アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

市馬落語集

2012-10-17 06:00:03 | 落語
毎回出かけている人形町の日本橋教育会館の「市馬落語集」。入れ物が落語にちょうどよく、市馬の落語二席がたっぷり聞けるので、なかなか人気である。

 さて、10月の今回も開口一番は市也。冒頭「この会で、こうしてしゃべるのも最後になった」と宣言。そう、晴れて11月より二ツ目になり、市弥に改名するのだ。
 肝心のネタは「真田小僧」だった。後ろの時間との制約があるのか、最近の前座がやるパターンよりも少し早くに降りた。

 そして市馬の登場。マクラも振らずに話しはじめたかと思うと・・・おっ、さっきの真田小僧の続きではないか。
 しかし、比べるのは失礼だが、前座噺をまともにやっているだけなのに、市馬がやるとどうしてこんなに面白いんだろう・・・という感じ。

 最近めったに聞けないサゲまで、きっちりやって仕上げてくれた。とはいえ、これで降りたんでは不満だぞ・・・と思っていたら、始めたのが「雑俳」。
 これまた軽い口慣らしのような落語であるが・・・当然軽妙にして、ツボをはずさない市馬ならではのでき。久しぶりにこの噺を聞かしてもらった。

 中入りの時間は、これまた恒例とばかりに、市楽が若手の勉強会のチケットを売り込む。そしてトリに出てきた市馬、市也の昇進と市楽を引き合いに出しながら、子弟の縁について語り始める。おっ、もしかして・・・
 と思ったら、予想通り「甲府ぃ」だった。

 これまた久しぶりに聞くが、小生学生の頃に、初めて聞いて感激したお噺である。お茶を置いてあったせいか、一部円生っぽく聞こえるところもあったが、さすがに市馬。市馬らしさが良く出ていたし、気持ちいいまっすぐな噺がよく似合う。
 考えてみると、法華経がらみでは、鰍沢とかもあるが、向こうが陰惨な噺なのに対し、こちらは立身出世の成功物語。

 やはり市馬には、こちらが似合うと・・・やはり今日も大満足。
 不満だったのは帰りの電車の乗り合わせが、やたら悪かったことぐらいだろうか・・・(汗)
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