桜が咲いた！春だね

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、３／２１の東京はポカポカ陽気となった。小生もこの陽気に誘われて、近所をウォーキングがてらブログネタ探しに出かけることとした。

　そして、家の近所でついに桜が咲いているのを発見した。もちろん、日当たりのいいところであり、なかなか気の早い桜ではあるが、普通の桜のようである。
　小生、イタリア人オヤジを自称してはいるが、やはり日本人。桜を見ると心がなごみ、春の訪れを感じる。やっぱり桜は、日本人の心に訴える何かがある。

　古代日本人にとって、神様の中の神様は「サ」の神様だった、と学生時代の人文地理で習った。この神様が地上でお座りになる鞍の役目をするのが、「サクラ」だという。
　当然、花が「サク」のもこれにちなみ、神様にささげる飲み物も「サケ」ということになる。食べ物はどうか、そう肴（サカナ）である。

　「サ」の神様が元気な月は「皐月」であり、その頃咲く花の名前でもある。その頃、田植えをするのに、祈願とともに田植えをする聖処女が「早乙女」または「五月女」である。
　では、この神様はどこに住んでいたのか。実は、これもわかっている。今の神奈川県である。すなわち、「相模」という地名に証明されている。

　ときに、今年の東京の桜はいつ開花するのか、東京の開花は気象庁かどこかの基準となるソメイヨシノの開花で決定するというが、この分では３月中かとも思った。
　だが、また明日から寒くなるそうだ。ただ、確実に春はそこまで来ている。これからわずかの間に、桜前線が北上し、新年度がスタートする。別れと出会いの季節でもある。

　小生の部下がこの春、北国に異動する。彼は、もしかすると今日咲いた桜を見て、転勤先でももう一度桜を見ることになるかも知れない。
　「春という字は、三人の日」と書く。自分とあと二人、新しい土地での新たな出会いを予感させてくれる。小生にとっても淋しいが、また新たな出会いとともに、お互い大きくなっていく。
　
　それを信じ、ともに頑張ろう。桜花に、彼の飛躍を祈った。