがわかると。
車を走らせると、かなり下の方に一の鳥居があり、なんと神社まで9kmもあるという。それだけ境内は広域ということになるが、随神門近くまでくると駐車場がたくさんある。
どうやら、お店や一般の民家が無料で提供してくれているようだ。こうした心意気は嬉しい。ということで車を停めて、参道を歩き始める。
かなりの坂道であるが、随神門から本殿まで徒歩15分ほどという・・・かなりの奥行きである。参道の周囲には奇岩・巨木がたくさんある。
左のこちらが「くらかけ岩」、ちょっとわかりにくいが、アーチ状の大きな岩である。さらに歩みを進めていくと、ツインタワーのごとき巨岩と三重塔が並ぶ。
朝日岩と夕日岩というそうな、ときに神社なのに三重塔? そう元々は神仏合体の名残で、建前上は壊したことになっていたが、残したものらしい。
また山間部で日陰などに氷も張っていた。いやいやなかなかすごいぞ・・・そうまさに神社でいうのはどうかと思うが、インスタ映えするようなシーンが続く。
最後の本殿周辺になると、坂もいよいよきつくなり、奇岩に囲まれて独特の空気が漂う。はたして本殿のところに来ると、参拝のお客様でトップ写真の通りに・・・
そして、本殿の後ろには搭の上に丸い岩が乗ったような形の奇岩が立っている。この岩が「御姿岩」と呼ばれている由。
確かに人のお姿のようにも見える。ご神体の岩というべきだろう。そして本殿のところには「鎮護国家」の額があった。
これぞまさしく平安時代に栄えた証拠である。もっといえば、この神社が官営の要素もあるということになる。
読者の多くの方が平安時代の仏教というと真言と天台の二大密教を覚えておいでのはず。その密教は「鎮護国家」を旨としていた。
こちらは廃仏毀釈もあり、現在は神社となっているが修験道の名残のようなところもたくさん見られ、密教的な施設であったことがうかがえる。
いわゆるパワースポットというところは全国の各地にあるが、こちらは今まできた中でも別格なものを感じた。
どうして、あの奇岩がこんな形なのか、またこの巨木が日当たりのよくないところにあるのか、などなど。
中でも、御姿岩の形は別格中の別格という感じであった。後で知ったことだが、小生の知人は都内在住だが、毎年こちらにお参りに来ているという。
なるほど・・・と思いつつ、この近くに来たら立ち寄ってもいいな・・・と思った次第。
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