アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

美郷館のあれこれ

2015-07-13 06:00:04 | 日本秘湯を守る会

さてさて、美郷館の温泉については、前稿で紹介したが、こちらの宿は渓流沿いにあるだけでなく、敷地も広く周辺の散策も楽しかった。


 本稿では、お宿の周辺や食事について紹介させていただこう。まずはトップ写真をご覧いただこう。こちらは入館したところのロビーだ。
 和風のロビーだが、ぜいたくな空間のイメージが伝わるだろうか。そして食事であるが、和風の会席仕立て。山の幸を中心に、ほどよいあっさり感がある。

 魚もよかったが、全体に少し物足りない・・・ということでメニューを見たら、追加料理のラインナップが充実しており、今回はステーキを追加させていただいた。
 上州牛ということだったが、なかなか美味しく堪能させていただいた。今後こちらに来たときは、あらかじめ追加料理をお願いした方がいいかも・・・と。


 さて、宿の周辺はちょっとした散歩コースになっている。今回は入浴後フラリと歩いてみた。宿の裏山にはこちらのお堂があったり、天然水を飲めるところがあったりする。
 渓流の緑もきれいだが、土は赤茶けていて酸化してるのかなって。温泉自体は弱アルカリだが、かなり深いところから汲み上げているらしい。


 また散歩コースの随所に、お宿が設置した羅漢像があったりして、それなりに楽しく歩くことができる。
 お宿の入口の写真も載せてみた。堂々たるイメージが伝われば・・・である。ときに、その横に大きなキノコのようなものが・・・


 こちらはロビーに飾ってあった大きな木のこぶだ。長野原町の有名な柊に寄生していたもので、ガマガエルのようにも見えるところからガマと呼ばれていた由。
 この柊、例の八ツ場ダム建設で、切り倒されることになり、このこぶを記念にお宿で保管しているとのこと。

 小生、どこかの政党を推すつもりはないが、そもそも論として、このダムがもたらすものと、ツケを払うもの、さらには失ったもの・・・複雑である。
 こちらのガマのこぶはカエルにちなみ、旅人が無事帰るというお守りでもあるという。柊がなくなった今、ダムももう帰ることはできないのかも知れない。

 各地で自然遺産の破壊が進む中、せめて秘湯の宿には素晴らしい温泉を守り続けていてほしいものである。
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