アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

夏のだだらくご

2013-08-16 05:24:07 | 落語
この春に代々木のDADACAFEというところで、二ツ目同期の市弥と小辰の勉強会があり、聞きに行ったことを紹介した

 もともとこの会、季節ごとにやることになっているということで、今回夏の会が開催されたので、出かけてきた。
 会場は代々木駅からほど近いが、知らなければ絶対通り過ごしてしまいそうなところ。前回同様30名限定の古民家での贅沢な会である。


 まずは市弥からのスタート。冒頭、立川談志のドラマ「人生成り行き」について師匠市馬が登場していることなどに触れる。
 考えてみれば市弥は先代小さんの孫弟子にあたるわけで、三三とか喬太郎、はては志の輔あたりと世代で言えば同じになる。つくづく小さんの幅の広さを感じる。

 そして始めた噺は「道具屋」前座噺の定番だが、最近聞いてないかも・・・だが、将来ある二ツ目だからあえて言わせていただけば、冗長に流れた感じがあるかと。
 道具屋は、テンポよく畳み掛けてこそ・・・と。できれば12分くらいで上がってほしいところ。ちょっとうまくやろうとしてないか気になった。

 そして小辰が登場。市弥に続いてテレビの話題を振りながら、始めたネタが「佃祭」。ねずみ同様、小辰にぴったりくる人情噺系。いい感じに聞くことができた。
 そしてここで中入り。ドリンクサービスのビールなどいただきながら、ほどなくすると、ふたたび小辰の登場だ。

 茶色というよりエンジっぽい派手目の高座着で、何を始めるのか・・・と思ったら、「悋気の独楽」だった。
 比較的いろんな人がやっているのを聞くが、最近聞くのは型がほとんど同じように思う。その元となったのが誰の型なのか、ちょっと興味が湧いてきた。

 そして、最後に市弥の再登場。夏らしいネタを・・・と期待していたら、「青菜」だった。このネタ、昔は前座噺の少し延長くらいのイメージだったが、最近ではずいぶんオーバーな演出をする噺家が多くなり、どうかすると40分くらいやったりする。
 さてさて、市弥はどうだろう・・・と。基本の型は当然ながら市馬のそれ。

 「植木屋さんご精が出ますな」と声かけられながら、実はサボッていたという設定あたりは、まさに市馬のそれ。
 ただ、全体の流れで行くと、やはり後半のテンポがややまったりした感じがある。もちろん、これから磨き込んでいくこととは思うが、この日は市弥にテンポを・・・と感じながら帰路についた。

 次回はまた11月にあるという。楽しみである。
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